1. トップ
  2. 刊行終了から3年を経て“念願のアニメ化”に→「もう半ば諦めていた」ファン騒然となった至高の一作

刊行終了から3年を経て“念願のアニメ化”に→「もう半ば諦めていた」ファン騒然となった至高の一作

  • 2026.2.17

「まさか今、この作品が動くなんて」――数年の沈黙を破って帰ってきたアニメは、懐かしさだけでは終わらない新たな表情を見せています。今回は、そんな“数年ぶりにアニメ化され話題になった作品”を5本セレクトしました。

本記事ではその第1弾として、アニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』(ABEMA、TOKYO MX・BS11ほか)をご紹介します。原作の刊行終了から3年を経てアニメ化された、独特の演出と会話劇が見どころの作品です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

undefined
※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』(ABEMA、TOKYO MX・BS11ほか)
  • 放送期間:2024年7月6日~2024年10月19日(ABEMA)、2024年9月29日~2024年12月29日(TOKYO MX・BS11ほか)

高校を卒業し、阿良々木暦(CV:神谷浩史)の物語は終わりました。今度こそ、本当に終わったのです。しかし、暦に助けられた彼女たちの物語は、終わってはいませんでした。青春の中でもがく彼女たちの、前日譚、あるいは後日譚です。

『〈物語〉シリーズ』ならではの濃密な会話劇

アニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』の面白さは、これまで物語を支えてきた女の子たちが、それぞれの人生を自分の足で歩き始めるところにあります。主人公・阿良々木暦が前面に出るのではなく、彼に関わった少女たちのその後や新たな悩みに焦点が当たることで、世界がぐっと広がって見えます。

たとえば千石撫子(CV:花澤香菜)は、可愛い女の子という殻を破ろうとしながら、自分の夢と向き合います。斧乃木余接(CV:早見沙織)や阿良々木月火(CV:井口裕香)のエピソードでも、日常にふと入り込む違和感が描かれ、ゆっくりと不穏な空気に変わっていくのです。

また、本作は実力派声優陣によるテンポが速くウィットに富んだ会話劇が見どころとなっています。そして登場する怪異たちは、キャラクターたちの不安や迷いの象徴。問題をどう受け止め、どのように前へ進むのか。長年続いてきた物語だからこそ紡げる、成長の軌跡を描いた一作です。

原作の刊行終了から3年を経てアニメ化

アニメ『化物語』が2009年7月3日に放送開始されてから、西尾維新先生が原作を手がける『〈物語〉シリーズ』は数々のアニメシリーズ、ドラマCD、映画作品が展開されてきました。『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』は、『愚物語』『業物語』『撫物語』『結物語』で構成された『オフシーズン』と、『忍物語』『宵物語』『余物語』『扇物語』『死物語』で構成された『モンスターシーズン』を原作としています。

2021年8月19日に『死物語』が刊行され『モンスターシーズン』が完結してから、3年を経てアニメ化された『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』。2019年6月22日に放送終了した前作のアニメ『続・終物語』からも5年が経過していたため、SNSでは「もう半ば諦めていた」と『〈物語〉シリーズ』の再始動に対して驚きの声があがりました。

本作のアニメーション制作は、シャフトが担当しています。シャフトは『魔法少女まどか☆マギカ』『3月のライオン』『さよなら絶望先生』などのアニメ作品も手がけており、アート性の高い画作りが特徴です。また、キャラクターが不自然な角度で首を傾げる演出はシャフト独特のもので、ファンからは“シャフ度”と呼ばれています。『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』でも“シャフ度”が披露され、歓喜する視聴者も。

主題歌『UNDEAD』をYOASOBIが担当したこともあり、『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』はこれまで『〈物語〉シリーズ』を見る機会がなかった人々の心も掴みました。長いシリーズのためすこしハードルが高いかもしれませんが、シャフトによる斬新な演出やYOASOBIの楽曲が気になったなら、ぜひ触れてほしい一作です。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari