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「農道専用だと思ってた…」広島県警が注意喚起、トラクターの免許事情に「知らなかった」「初めて知った」

  • 2026.3.19
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

田植えや耕作の時期が近づくと、トラクターなどの農耕車が農地と公道を行き来する光景が増えます。一般の自動車と外見が異なるため見慣れない方も多いですが、農耕車は公道を走る以上は道路交通法上の分類があり、ナンバーの取得や免許の保有、保険の加入義務もあります。

2026年3月、広島県警察の公式アカウントが農耕車の公道走行に関する注意喚起の投稿を行い、改めてその安全な運用を呼びかけています。この記事では、農耕車を公道で安全・適法に使用するために押さえておきたいポイントを紹介します。

農耕車の運転で注意が必要な場面

広島県警察による注意喚起では、公道を走る農耕車に特有のリスクについて言及されています。道路の端ギリギリを走るケースや、道路から田畑へ直接乗り入れる場面では、車体が傾いたり後続車と接触したりする危険があります。農耕車はその形状上、重心が高く小回りが利かないため、適切なハンドル操作と速度管理、そして周囲の安全確認が欠かせません。

農林水産省が公表する公道走行チェックポイントでも、灯火類の視認性、車体幅の確認、走行時の安定性の把握が確認事項として示されています。出発前のこうした確認が、事故を防ぐ第一歩となります。

農耕車は「自動車」!公道走行に必要な3つの確認

農耕車は道路交通法上、「小型特殊自動車」または「大型特殊自動車」に分類されます。どちらの種別であっても、公道を走行するためには次の3点を事前に確認しておく必要があります。

ナンバーの取得

農耕車のナンバープレートは、軽自動車税の課税標識として交付されるものです。公道を走るかどうかにかかわらず、すべての農耕車に取得が義務付けられています。ナンバーを取得していない場合は、市区町村の税務担当窓口に速やかに申請しましょう。

運転免許の種類

農耕車の運転には、車両の区分に応じた免許が必要です。小型特殊自動車であれば、小型特殊免許以上の免許(普通自動車免許も可)で運転できます。一方、大型特殊自動車に分類される農耕車を運転する場合は、大型特殊免許が必要となります。

自賠責保険(大型特殊の場合)

農耕用の小型特殊自動車は、自賠責保険(強制保険)の加入義務がありません。一方、大型特殊自動車に分類される農耕車は加入が義務付けられており、未加入のまま公道を走行した場合は自動車損害賠償保障法違反となります。なお、小型特殊自動車であっても、万一の事故に備えて任意保険への加入を検討することが望ましいといえます。

農耕車のルールにX(旧Twitter)上でも関心の声

広島県警察のこの投稿に対し、X(旧Twitter)上では農耕車のルールに関心を寄せる声が多く見られました。「農耕車にも運転免許が必要だとは知らなかった」「ナンバーが公道走行の許可証ではないと初めて知った」といった驚きの声がある一方、「農道は走れても公道はルールが違う、改めて確認できた」と前向きに受け止める声も見受けられました。

農耕車の見た目の印象から「農道専用の乗り物」と思い込んでいた方も少なくないようです。農繁期に入る前に、ナンバーの取得状況、適切な免許の保有、必要に応じた保険の加入を今一度確認しておくことをおすすめします。不明な点は最寄りの市区町村窓口や警察署に相談しましょう。


参考:
広島県警察(公式)(@HP_maplekun)2026年3月3日投稿
作業機付きトラクターの公道走行について(農林水産省)
小型特殊自動車(農耕作業用も含む)について(鹿屋市)