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弟「もう、チョコはいらない」幼い頃から続いた、伯母からのバレンタイン。贈り物がストレスになったワケ

  • 2026.2.16

筆者の話です。
毎年バレンタインになると、近所に住む伯母が弟へチョコレートを渡していました。
恒例だった善意のやり取りに、思いがけない変化が訪れます。

画像: 弟「もう、チョコはいらない」幼い頃から続いた、伯母からのバレンタイン。贈り物がストレスになったワケ

毎年恒例

毎年バレンタインの時期になると、伯母は決まって弟にチョコレートを持ってきてくれていました。
いわゆる義理チョコで、特別高価なものではありません。

弟がまだ幼かった頃、「誰からももらえないとかわいそうだから」という伯母なりの温かい心遣いから始まったことでした。
ずっと続いていたため、家族の中ではすっかり恒例行事になっていました。
「今年もその季節だね」と誰かが言うでもなく、自然に受け取めていた光景です。

募る負担

弟はそのたびにきちんとお礼を言い、場の空気が荒れることはありませんでした。
けれど弟も成人し、社会人として忙しく過ごすようになると、バレンタインが近づくと、どこか落ち着かない様子を見せるようになります。
「売り場を通るとおいしそうだったから」
そう言いつつ、自宅まで届けてくれたチョコレート。

一方で、ホワイトデーが近づく頃になると、弟の口数が少なくなり、何を贈るか考えている気配が伝わってきました。
「相手に気を遣わせない、かつ喜んでもらえるお返し」を毎年選ぶことは、彼にとって密かな負担として積み重なっていたのだと思います。

もう大丈夫

ある年、弟は母に本音を漏らしました。
「正直、ホワイトデーのことを考えるだけで気が重いんだ」
チョコレートが欲しくないわけでも、伯母が嫌いなわけでもありません。
自立した大人になり、毎年お返しを考えること自体が、今の弟には負担になっていたのです。

悩んだ末、弟は母を通じて伯母に「気遣ってくれてありがとう。でも、もう大丈夫だから」と伝えることにしました。
断ることに迷いもあったようですが、伯母も「それもそうね」と笑顔で理解してくれ、その後、関係が気まずくなることはありませんでした。

距離の調整

善意で続いていたやり取りでも、受け取る側の生活や気持ちが変われば、負担になることがあるのだと感じました。
「毎年だから」「昔からだから」と思い込んで、弟の変化に気づかなかったのは、もしかしたら私も同じだったのかもしれません。

バレンタインが近づくと、今でもチョコレート売り場の誘惑に負けそうになることがあります。
でもそんなときは、誰かに渡すのではなく、自分へのご褒美チョコにすればいいのです。
人との関係も、季節の楽しみ方も、お互いが無理のない形に変えていけばいいのだと感じた出来事でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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