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仲人「"優しい彼氏"が一番怖い」…年収や学歴ではわからない、結婚したら「モラハラ夫」に化ける男性の口癖

  • 2026.1.29

結婚相談所で婚活をする人は、どうやって相手を選んでいるのか。主宰する結婚相談所でカウンセラーを務めている大屋優子さんは「婚活では良い相手を選ぶ以上に、不幸せな結婚になりそうな相手を避けることも重要。特に、言葉や態度で人を傷つける“モラハラ”気質の人だと感じたら、すぐに離れたほうがいい」という――。

※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには変更や修正を加えている

女性に指図する男性
※写真はイメージです
「モラハラ気質」は気づきにくい

幸せな結婚生活のために、選んではいけない相手の代表と言えば「モラハラ」気質の相手である。

結婚相談所のお見合い結婚では、出会ってから結婚を決めるまでの期間が定められており、理想は3カ月以内、最長でも6カ月以内に結婚するか否かを決めなくてはならない。

この限られた期間の中で、相手の人柄を見抜くのだ。

結婚相談所での出会いは、年収や学歴、職業については証明がある。だが、その人間性については、プロフィールからすべてを読み解くのは不可能だ。交際期間中に自分で見極めなくてはならない。

では、危険な「モラハラ」配偶者を、交際の中で見抜くには、どうしたらよいのか?

「モラハラ」は、気づきにくく、また一般的にはソフトで一見優しい人に見えることが多い分、注意深く観察する必要がある。今回は、実際にあった婚活実例をもとに、結婚相手に選んではいけない“モラハラ気質”を見極めるポイントを解説する。

「あなたのため」は危険フレーズ

37歳、初婚、保育士の女性。

交際になったのは4歳年上の高校教師。見た目はイケメンとは言い難いが、安定した職業、丁寧な言葉遣い、優しく穏やかそうな人柄に、結婚するならこんな人が良いと感じた。

デートでは、彼がレストランの予約などをしてくれ、メニューも決めてくれる。彼女が値段など余計な気を使わなくてもよいように、なんでも決めてくれてラクチン、と当初は思っていた。

だが、これが毎回となると、食べたいものを言えなくなっていた。

結婚後も、子供の成長に合わせて保育士の仕事は続けるつもりの彼女に「あなたの身体を考えたら、無理に働く必要はないんじゃないか」と言ってくれた彼に、頼もしさを感じた。

会うたびに、「あなたのため」「あなたにはこうしたほうが良い」と、彼女を大事にしてくれる。

こんな人といたら、幸せになれるとぼんやりと思った。だが同時に、彼の前で自分の考えを口にするとき、躊躇するようになった。

「真顔のひと言」にキレて交際終了

彼から、否定的な意見を言われるのが悲しいからである。

そんななかでも、結婚の話は具体化していった。住まいの場所も、成婚退会の日も、入籍の日も彼がどんどん決めていく。そんななか、デートのある夜のこと、ワインを少し飲んだ彼が「オマエは、俺の言うことを聞いていたら幸せになれるから安心しろ」と真顔で言った。

この言葉に、とうとう彼女の気持ちがプツンと切れた。

「私はオマエと呼ばれたくないし、彼の言うことだけを聞く人生は嫌です」

彼女は、目前に迫った成婚退会を蹴って、交際終了宣言をした。

33歳、初婚、女性。

一時期芸能活動をしていたというだけあり、かなりの美人。

その彼女が交際中の男性は、7歳年上、さわやかな雰囲気を持つ、年収2000万円を超える超ハイスペック、実家が資産家の御曹司。専業主婦を希望している彼女に「新居は新宿のタワマン」を用意してくれている。

初デートは、彼の親もいつも使っている店だという高級フレンチレストラン。2回目も常連だという六本木の寿司店。料理が運ばれてくるたびに、ペコペコと頭を下げている彼女に対して、彼は全くの無反応。

「よく来る店」だと彼から聞いて、(常連だから店の人と顔なじみだから、こんな感じなのかも……)彼女は心の中で思った。彼女の扱いは、まるでお姫様のよう。高級店の食事は当然、すべて彼の奢りで、帰りはタクシーチケットをくれる。

普段は優しいのに、タクシー運転手に激怒

3回目のデートでは、食事後二人で場所を変えて、彼の行きつけのバーに行くことに。タクシーの運転手に「中目黒」と一言ぶっきらぼうに言う。タクシー料金は2000円弱。彼は、この時激昂した。

「いつもは1000円ちょっとなのに、遠回りしただろ」と運転手に怒鳴ったのだ。常連だから、知り合いだから、ぶっきらぼうな態度なのではない。彼はお金を払う側が常に上位だと認識しているのだ。

