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自分の意思で「偶然と必然」を引き寄せることで人生が好転する【人生が豊かになる言葉の選択 vol.114】

  • 2026.1.28

京都「両足院」の副住職、伊藤東凌さんは「“言葉”は捉え方次第で、人生をもっと豊かにすることができる」と言います。視点を変えることで選択肢が増え、視野が広くなる。そして、自分自身で選んでいくことで、心がもっと成長する。毎週水曜日に配信するこの連載【人生が豊かになる言葉の選択】では、そんな、プラスの循環へと繋がる思考の変換方法を学んでいきます。

現代のお坊さんが説く“人生を豊かにする、言葉の選び方・捉え方”とは? 今回は、人生を飛躍させるために知っておきたい「偶然と必然」の関係について。

人生を見直すきっかけを与えてくれた「必然と偶然」の関係

Yuna Yagi

私の読書スタイルは短距離走に近く、仕事や対談のために必要な本を期日に向かって一気に読む傾向があります。もっとゆっくり本を読む時間を取りたいと反省しつつ読んでいたのが、哲学者・九鬼周造の『偶然性の問題』。そこに書かれていた「必然と偶然」の関係は、立ち止まって人生を見直すきっかけを与えてくれました。

次の道を切り開く力はいつも自分の中にある

九鬼は、必然はひとつに定まった一本道ではなく、私たちのまわりに円のように無数の可能性として広がっており、その中から自ら引き受けて選び取った一点を偶然と呼ぶのだと説きます。仕事、人間関係、トラブル… 人生にはさまざまな出来事がああり、それらを偶然の産物とするとドラマティックですが、全ては予期できないものだという逃げの姿勢にもなりえますよね。反対に、なんでもかんでも必然だと捉えると、それ以外の選択肢を認めないエゴイスティックさが生まれてしまいます。

けれど、偶然と必然は絡み合っていて、数ある必然という選択肢の中から、自ら選び取ったものを偶然と呼ぶのなら、逃げでもエゴでもない自己肯定の姿勢が生まれます。この時代、この能力、この環境ならば、いくつかの選択肢があり得たという必然の中から、偶然にいまの仕事や人間関係を続けている。開かれた可能性の中から、自分の意思でいまを生きているのです。

もちろん、自分の意思で引き寄せたとは思えない出来事が降ってくることもあるでしょう。それでも、人生の選択権や、次の道を切り開く力はいつもあなたの中にあります。いま選びうる可能性に大きく目を開き、選び取ったひとつをしっかりと引き受けながら、力強く進んでいきましょう。

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