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「引越し代が100万円超え」に驚愕。“荷物も普通量”なのになぜ跳ね上がった?お金のプロが明かす、“見積もり高騰”の正体

  • 2026.2.25
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

引越し代が100万円を超えた」というニュースを目にし、これから引越しを検討している方の中には、自分もこれくらいかかるのではないかと不安を感じた方もいるかもしれません。大きな数字だけが伝わると、引越し費用の相場が変わったように思えてしまいます。

引越し代が高額になる理由のひとつが、依頼した時期が年度末などの繁忙期にあたることです。しかし、実際には人件費や資材費の上昇など、さまざまな原因があります。

見積もりを依頼する前に、どのような背景が影響しているのかを知っておくことが、落ち着いた判断につながるはずです。

“引越し代100万円超え”の投稿も…どんなケースでその金額になるのか

最近、SNSやニュースで「引越し代が100万円を超えた」という話題を目にし、不安を感じた方もいるかもしれません。

距離が近く荷物も特別多くないケースでも高額な見積もりが出たと紹介されると「自分も同じでは」と身構えてしまいがちです。

さらに、別の業者に依頼したら半額近くになったものの、それでも数十万円かかると知り、戸惑ったという声も見られます。

こうした事例を見ると、引越し費用そのものが急に跳ね上がったように感じるでしょう。ただ、実際には繁忙期に依頼していたり搬入時間が制限されていたり、さらに作業人数を増員しなければならなかったりといった条件が重なっている場合も少なくありません。

繁忙期・人件費・資材費…金額が大きくなる背景

引越し費用が高く感じられる背景には、いくつかの要因があります。

  • 人件費の上昇
  • 資材費や燃料費の値上がり
  • 繁忙期の需要集中

特に近年は、作業員の確保が難しくなり人件費が上がっています。同じ距離でも見積もりに差が出るのは、荷物が多いために作業員の人数が必要になるためです。加えて、ダンボールや養生資材、燃料費などの価格も上昇しています。

さらに、3〜4月は依頼が集中しやすい時期です。国土交通省が2025年3月10日時点の情報を元に作成した「引越予約状況カレンダー」でも、3月3週目から4月1週目にかけて予約が埋まりやすい状況が示されています。

こうした複数の要因が重なり、業界全体として引越し代は以前より高くなりやすい状況にあります。金額だけを見ると相場そのものが大きく変わったように思えるでしょうが、背景にはこうした事情があることも知っておきたいところです。

引越し代が”高すぎる”と感じたら

見積もりを見て「高すぎる」と戸惑ったときは、以下の対策を取ってみてください。

  • 日程を変更できないか考えてみる
  • 提示された作業人数の理由を聞いてみる
  • ほかの業者にも見積もりを依頼してみる

3月末などの繁忙期に依頼している場合は、有給を取得して平日に動かせないか、そもそも引越しの時期自体をずらせないかを検討してみましょう。

また、作業員の人数が想像より多いと感じたら、なぜその人数なのかを業者に確認してみることも大切です。荷物の量が理由であれば、不要なものを減らす、可能なかぎり自分で運ぶといった方法で費用を抑えられる可能性もあります。

さらに、引越し代は業者によって差が出やすいため、繁忙期であっても相見積もりを取ることで数十万円単位で金額が下がることも期待できます。

「見積もり金額が高い」と感じたときは、原因を分析して落ち着いて対処することが大切です。


参考:今年春に引越をご予定の皆様へ (国土交通省)
引越時期の分散に御協力をお願いします!~3月の引越件数は通常月の約2倍!混雑時期を外してスムーズな引越を~(国土交通省)

ライター:中村大地

建設業界での法人営業を経て独立。2級FP技能士としての知識をもとに、資産運用や資金調達など金融分野を中心に400記事以上を執筆。制度や数字の正確性を押さえつつ、専門用語に頼らないわかりやすい表現を心がけている。