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【漫画】「体が先に警戒していた」優しい先輩への生理的な違和感が確信に変わる瞬間【作者に聞く】

  • 2026.3.17

信頼していたはずの先輩が、自分を追い詰める加害者に変わる。そんな絶望的な状況をリアルな筆致で描いた漫画『社内ストーカーに人生をめちゃくちゃにされました』が話題だ。特に注目を集めているのは、主人公が感じる「言葉にできない気持ち悪さ」の描写。加害者の山田先輩が見せる「親切の皮を被った執着」の予兆とは何だったのか。著者のきなこ・ジョンソンさん(@kinako_x_ooo)に、当時の心理状態を詳しく語ってもらった。

(C)Kinako Johnson 2026
(C)Kinako Johnson 2026

18歳の春、新しい生活。その輝きを奪ったのは「親切な先輩」の執着だった

早く社会に出て、一人前になりたかっただけなのに――。18歳のきなこは、専門学校に通いながらとある料亭で正社員として働き始める。いびつな関係だった親元を離れ、新しい環境にワクワクしていた。若く社会人経験のないきなこにきつく当たるベテラン女性スタッフもいたが、いびられている時に必ずフォローしてくれるのが男の先輩・山田だった。最初は優しい先輩だと思っていたが、段々と距離感がおかしくなり、プライベートにまで踏み込み始めて……。

(C)Kinako Johnson 2026
(C)Kinako Johnson 2026

作者インタビュー「じわじわと積み重なる気持ち悪さ」をどう描いたか

――プライベートに踏み込まれた際、きなこが感じた「生理的な違和感」をどう表現しようと意識しましたか?

最初の小さな生理的な違和感は、嫌だとはっきり言えるような出来事ではなく、言葉にしづらい小さな違和感でした。頭では親切かもしれないと理解しようとしているのに、体のほうが先に警戒しているような感覚、そのズレをどう表現するかを意識しました。大きな恐怖ではなく、じわじわと積み重なっていく説明できない気持ち悪さとして描こうと思いました。

――ストーカー化する男性の「共通の予兆」のようなものはあると思いますか?

当時は予兆に気づいていませんでした。ただ振り返ると、親切に見える行動の中で少しずつ境界が越えられていく違和感がありました。その小さな違和感が、後から思えば予兆だったのかもしれません。

――信頼していた人が「加害者」に変わる瞬間の絶望感を、どう描きたかったですか?

最初から信頼していたわけではありません。ただ、違和感を抱えながらも否定しきれない状態が続いていました。だからこそ、信頼が裏切られる瞬間というより、無視していた違和感が確信に変わる瞬間の絶望を描きたいと思いました。

(C)Kinako Johnson 2026
(C)Kinako Johnson 2026

■取材協力:きなこ・ジョンソン

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