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無料から110円、200円温泉まで!温泉天国・別府は激安温泉だらけ!!市営温泉の魅力に迫る【九州の日帰り温泉vol.12】

  • 2026.2.17

日本一の源泉数を誇る大分県は「おんせん県おおいた」として有名である。そのなかでも別府市は、一線を画す存在だ。町のあちらこちらから湯けむりが立ち上り、歩いているだけで温泉の地熱や匂いを肌で感じる温泉天国である。自宅に温泉が湧いている家庭も少なくなく、また、自宅に“風呂がない”という家庭も多い。“風呂がない”というのはどういうことなのだろうか?実は「ジモ泉」と呼ばれる地元住民が日常的に利用する共同浴場がそこかしこにあるため、「お風呂は外に入りに行くもの」という暮らしが定着しているのだ。

源泉日本一は伊達じゃない!!湯けむりが立ち上る別府温泉 (C)別府画像ライブラリー
源泉日本一は伊達じゃない!!湯けむりが立ち上る別府温泉 (C)別府画像ライブラリー

そんな別府を訪れたなら「ジモ泉」を体験してみるのもいいだろう。今回は別府市が運営する市営温泉の中から“料金が激ヤバ”の湯を5つ紹介する。「激安を通り越して無料ですよ」という温泉から、「市営温泉で激安なのに深夜1時まで開けてます」という温泉、そして今回紹介する中ではお高め(?)となる200円の温泉には「200円とはとても思えません」という魅力が詰まっていて…!さてさてこの記事では、値段だけでなく特徴にも驚く個性豊かな湯が勢ぞろい!あなただったらどの湯を選ぶだろうか?

市営温泉の取材にあたり、対応をしてくれたのは別府市温泉課の峯﨑さんと公営事業局地域振興室の鬼丸さん。それぞれの市営温泉について2人から話を聞きながら紹介をしていこう。

地域に根付いた外湯を巡るのも旅の醍醐味 (C)ツーリズムおおいた
地域に根付いた外湯を巡るのも旅の醍醐味 (C)ツーリズムおおいた

無料って本当?「熱の湯」ってどんな温泉?

別府の中でも最も温泉情緒がある鉄輪(かんなわ)温泉街にある市営温泉・熱の湯は地元民だけでなく、観光客も無料で入浴できる正真正銘の“0円温泉”だ。湯けむりが立ち上る石畳の道を歩いてたどり着く地域に根付いた公衆浴場である。名前から想像できるように、初めて入浴する観光客は少し熱めの湯に面喰らうが、地元の常連客たちはへっちゃらで入浴している。現在の建物は1977年に建設されたもので少々古いものとなるが、熱の湯まで続く小路には「熱の湯通り」という名が付けられており、古くからこの温泉が愛されてきたことがわかる。

地元客に愛され続けている熱の湯 画像提供:別府市温泉課
地元客に愛され続けている熱の湯 画像提供:別府市温泉課

別府市温泉課・峯﨑さんに熱の湯の魅力について尋ねてみると「熱の湯にはメタケイ酸が豊富に含まれており、保湿効果に期待ができます。また、飲泉場の跡地や洗濯場として利用されていた建物も現存していますので、ぜひご覧ください」とのことだ。

【熱の湯】

別府市鉄輪井田1/電話なし

■入浴料:無料

■営業時間:6時30分~21時

■休館日:年末大掃除日(不定)

■大浴場の種類:内湯男1女1

■泉質:ナトリウム−塩化物泉(塩化物泉)

競輪場内の「競輪温泉」は今なら110円!4月からは200円に

競輪場内にある市営温泉という、珍しくて穴場的な存在。競輪開催日以外も入浴は可能で、しかも低料金で入浴できると評判だ。現在は小学生以上が一律110円で入浴可能だが、老朽化した設備の修繕などを目的に2026年4月1日から料金改定。中学生以上200円、小学生100円、小学生未満無料にあらためられるとのこと。それでも200円という入浴料はほかの温泉と比べると格安だ。料金改定に伴い、内壁の塗装、脱衣棚の取り替え、エアコンの設置などのリニューアルが実施される予定だ。

競輪温泉では1カ月定期入浴券も販売している
競輪温泉では1カ月定期入浴券も販売している

「競輪場内にある市営温泉」というのは全国的にみても珍しいのではないだろうか?公営事業局地域振興室の鬼丸さんに聞いてみると、「全国に43ある競輪場の中でも、一般客が利用できる唯一の公衆浴場となります」という回答だった。客層については「地元客が約9割を占めています。利用客が多い一方で浴室の規模が限られているため、現在は外部への広報は実施していません」と話してくれた。泉質は塩化物泉で、泉源がすぐ裏手にあるため湯温は70度前後と非常に熱い。鬼丸さんは「熱いお湯が魅力でもありますが、これについては賛否ありますね」と笑う。

【競輪温泉】

大分県別府市亀川東町1-36/0977-67-2626

■入浴料:小学生以上110円、小学生未満無料※2026年4月からは中学生以上200円、小学生100円、小学生未満無料

■営業時間:7時~22時(最終受付21時30分)

■休館日:毎月10日、20日

■大浴場の種類:内湯男1女1

■泉質:単純温泉

「浜脇温泉」は深夜1時まで営業なのに入浴料200円!!

