1. トップ
  2. おでかけ
  3. 南條史生が選ぶ、現代アートの新星。フカミエリ個展「夢は魚のようにはねている」が中目黒で開催

南條史生が選ぶ、現代アートの新星。フカミエリ個展「夢は魚のようにはねている」が中目黒で開催

  • 2026.1.30
フカミエリ《⼈⿂》 2025年 油彩、カンヴァス 65.2×53㎝ photo: Koichiro Kutsuna

日本のアート界をリードし続けるキュレーター、南條史生が独自の審美眼で次世代を担う若手作家をフックアップする企画展シリーズ「NANJO SELECTION」。その第8弾として、現在、東京藝術大学大学院に在籍し、みずみずしい感性で注目を集めるアーティスト、フカミエリの個展が2月13日~3月7日、中目黒のN&A Art SITEにて開催される。

フカミが描くのは、自分と世界における「こころの在りか」を起点とした物語だ。人や生き物、自然を彷彿とさせるモチーフは、記憶や夢、感情を投影するようにカンヴァスの上で揺らぎ、豊かな色彩とともに溶け合う。

その作風は、作家自身が幼少期に山あいの町でカブトムシの幼虫を育てた記憶や、山の成り立ちに触れた経験に深く根ざしているという。

フカミエリ《還るばしょ》 2025年 油彩、カンヴァス 53×45.5㎝ Hearst Owned
フカミエリ《ふたり》 2025年 油彩、カンヴァス 194×130.3㎝ Hearst Owned

「真っ白いカンヴァスに薄めた絵の具をザパッとかけると、地の色と重なった膜が生き物みたいな形に見える」

作家がそう語るように、偶発性と身体的なストロークから生まれる絵画は、目に見えないけれど確かに存在する「世界の息づかい」を私たちに提示する。

2024年に美術館への作品収蔵を果たし、若手作家の登竜門として知られる国内最大級の学生を対象とするアワード「CAF賞2024」への入選など、アートシーンで着実な展開を見せているフカミ。本展では、近年の代表作に加え、修士課程の修了を間近に控えた彼女の最新の制作にも焦点が当てられる。

南條史生が「パーソナルな物語の語り部」と評する彼女の作品群。その朦朧とした夢のような世界観と、力強く立ち現れる身体性の対比を、ぜひ会場で体感したい。

フカミエリは、大阪府生まれ。東京藝術⼤学⼤学院 修⼠油画第6研究室在籍。 Hearst Owned


N&A Art SITE(東京都目黒区上目黒1-11-6)
2026/2/13~3/7、12:00~17:00 ※日・月休

元記事で読む
の記事をもっとみる