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「無意識のうちにシワを増やす」皮膚科医が警告。知らずのうちにやりがち…寝る前に避けるべき“4つのNG行動”

  • 2026.2.26
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

日中の紫外線対策や加齢による変化はもちろん、実は夜の習慣がシワの形成に大きく影響していることをご存知でしょうか?

疲れた体を癒すためのリラックスタイムやスキンケアが、もしかしたら無意識のうちにシワを増やしてしまう原因になっているかもしれません。

なぜ、私たちの夜の習慣がシワに関わるのか。そして、どのような行動が肌に悪影響を与え、どうすればシワを増やさずに済むのか。皮膚の専門家である皮膚科医の竹内さんに、知らず知らずのうちにやってしまっている「NG習慣」と、今日から実践できる「正しい夜習慣」について詳しく伺いました。

「夜のNG習慣」がシワを増やす? 角層バリアの重要性

---シワの原因は紫外線や加齢などたくさんあると聞きますが、特に夜の習慣と関連が深いものは何でしょうか? 肌のバリア機能との関係についても教えてください。

竹内さん:

「シワの形成には紫外線や加齢、乾燥など多くの要素が関わっており、特定の要素だけを改善すれば十分というわけではありません。

とはいえ、角層バリア(角層の保水・防御)の破綻はシワ形成に大きく影響し、将来的な固定化にも影響し得ます。具体的には睡眠の質低下や摩擦、洗浄刺激などはシワ形成への影響が考えられます。

睡眠不足であると皮膚のバリア機能が低くなり、肌状態に影響することが報告されています。また皮膚は常に再生を繰り返している臓器ですが、睡眠が不足したり不規則な生活を送ることで皮膚のターンオーバーが妨げられてしまいます。

また枕や寝具での摩擦は同一部位での微小な炎症を引き起こし、炎症が生じる結果としてシワ形成につながる場合があるでしょう。清潔な寝具でない場合は、雑菌が付着してしまいそれが炎症の原因となることも考えられます。

洗浄刺激も重要です。高温での洗顔や界面活性剤の過剰使用により、肌に水分を保持するために重要な脂質や天然保湿因子も流れ落ちてしまう場合があります。洗顔後はしっかりと保湿を行うことが必要と言えるでしょう。洗顔といえば、洗顔の際に皮膚をこすりすぎることによる摩擦刺激もシワ形成に関係し得る重要な要素です。」

無意識にやってない? シワを増やす「4つの夜のNG習慣」

---日々の夜習慣の中で、シワを増やしやすい具体的な行動はどのようなものがあるでしょうか?

竹内さん:

「寝る前のスキンケアやリラックス習慣は疲れた1日をいたわり、明日へとつなげる活力を得るためにも重要です。しかし、ここで好ましくない行動を行ってしまうと、その積み重ねてによってシワ形成に繋がってしまうことも考えられます。

たとえば無意識にシワを増やしやすい寝る前習慣として、①熱い湯での洗顔・長風呂、②クレンジングや拭き取りでの強い摩擦、③強い界面活性剤の多用、④就寝直前のスマホ使用などで入眠が遅れ睡眠の質が落ちる、などが考えられます。

皮膚の表面にある角層は内部の水分が蒸発しないようにする保水作用や、外部からの刺激に対するバリアの役割を担っています。しかし上記のような生活習慣で角層のバリア機能が乱れてしまうと、皮膚からの水分蒸散量が増加し、角層の水分量が低下することで乾燥や小じわにつながってしまうことが考えられます。睡眠不足は皮膚の修復を妨げ、炎症が長引きやすくなるため、長期的には肌のハリ低下に影響することが考えられます。

シワに対しては化粧品やマッサージなど様々な対応が試みられます。これらに加えて、日々の生活習慣の見直しはすぐに取り入れやすいポイントです。今日から実践してみてはいかがでしょうか。」

今すぐできる! シワを増やさないための「夜習慣改善ポイント」

---では、シワを増やさないために、具体的にどのような夜習慣を実践すれば良いでしょうか? 一番取り入れやすい対策があれば教えてください。

竹内さん:

「シワを増やさないための夜習慣として、まず実践しやすいのは「就寝30分前までにはスキンケアを終え、スマホを置いて寝る姿勢を整えること」と考えられます。

シワは乾燥や摩擦、睡眠の質低下などが重なることで進行しやすくなります。そこで乾燥に対しては洗顔後に保湿剤(化粧水のみでなく乳液やクリーム)を使用して、水分の蒸発を防ぐことが大切です。とくに乾燥しやすい季節は、目元や口元などシワが出やすい部分を意識してケアできると良いでしょう。摩擦刺激を避けるためには、うつぶせ寝を避けて仰向けを意識することや、洗顔・スキンケアの際にこすりすぎないようにすることを心がけましょう。睡眠不足については、面白くて時間を使ってしまうことの多いスマホを手放すことを意識するのが大切でしょう。もちろん寝室を暗くすることや、午後遅い時間になったらカフェインなどの刺激物を避けること、アルコールを適量に保つことなども人によっては重要な注意点となります。

これらの中から一つだけ選ぶとすると、一番取り入れやすいのはスマホ対策かと思います。スマホのアラームを使うことはやめて目覚まし時計に変更すること、スマホを充電する場所を寝室から離れた場所にすることなど、寝る前に近くにスマホがある環境を避けられるような努力を始めてみましょう。」

今日から変わる! 美肌を育む「夜のリセット習慣」

紫外線や加齢だけでなく、私たちの「夜の習慣」がシワの形成、ひいては将来的なシワの固定化に深く関わっていることが、竹内さんの解説からよく分かりました。

特に重要なのは、肌のバリア機能を保ち、乾燥や炎症、ターンオーバーの乱れを防ぐこと。熱い湯での洗顔や強い摩擦、そして就寝前のスマホ使用など、無意識にやってしまいがちなNG習慣を見直すことで、肌への負担を減らし、肌本来の修復力を高めることができます。

化粧品やマッサージによるケアも大切ですが、まずは今日から取り入れやすい生活習慣の改善から始めてみませんか? なかでも「就寝前のスマホ対策」は、すぐにでも実践できる手軽な一歩です。寝室にスマホを持ち込まない工夫をすることで、睡眠の質が向上し、結果として肌のハリ低下を防ぎ、美肌へとつながるでしょう。夜の時間を有効活用し、明日の肌への投資を始めてみましょう。


監修者:竹内
医学部を卒業後、現在は皮膚科医として病院やクリニックで外来診療を行っています。
皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事監修や執筆活動も行っています。