1. トップ
  2. 「いきなりの過激シーン…」開始2分で炸裂する“攻めたシーン”に騒然…公開から25年「一生忘れられない」と語られる名映画

「いきなりの過激シーン…」開始2分で炸裂する“攻めたシーン”に騒然…公開から25年「一生忘れられない」と語られる名映画

  • 2026.2.18

ドラマや映画の中には、軽い気持ちでは踏み込めない作品があります。今回は、そんな中から"観るのに覚悟がいる過激な映画"を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、映画『溺れる魚』(東映)をご紹介します。堤幸彦監督ならではの狂騒的な演出と、実力派キャスト陣が限界まで振り切った怪演がぶつかり合う本作。カオスと熱量に満ちたこの映画が、今なお語り継がれる理由とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

undefined
仲間由紀恵(2001年頃撮影)(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『溺れる魚』(東映)
  • 公開日:2001年2月3日
  • 出演: 椎名桔平(白州勝彦 役)/ 窪塚洋介(秋吉宗貴 役)

“溺れる魚”と名乗る人物による一流企業への脅迫事件が発生。警察内部の捜査を行っていた落ちこぼれ刑事2人組、麻薬取引の現場から証拠の現金を着服した白州刑事(椎名桔平)と、女装癖から婦警の制服を盗んだ秋吉刑事(窪塚洋介)は、捜査対象の警部がその企業と癒着していたため、事件の渦中に巻き込まれることに――。

堤ワールド全開の過激映画

本作は、ドラマ『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』『TRICK』など斬新な映像表現でテレビドラマ界を席巻していた堤幸彦監督が、その勢いのまま2001年に発表した劇場用映画です。

特筆すべきは、椎名桔平さんと窪塚洋介さんが演じる「とことんアウトな刑事コンビ」。証拠金を着服する白州(椎名)と、女装癖があり婦警の制服を盗む秋吉(窪塚)という、刑事ドラマの常識を覆す破天荒な二人が、巨大企業を標的とした奇妙な脅迫事件「溺れる魚」の捜査に挑みます。

共演には、『TRICK』シリーズで監督と縁の深い仲間由紀恵さんをはじめ、IZAMさん、渡辺謙さん、そして物語後半で強烈なインパクトを残す「エースのジョー」こと故・宍戸錠さんら、個性派キャストが集結。ミステリーとカオスな笑いが融合した、まさに堤ワールド全開の一作です。

カオスと狂気のエンターテインメント

本作の最大の魅力は、スクリーン全体を支配する、底知れぬ「カオス」と「熱量」にあります。

汚濁にまみれた刑事たちが、巨大企業やマフィア、警察内部の陰謀というさらに深い巨悪に触れたときに見せる「狂騒」は、観る者に強烈なインパクトを残します。単なる刑事ドラマの枠に収まらない、人間の根源的な欲求を抉り出すような構成は、まさに堤監督の真骨頂といえるでしょう。

また、本作において、狂騒的な男たちの中で一際異彩を放っているのが仲間由紀恵さんです。彼女が演じるのは、変人コンビに指令を下す特別監察官室の警部・相川真紀。エキセントリックな演出が吹き荒れる中で、堤幸彦監督の代名詞『TRICK』の山田奈緒子を彷彿とさせる美しさとコミカルな演技には、「この映画でファンになった「びっくりするくらい綺麗」「大食いシーンも可愛い」憧れの女優さん」といった称賛の声も。

そして、彼女を取り巻く男たちもまた、リミッターを完全に解除した「怪演」で競い合っています。
窪塚さんは、単なる「女装癖」という設定を超え、性別さえも曖昧にするほどの妖艶な美しさを披露。その姿は、後の映画『海月姫』などで見られる「イケメン俳優の女装」の系譜に連なる完成度です。

さらに、物語を予測不可能なカオスへと導くのが、脇を固める豪華キャスト陣の熱演。 中でも圧巻なのは、渡辺謙さん演じるエリート警視正・御代田。冷静沈着な指揮官かつ事件の黒幕でありながら、フロッピーディスクが頭に刺さるというコミカルな演技は本作の見どころの一つです。

また、物語の鍵を握るアーティスト役のIZAMさんや、当時デビュー間もない成宮寛貴さんの瑞々しくも危うい演技も見逃せません。

タイトル『溺れる魚』が示す通り、本作は自らの欲望にもがき苦しむ人間たちの悲喜劇であり、21世紀初頭の空気感を真空パックしたようなエンターテインメント作品です。

公開から25年がたった今も愛される理由

本作についてSNSでは「冒頭のシーンが怖すぎ」「いきなりの過激シーン…」といった声が見られ、開始2分で繰り広げられる過激シーンに驚く視聴者も。また、「堤幸彦ワールド全開」「中毒性があって何度も観たくなる」「一生忘れられない」といった絶賛の声が、今なお寄せられています。

公開から約25年が経ってもなお人気を誇るという事実は、本作がいかに熱狂的なファンの心を掴んだかを物語っています。 社会からはみ出した刑事たちの破天荒な生き様と混沌としたエネルギーは、これからも多くの人に語り継がれていくことでしょう。 まさに、「観るのに覚悟がいる過激な映画」と呼ぶにふさわしい一作です。


※記事は執筆時点の情報です