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施設に預けた母、「元気?」と聞くだけの親族。独り背負う介護の孤独を救ってくれた『心の家族』に「感謝」

  • 2026.2.14

筆者の話です。
母が施設で暮らすようになり、親族との距離の変化にさみしさを覚える日が増えました。
そんな中、母の友人の存在が、私の心をそっと支えてくれるようになったのです。

画像: 施設に預けた母、「元気?」と聞くだけの親族。独り背負う介護の孤独を救ってくれた『心の家族』に「感謝」

施設で暮らす母と、薄れていく親族の気配

母はひとり暮らしが難しくなり、現在、施設で生活しています。
私は月に数回は顔を出し、差し入れをしたり、様子を見たりするようにしていました。

実家から比較的近い施設を選んで入所。
法事などで親族から連絡があることはありますが、「お母さんは元気?」と社交辞令のように軽く聞かれるだけで、深い話になることはありません。
それぞれの生活や事情があるのは理解しつつも、どこか「義務的な確認」に聞こえてしまい、少し胸がざわつく瞬間もありました。

母の兄弟──いわゆる親族からの訪問もほとんどありません。
「忙しいのはわかるけど……」と言い聞かせながらも、胸の奥では小さなさみしさが静かに広がっていきました。

誰にも言えない気持ちを抱えて

通うたび、母の様子だけでなく、施設での細かなことも気になります。
でも、それを話せる相手が身近にいないまま車に乗り込むと、胸の奥でふっとため息がもれました。
職員さんには気軽に聞けないことも多く、ちょっとした不安が積み重なっていきます。

便りがないのは元気な証拠だと思われているのかもしれない、と感じながらも、
「私ばっかり気にしてるのかな」
そんな思いがふくらみ、重たい気持ちを抱えた日が続きました。

月に一度、必ず届く「あの人」からの連絡

そんな中、月に一度は必ず連絡をくれる人がいます。
母の昔からの友人で、「お母さん、最近どう?」と、毎回やわらかい声で連絡をくれるのです。

近くを通ったからと母の施設にも差し入れを届けてくれるようで、施設に行くと母から「おばちゃんが来てくれたのよ」と聞くこともしばしば。
そのたびに「ああ、気にかけてくれているんだな」と心がゆるむ瞬間がありました。

近況を心配してくれるだけでなく、私の愚痴まで受け止めてくれる存在。
電話を切る頃には、胸のつかえがすっと軽くなっているのを感じました。

血よりも濃いつながりがあると知った日

気がつけば、いまの私はその人に一番相談しているのかもしれません。
血のつながりがあっても距離ができることもあれば、血のつながりがなくても誰より寄り添ってくれる人もいる。

その温かさに触れるたび、母を支えてくれているのは「ご縁」なんだと実感します。
静かだけれど、とてもありがたいつながりです。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中

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