市営温泉にしては珍しく深夜1時まで営業しているのに、入浴料はたったの200円という驚きの温泉。深夜営業しているため、地域住民の生活に密着した温泉として親しまれている。浜脇温泉は鉄輪温泉と並び、別府温泉発祥の地とも呼ばれている温泉地である。昭和初期に浜脇東温泉と浜脇西温泉が合併して浜脇温泉となったが、1991年に多目的温泉保養館の「湯都ピア浜脇」と普通浴のみの「浜脇温泉」が建設され、現在は2つの建物に分かれている。

【写真】浴槽が2つに分かれている理由は…? 画像提供:別府市温泉課
【写真】浴槽が2つに分かれている理由は…? 画像提供:別府市温泉課

浴場内に入ると、浜脇温泉の湯舟は2つに仕切られていた。別府市温泉課・峯﨑さんに尋ねてみると「2018年の改修工事の際に『あつ湯』と『ぬる湯』の2つの浴槽が設けられました」と教えてくれた。「浜脇温泉は観光客も比較的入りやすい温泉となっています。体調や気分に合わせて、温度が異なる2つの浴槽をお好みで入浴していただければと思います」とコメントをくれた。

【浜脇温泉】

別府市浜脇1-8-20/0977-25-8118

■入浴料:大人(中学生以上)200円、小学生100円、小学生未満無料

■営業時間:6時30分~25時(14時~15時の1時間は清掃のため入館・入浴不可)

■休館日:第3月曜日(祝日は変更の場合あり)

■大浴場の種類:内湯男1女1

■泉質:単純温泉

泉質がすごい!本当に200円でいいの?実力派「田の湯温泉」

熱めの湯だがゆっくり堪能したいのが、田の湯温泉。泉質はナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩泉、いわゆる「炭酸水素塩泉」である。これは、肌の古い角質や汚れを乳化して落とす効果に期待できる泉質で、「美肌の湯」としても知られている。湯量も豊富で、常に新しいお湯が湯舟に注ぎ込まれている。湯の温度が少々熱めなのは別府温泉ではもはやデフォルト。温泉ファンの間ではご愛敬で通る範疇だ。美肌のために体に無理がない程度に長湯したい温泉である。

白塗りのきれいな建物 画像提供:別府市温泉課
白塗りのきれいな建物 画像提供:別府市温泉課

田の湯温泉の創設は江戸時代と伝えられているが、現在は白壁のきれいな建物である。別府市温泉課・峯﨑さんに聞いてみると「現在の建物は、1999年に建築されたもので、市営温泉の中では比較的コンパクトな造りとなっています。自家源泉の温泉を楽しんでいただければと思います」ということだった。

【田の湯温泉】

別府市田の湯町4-23/0977-21-1381

■入浴料:大人(中学生以上)200円、小学生100円、小学生未満無料

■営業時間:6時30分~22時30分(14時~15時の1時間は清掃のため入館・入浴不可)

■休館日:第1火曜日(祝日は変更の場合あり)

■大浴場の種類:内湯男1女1

■泉質:ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩泉(炭酸水素塩泉)

200円で大満足のハイスペ温泉!高齢者想いの「浜田温泉」

浜田温泉は市営公衆浴場とは思えない(失礼!)ほどかっこいい門構えの建物である。浜田温泉は文献によると1897年ごろに発見されたとされ、約130年の歴史を誇る古い温泉である。しかし鉄筋コンクリートでの完全建て替えが行われ、現在の和風平屋造りの重厚感ある温泉施設へと生まれ変わった。実はその際、同じ場所には建てずに道向かいの場所に建設した。よって旧浜田温泉も現存しているので、時間があれば、そちらもちょっと覗いてみよう。

かっこいい門構えの浜田温泉 (C)別府画像ライブラリー
かっこいい門構えの浜田温泉 (C)別府画像ライブラリー

別府市温泉課・峯﨑さんに話を聞くと、「現在の建物は2002年に建築されたものです。浴場は昔ながらの雰囲気を残しながらも、高齢者などが利用しやすいよう配慮したバリアフリー設計になっています」とのことだった。その言葉のとおり館内に段差はなく、車椅子での出入りができるよう通路も広く取られている。身障者用トイレも完備されており、さらには車椅子で浴場内まで入室できるように、浴室専用の車椅子も準備されている。歴史ある雰囲気は残しつつも、幅広い年齢層が利用できるように進化を遂げたハイスペックな市営温泉といえよう。

【浜田温泉】

別府市亀川浜田町991-6/0977-67-2619

■入浴料:大人(中学生以上)200円、小学生100円、小学生未満無料

■営業時間:6時30分~22時30分(14時~15時の1時間は清掃のため入館・入浴不可)

■休館日:第1木曜日(祝日は変更の場合あり)

■大浴場の種類:内湯男1女1

■泉質:ナトリウム−塩化物泉(塩化物泉)

夜の温泉街の灯りと湯けむりが美しい (C)別府画像ライブラリー
夜の温泉街の灯りと湯けむりが美しい (C)別府画像ライブラリー

今回紹介した浜脇温泉、田の湯温泉、浜田温泉では共通で利用できる入浴回数券(10回券)も大人(中学生以上)1800円、小学生900円で販売しているという。別府市温泉課・峯﨑さんによると「複数人での利用も可能で、有効期間は交付日から起算して1年間です」とのこと。販売カ所については「田の湯温泉、浜脇温泉、永石温泉、浜田温泉それぞれの受付にて販売しています」とのことなので大人数での旅行の際には利用するのも手だ。

取材・文=大庭かおり

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