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木村文、ブレンダン・フレイザーとの共演は「夢のようなこと」と笑顔!『レンタル・ファミリー』トーク付きプレミア試写会で貴重なエピソードも披露

  • 2026.2.15

公開を控えた映画『レンタル・ファミリー』(2月27日公開)の特別試写会、サーチライトプレミア試写会-シネマラウンジ- vol.04『レンタル・ファミリー』が2月12日に開催され、上映後のトークイベントに、コラムニストの山崎まどか、本作の宣伝プロデューサーでウォルト・ディズニー・ジャパン、サーチライト・ピクチャーズ担当の平山義成が登壇。サプライズゲストに光太役の木村文を迎えて、本作の見どころや撮影時の裏話などを語った。

【写真を見る】コラムニストの山崎まどか、本作の宣伝プロデューサー平山義成、サプライズゲストに木村文が登壇し映画『レンタル・ファミリー』の魅力を語った

【写真を見る】コラムニストの山崎まどか、本作の宣伝プロデューサー平山義成、サプライズゲストに木村文が登壇し映画『レンタル・ファミリー』の魅力を語った
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ブレンダン・フレイザーファンにも、日本映画が好きな人にも刺さる作品

本作は、『ザ・ホエール』(23)で、第95回アカデミー主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーが主演を務め、前編日本で撮影を行ったヒューマンドラマ。監督は『37セカンズ』(20)やドラマ「BEEF/ビーフ」のHIKARIが務めた。

東京で暮らす売れない外国人俳優のフィリップ(ブレンダン・フレイザー)が、顧客の要求に応じて家族の役割を演じる“レンタル家族”の仕事を通して、生きる喜びや希望を見出していく姿を描く。レンタル・ファミリー会社を営む多田役に「SHOGUN 将軍」の平岳大、スタッフの愛子役には「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」の山本真理、一線を退いた老優、喜久雄役を『盤上の向日葵』(25)の柄本明。フィリップの心を突き動かす少女役にゴーマンシャノン眞陽など、国内外で活躍する多彩なキャストが共演している。

東京で暮らす落ちぶれた俳優が、レンタル・ファミリーの仕事を通して自分自身を見つめ直していく姿を描く [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
東京で暮らす落ちぶれた俳優が、レンタル・ファミリーの仕事を通して自分自身を見つめ直していく姿を描く [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

「レンタル・ファミリーという題材自体は海外では割と話題になっている業務形態」だと話した山崎は、ドイツのヴェルナー・ヘルツォーク監督の『ファミリーロマンス社』(19)を同じテーマで日本で撮影した例もあるとしたが、『レンタル・ファミリー』は「単に日本のものとして描かず、ある白人男性がレンタル・ファミリーのメンバーになる。それをブレンダン・フレイザーがやるということにちょっとびっくりしました」と企画の感想を語る。

映画については「思った以上に日本とブレンダン・フレイザーがハマっている」とし、その理由については、HIKARI監督が「外側からの目。要するに異邦人の目と、国内の目と、両方持っているから」と説明。さらに「ハートウォーミングなところも落とし込んでいるし、ブレンダン・フレイザーのスター映画っぽいとも思いました」と続けた山崎はフレイザーの出演作を振り返り、「異世界からきた善人がトライアンドエラーを繰り返していく。彼も学んでいくし、周りの人がも感化されてやさしい気持ちになっていくというところが、『レンタル・ファミリー』も一緒だと思いました」と共通点を指摘していた。

ブレンダン・フレイザー演じるフィリップは、かつて歯磨き粉のCMで一世を風靡したものの、近頃は世間から忘れられつつあった [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
ブレンダン・フレイザー演じるフィリップは、かつて歯磨き粉のCMで一世を風靡したものの、近頃は世間から忘れられつつあった [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

