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「この本、面白いよ」“学校へ行けない”中3の姪に手渡された【一冊の本】→ 大人の私が打ちのめされたワケ

  • 2026.2.7

大切な家族が登校できなくなり、伯母として何かできることはないのかと考えていました。けれど、本人はすでに「自分なりの進み方」を見つけていたのかもしれません。ある本をきっかけに、彼女の内側にそっと触れたように感じた、筆者の体験談です。

画像: 「この本、面白いよ」“学校へ行けない”中3の姪に手渡された【一冊の本】→ 大人の私が打ちのめされたワケ

学校の話題を避けていた

姪が学校に行けなくなって、三か月ほど経った頃。
元気そうに見えるものの、友達や学校の話題になるとふっと表情が曇るので、私は自然とその話題を避けるようになっていました。

ある日、我が家に姉の家族が集まったとき、姪がおもむろに一冊の本を差し出してきました。
「この本、面白いよ。今ハマってるんだ」 それは、意外にも学生が主人公の物語でした。

予想とは違った一冊

彼女が今、どのようなことを考えているのか少しでも知りたくて、私はその本を購入しました。最初は正直なところ、恋愛中心の軽い話だと思っていました。

しかし、その予想はすぐに裏切られたのです。
描かれていたのは、人間関係の難しさや、思い通りに進まない人生への戸惑い。将来への不安や、選択に迷う気持ちが、驚くほどリアルでした。

それは、当時の私が抱えていた「夫婦の問題」や「今後の生活への不安」という、大人ゆえの焦燥感とも深く重なり、あっという間に心を奪われました。

姪もまた、この物語の中に自分の居場所を見つけていたのかもしれない。そう思うと、本を通じて彼女の心に触れたような気がしました。

本を読み終えて

それから約二か月後、姪は少しずつ学校に行けるようになりました。きっかけは親である姉も分からないと言います。
毎日登校できているわけではありません。それでも、自分のペースで一歩ずつです。

当初は伯母として、何かできることはないかと考えていました。けれど振り返ると、私の助けなんて必要なかったのです。

むしろ、教わったのは私のほうでした。

「答え」は誰かに与えられるものではなく、それぞれが自分の中で見つけていくものなのだ、ということ。

あの本を選び、差し出してきた時点で、姪はもう大丈夫だったのかもしれません。

彼女はそうやって、自分の力で、また歩き始めていました。

ゆっくりでも、迷いながらでも。姪は、ちゃんと前を向いて進んでいます。その背中に、私は静かに心を打たれました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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