タクシーの車内
※写真はイメージです

思い起こしてみれば、会話の中でも彼の会社の従業員を「仕事ができない奴ばかり」と酷評した。

彼にはお見合いの席から違和感はあった。こちらには満面の笑顔で接してくれるのに、飲み物をオーダーするときには、店員の顔を見ることなくぶっきらぼうに「アイスティー二つ」と頼んでいたし、テーブルに飲み物が運ばれても、チラリとも店員を振り返らなかった。

人もうらやむような完璧な暮らしの専業主婦が実現できると思ったのは、彼女が、彼のお金しか見ていなかったから。

結婚後、彼の稼ぎでの暮らしは、彼女は店員と同じ立ち位置になる、と気づいた彼女は、危機一髪で交際終了を選択できた。

「モラハラ気質」の“怖い口癖”

婚活市場においては、モラハラ気質の相手は、条件が良く、コミュニケーション能力が高く、人柄もよさそうに見えるのが常。だが、注意深く見れば、短期間で隠れたモラハラを見抜くコツはある。

前述のように相手が第三者に接するときの態度は、モラハラ気質を見抜くカギになると言える。

レストランなどでの店員への態度や、タクシー運転手への口調をまずはチェックしたい。

モラハラ気質の人は、人間の上下を付けたがり、自分は常に優位な立場にいたく、自分より立場が弱い人には強気に出る傾向がある。

結婚前の相手を「オマエ」呼ばわりしたら決定打だ。自分より下の立場の人に対して、またお金を払う相手に対して、雑で上から目線でモノを言う人は、いずれあなたにもそんな態度を取ると思った方が良い。

女性に文句を言う男性と、頭を抱える女性
※写真はイメージです

また、モラハラ気質の人は、人の意見を聞かないのが大きな特徴だ。

「普通はさあ」「一般論だけどね」など、自分が考えていることではないけどと前置きして、考えを押し付ける人は、自分の考えをまず曲げない。他者を言い訳にして、自分の意見を通すのだ。

会話していても、こちらの話を最後まで聞かない人には注意してほしい。結婚するなら「話し合いができる人」が絶対条件であるのに、こちらの意見を聞かず、論点をすり替えたり、違う考えを言うと嫌な顔をする人は、間違いなく支配欲が強い。

「モラハラピーターパン」には要注意

そして、モラハラ気質に加えて、駄々っ子のまま成長していない人はさらに厄介な相手だ。

こうした人を「モラハラピーターパン」と呼ぶが、この特徴として、普段は優しく会話上手なのに、ある瞬間がくると怒鳴ったり、不機嫌になる人が挙げられる。

いつでも自分の思い通りにならなければ気が済まない人で、子供のころから、親に甘やかされて、希望はすべて思い通りになってきた。自分が不機嫌になれば、主張が通ると思っていて、子供のままに成長していない。

しかも、このモラハラピーターパンは、優秀で頭が良い人が多くみられる。子供時代から優秀で、家族から溺愛され、家族中が自分の言いなり、自信満々に暮らしてきた。自分は弁が立つと信じて疑わず、雄弁にあれこれ語る人は、自信家で自分が一番だと思っている。

自分にとって都合の良い物事を語り、自分の意見が通らなかったり、否定されることを極端に嫌う。思い通りにならなければ怒鳴り、不機嫌になり、ふてくされる。このような特徴が見られたら、一目散に撤収したほうがよい。

「やさしさ」は「傲慢」の裏返し

どんなに条件が良くても、モラハラ気質なパートナーとの暮らしは、苦痛以外の何物でもない。「ちょっと短気なだけかも」「たまたま機嫌が悪かっただけかも」とモラハラの芽が存在しているのに、見ないふりはしてはならない。

もし、交際相手にこのような傾向があれば、いったん立ち止まる勇気を持つこと。

「年収や学歴が高いから」「顔が好みだから」「一緒にいて面白いから」だけでは、暮らしは成立しない。

大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)
大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)

元恋人の悪口が多い、部下の文句ばかり言う、これらもモラハラ気質の現れ。いくらあなたには優しいからと、以前から抱いてきた違和感を打ち消さず、自分の素直な感覚を信じること。モラハラをしてくる人は、最初は感じが良く、優しく、積極的で行動力もあり、わかりにくい。

モラハラの片鱗を感じながら、気づかないうちに相手の言いなりになっていないかを振り返ってほしい。そしていつしか交際中に「相手から何を言われるかわからない」と思い、自分の言葉をのみ込むような体験をしたら、即撤退する選択をしていただきたい。

モラハラ配偶者だったと、結婚してから気が付くのでは遅すぎるのだから。

大屋 優子(おおや・ゆうこ)
結婚カウンセラー
1964年生まれ、株式会社ロックビレッジ取締役。ウエディングに特化した広告代理店を30年以上経営のかたわら、婚活サロンを主宰。世話好き結婚カウンセラーとして奔走。著書に『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)がある。

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