さらに劇中に登場するシーンに触れた山崎は「歯磨き粉のCMや『世界ふしぎ発見! 』みたいな再現ドラマも、絶対に観たことがある、すごい作り込み。あの作り込みのリアリティを笑えるのは、多分世界の観客で日本人だけだと思います。違和感がない」とコメント。続けて「いまの排外主義との反対というのか。(劇中では)白人の男性ではあるけれど、いろいろな人の家族の欠員要員になりえそうな。かつそこにちゃんとつながりが持てるんじゃないかという希望の雰囲気がものすごくある。いろいろな国籍だったり、民族だったり、ジェンダーであったり。そういう人たちがブレンダン・フレイザー(演じるフィリップ)の立場になって、私たちが彼らを受け入れ、彼らが私たちから学んで。新しいつながりやファミリーのような形が築かれていくことをすごく感じました」と感想を伝えた山崎に対し、平山も「なんの関わりもない方々がレンタル・ファミリーのようなかたちでつながっていくというのがこの映画の非常に独特なところだし、ブレンダン・フレイザーという存在が映画のトーン全体を決めている」と語った。

共演陣には柄本明や森田望智、安藤玉恵ら日本で活躍するキャストも [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
共演陣には柄本明や森田望智、安藤玉恵ら日本で活躍するキャストも [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

また山崎が「かつてブレンダン・フレイザーの映画を観てきたようなファンにもすごく刺さるし、普通にいまの日本映画が好きな人たちにも刺さる。それがユニバーサルに展開できる不思議な作品になっている。日米合作というと、かつてはすごく大きな作品で大掛かりなものだったりして。スターがいっぱい揃っていたと…いうものが多かったけれど、こういうかたちでも実現が可能」とうれしそうに話し、今後も日本を舞台にしたいろいろな国の作品が作られていくことに期待を込めると、平山も「そういう意味でこの作品はひとつの大きな扉を開けてくれたという予感を感じさせられます」と共感。

山崎は「キャストの並びを見ても新鮮!」と付け加え、「平岳大さんや山本真理さんほか、海外のドラマで知っている日本人俳優が並んでいる。海外進出、大掛かりに出ていくぞ!みたいな感じではなく、こういうふうに活躍している人がいるという、その世界線でのキャスティングという感じがありました」と喜んでいた。

光太役の木村文がサプライズ登壇!ブレンダンとの思い出を語る

トークイベントにサプライズ登場した光太役の木村文
トークイベントにサプライズ登場した光太役の木村文

サプライズゲストとして登場した木村は、レンタル・ファミリー社のムードメーカーで最年少スタッフの光太役を演じている。木村は「HIKARI監督とは『TOKYO VICE』でご一緒したのが初めてで、今回は二度目」とニッコリ。現場については「HIKARI監督は”ザ・大阪のおばちゃん”という感じで、めっちゃテンションも高いし、現場を明るくする方。『おはよう!』から最後の『またね!』までずっとテンションが高くて、やりやすい」と楽しい雰囲気だと明かす。

山崎からの「映画には直接描かれていない設定みたいなものがいろいろあるという話を聞いた」との質問に木村は「光太は元々ホストをやっていて、全然売れてなかった。売れていることを演出するためにレンタル・ファミリーを雇った。そこに来たのが山本さん演じる愛子。愛子から『あんたは全然ダメ。そんなんじゃ絶対売れない。でも素質はいいからウチに来い!』とレンタル・ファミリーに誘われたという設定がありました」と説明。木村はそれぞれのキャラクターに裏設定はあったと聞いていたそうで、詳しく知っているのは各キャストのみとし「その役柄として生きる」ために、裏設定が作られていたようだと話していた。

レンタル・ファミリー社のムードメーカーであり最年少スタッフの光太を演じている [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
レンタル・ファミリー社のムードメーカーであり最年少スタッフの光太を演じている [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

フレイザーとの共演は「夢のようなこと」と目を輝かせた木村は「初めましてから親戚のおじさんみたいな雰囲気を醸し出してくれていて。なんの緊張もなかったです」とし、自己紹介後には「『文、君と会えてうれしい』『これからよろしくね』と握手した翌日には『文、おはよう!』みたいな感じでした」とすぐに打ち解けたとのこと。続けて「スターなのに誰に対しても同じ目線。エキストラの方にもすごく優しいし、僕にもハグをしてくれる。気遣いをずっとされていて、こんなスターっているんだという感じでした」とフレイザーの人柄に触れ、笑顔を見せていた。

