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<私は子持ちサマ?>先輩「また育休? 迷惑よね」不穏な空気が一転、若手の『真っ直ぐな言葉』に救われた

  • 2026.2.5

皆さんの周りには、なんだか配慮にかける発言が目立つ人はいませんか。結婚、妊娠、出産は大きなライフイベントであり、制度は整ってきてはいるものの、その制度を使いづらいと感じてしまう方もいるのでは。今回は、筆者の友人Y子が経験したマタニティハラスメントに、思わぬヒーローのおかげでスカッとしたエピソードをお届けします。

画像: <私は子持ちサマ?>先輩「また育休? 迷惑よね」不穏な空気が一転、若手の『真っ直ぐな言葉』に救われた

育休明けにまさかの第二子妊娠発覚

Y子は30代の共働き夫婦です。1年前に建築会社の事務職へ転職し、仕事にも少しずつ慣れ、真面目で仕事を覚えるのが早いY子は、1年目とは思えない仕事量を任され、明るく誰とでも打ち解けられる性格から、職場内のムードメーカーとしても大きな存在となりつつありました。そんな中、待望の第一子を妊娠したのです。産休制度を利用することが決まり、社内に報告すると、「おめでとう」の声と同時に「寂しい」という声もちらほら飛び交い、温かい雰囲気の中、産休に入り、無事に出産を終えました。

育休が明けてから半年が経ち、ようやく生活リズムが整ってきた頃、なんと第二子の妊娠が発覚したのです。

嬉しさの中にある後ろめたさ

喜びと同時に、Y子の胸に浮かんだのは不安でした。「また休業することになる」「復帰して半年で、また産休に入るなんて……」

制度上は何の問題もありません。それでも、自身の不在をカバーしてくれる同僚たちの負担を思うと、申し訳なさを抱えずにはいられませんでした。Y子は上司に今の気持ちを正直に相談した上で、第二子の産休を申請しました。

第一子産休前にはなかった不穏なヒソヒソ声

復帰後しばらくして、Y子の耳に入ってきたのは、「また産休なんでしょ?」「正直、仕事まわしたくないよね、結局また自分に引き継ぎ作業しなきゃだし」という先輩社員E子のヒソヒソ話でした。

E子は仕事ができる反面、愚痴が多いことで有名な人。業務の偏りへの不満が、陰口として声に出たのでしょう。直接言われるわけではないものの、漂う不穏な空気はY子の心をじわじわと追い詰めていきました。

救世主現る

そんな憂鬱な感情を抱えて生活していたある日、休憩室で「産休育休ばっかりで、残された側の身にもなってほしいよね」とE子がいつものように不満を口にしているのを偶然聞いてしまいました。

すると、静かに話を聞いていた新入社員のH子が「確かに残される側の負担は大きいですよね。でも、それってY子さんのせいじゃなく、会社として皆でカバーし合える体制を整えていくべき問題ではないでしょうか。制度があるからこそ、私たちは将来安心して働けるのだと思います」とはっきりと先輩であるE子に向かって言ったのです。

あまりにも真っ直ぐな言葉に、休憩室は一瞬で静まり返りました。E子は、制度の意義を説いた新人の言葉に、毒気を抜かれたような表情を見せました。その場にいたY子は、胸の奥に溜まっていた重たいものが、すっと軽くなるのを感じました。

それ以降、E子のY子に対する陰口はピタリと止みました。Y子自身も、周囲の負担を当たり前と思わず、これまで以上に丁寧な引き継ぎ資料の作成や、勤務中の密度の高い仕事を心がけるようになりました。H子の一言は、Y子だけでなく、職場全体の空気を少し変えたように思えます。

少子化が叫ばれる今、本当に必要なのは制度の強化だけでなく、現場の負担を可視化して補い合う組織の努力と、お互いの立場を尊重する想像力。新しい視点を与えてくれたH子の存在に、大切なことを学んだエピソードでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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