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「まさか菓子折りに手をつけるなんて」別室に隠したのに、完食した夫。「どうして食べたの!?」夫の答えは

  • 2026.2.9

筆者の友人Aの体験談です。
年末年始のあいさつ用に用意していたお菓子が、なぜか消えていました。
家の中にあるものの「当たり前」が、静かに揺らいだ出来事です。

画像: 「まさか菓子折りに手をつけるなんて」別室に隠したのに、完食した夫。「どうして食べたの!?」夫の答えは

挨拶の準備

年末年始のあいさつ用に、Aはお菓子を準備していました。
お世話になっている友人や同僚に配るため、少し前から選んでいたものです。

中身が分かるようショップの袋に入れ、お菓子置き場ではない別室の隅にそっと置いていました。
「ここなら大丈夫」
そう思える場所を選んだのは、家族用ではないと分かるように区別しておきたかったからです。

消えたお菓子

ところが、いざ持っていこうとしたとき、いくつかが跡形もなく消えていました。
袋だけが残り、中身が減っているのを見て、Aは一瞬、状況が理解できませんでした。
自分の記憶をたどり、何度も袋の中を確認します。

Aの家では、机の上やお菓子置き場にあるものは食べていい、という暗黙の了解がありました。
だからこそ、今回のお菓子は明らかに違う場所に置いていたのです。

それでも「これは違う」とはっきり言葉にしていなかった自分にも、Aは小さな引っかかりを覚えました。家族だから察してくれるだろう、という甘えがどこかにあったのかもしれません。

夫のひと言

思い当たるのは、夫でした。
台所に立ったまま、Aはしばらく袋を見つめます。
それから一度、言葉を飲み込みました。

「……どうして食べたの?」

そう聞くと、夫はニヤニヤしながら「ごめん」と一言。
あいさつ用だと分かっていながら、「どうしてもお腹が減った」と食べてしまったようでした。
悪びれた様子はなく、その場をやり過ごそうとするような軽い謝罪がAの胸に、はっきりとしたモヤを残します。

「当たり前」の差

結局Aは追加のお菓子を買いに行き、代金は夫に請求しました。夫もさすがに悪いと思ったのか、素直に応じたのがせめてもの救いでした。
大事にはならなかったものの、夫の「家にあるものは自分のもの」という感覚のズレは、簡単には消えません。

ほんの小さな出来事でした。
でも、日常の中で当たり前だと思ってきたことほど、立ち止まって確認する必要があるのかもしれません。

Aはこの経験をきっかけに、曖昧にせず、言葉にして伝えることを大切にしようと決めました。
家の中だからこそ、なおさらだとAは感じたのです。

【体験者:50代・女性会社員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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