フレイザーが撮影現場に馴染む姿に「僕たちがブレンダンをレンタルしているみたいだった」と笑った木村について、フレイザーがいつも「君はすばらしい、おもしろい」と言ってくれていたと照れながら明かす。「一度、親が来ているから会ってほしいと伝えたら『当たり前じゃん!』と言ってくれて。親と肩を組んで『文、耳を塞いでおけ』と言って、いつも僕に言っているみたいに、『あなたの息子さんは本当にすばらしい!』と褒めてくれて。そんなことある?みたいな感じでした」と信じられない光景だったが、本当にうれしい瞬間だったと個人的なエピソードとして披露していた。

夢を追っている人にも観てほしいとコメント
夢を追っている人にも観てほしいとコメント

Q&Aのコーナーではフレイザーの日本語についての質問が飛び出した。「ブレンダン自身がすべて話しているのですか?」との質問に木村は「100パーセント、ブレンダンの日本語です」と回答。現場では「休みの日もセリフ指導の方とずっと日本語を勉強していました」と明かした木村は、「待ち時間の間もA4サイズの台本の裏に、びっしりなにかを書いていて。なにを書いているのか訊いたら、『次のシーンのギャグを考えていた』って。(アイデアが)50個くらい書いてあって。このクラスの俳優さんになってもずっと努力されているのがすばらしいなと思いました」とフレイザーの姿に感心しきり。

すると平山がキャンペーンで大阪を訪れた際のフレイザーについて「吉本新喜劇の大御所とちょっとしたコーナーを作ったのですが、コケ方の練習をしていました。それも何パターンも。笑いをとることに関してもすごくまじめ。とても感銘を受けました」と明かす。木村は「めちゃめちゃ楽しんでいる感じもあって。努力って裏でやっていて見せる機会はないもの。でもそれを僕らにちゃんと見せてくれる懐のデカさを感じました。なにを訊いても教えてくれるし。人としての器のデカさみたいなものがありました」とのこと。

撮影は全編日本で敢行された [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
撮影は全編日本で敢行された [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

そんな木村はレンタル・ファミリーを利用するなら「叶わないけれど、ブレンダンがいい!」とすっかり人柄に惚れ込んだ様子。欲しいのはマネージャーだとし、「僕はフリーランスでハリウッド映画に出ているという稀なパターン。現場にマネージャーさんを連れてきている俳優部の方を見ていると、その関係値がいい方たちだと家族のように見える瞬間があって。(劇中で)ブレンダン(演じるフィリップ)を雇って家でゲームをやっている方と同じ気持ちになるというか。なので、ブレンダンがいいです。ブレンダン以外いない。ブレンダンを(マネージャーに)つけていますみたいな。まあ、ありえないですけれど(笑)」と笑い飛ばしていた。

最後のあいさつで木村は「この作品が日本にやっと届くことが感慨深いです」と笑顔。本作は笑って泣ける作品だとし、「しかもアメリカ人のオスカー俳優がその主演でっていう。日本で生きていて、この世界線があるんだって。 僕は映画ファンとしてもすごいうれしいです」と想いを伝えた木村は「シネフィルの方はもちろん、最近、映画を観ていない方、あたたかい映画を観たいなという方にももちろん届いてほしいし、夢を追っている人にも観てほしい」とコメント。その理由については「僕はいま31歳。僕より下の年齢の夢を追っている人たちに観てほしいです。フリーランスの人がハリウッド映画に出たということも含めてなんか夢があるんじゃないかなと」とおすすめした木村は「作品のいい悪いとかは感じたままでもちろんいいんですが、この作品を愛してやまないチームで作った作品なので、いろいろな人にこの作品の愛情を受け取ってほしいなと思っています」と締めくくった。

「フリーランスでハリウッド映画に出ています」と自身を稀有なタイプと話しニッコリ
「フリーランスでハリウッド映画に出ています」と自身を稀有なタイプと話しニッコリ

取材・文/タナカシノブ

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