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JR高輪ゲートウェイ駅ほぼ直結!タナカカツキプロデュースのサウナ施設「高輪SAUNAS」で進化したサウナを体験してきた

  • 2026.2.25

サウナ好きにはもちろん、そうでない人にも思わず話したくなる、とてつもないサウナ施設がオープンした。JR高輪ゲートウェイ駅の「ニュウマン高輪」内にオープンした「高輪SAUNAS」だ。ドラマ化もされたマンガ「サ道」の作者・タナカカツキ先生が総合プロデュースということで、オープン前から話題となっていたが、満を持して2026年2月9日にオープン。その魅力を、総合プロデュースを担当したマンガ家のタナカカツキ先生に伺った。ひと足早く内覧&体験させていた様子とともに紹介する。

「渋谷SAUNAS」と同じく「高輪SAUNAS」も「サ」が目印
「渋谷SAUNAS」と同じく「高輪SAUNAS」も「サ」が目印

コンセプトは「都市での休息と回復」3つの女性サウナ室で心地よく癒やされる

「高輪SAUNAS」は「ニュウマン高輪」内にオープン
「高輪SAUNAS」は「ニュウマン高輪」内にオープン
「高輪SAUNAS」のフロアマップ
「高輪SAUNAS」のフロアマップ

今か今かと待ちわびていた人も多い「高輪SAUNAS」。まず注目はJR山手線の駅にほぼ直結と言っていい立地。この都心で心身をほぐして深くリラックス&リフレッシュすることをテーマにしている。気になる点や見どころはいろいろあるが、まずは女性側のサウナを紹介したい。

フィンランドのサウナ施設をイメージしたベンチのような長椅子がロッカー前にある
フィンランドのサウナ施設をイメージしたベンチのような長椅子がロッカー前にある

脱衣所のロッカーは入口の靴箱と同じ番号、同じカギで開ける。なので、靴箱を選ぶとき、ロッカー上段がいい人は奇数を選ぼう。ロッカーの手前にベンチのような座れる場所があるのはフィンランドのサウナ施設でよく見る造り。実はこれがなかなかいい仕事をしてくれる。ここに座ったり荷物を置いたりできるので、床に物を広げたり、落としたりすることなく、身支度がかなりスマートになる。ロッカー下段でもこの椅子のおかげで出し入れがしやすいのもうれしい。

水分補給用の自販機はロッカーキーで購入できる
水分補給用の自販機はロッカーキーで購入できる

水分補給用の自販機は脱衣所内にあり、ロッカーキーについているQRコードで買うことができるのでサウナ前はもちろん、途中、追加で買いたいときにもお財布を出す手間がいらないのは便利。ちなみに飲食物の持ち込みはNGだが、給水器は浴室内にある。

女性側の浴室フロアマップ
女性側の浴室フロアマップ
フェイスタオルとバスタオルが入口に置かれている
フェイスタオルとバスタオルが入口に置かれている
浴室に入ってすぐのところに温かいお風呂がある
浴室に入ってすぐのところに温かいお風呂がある
温かいお風呂の前に天井固定タイプのシャワーブースが3つ並ぶ
温かいお風呂の前に天井固定タイプのシャワーブースが3つ並ぶ

入館料にはタオルも含まれていて、タオルは浴室への入口手前の棚から取るスタイル。ということでタオルを持って浴室へ。中に入ると左手に温かいお風呂と、シャワーブース。こちらのシャワーブースは天井に固定されたシャワー。好みもあるが、ここをスルーして、右手に進むと水風呂やサウナ室があり、その中央に並ぶシャワーブースを利用する。

浴室中央部分にあるシャワーブースのシャワーは手持ちタイプも
浴室中央部分にあるシャワーブースのシャワーは手持ちタイプも

こちらのシャワーブースは、天井固定タイプと、手持ちタイプがあるので好みのものを。洗顔料、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーは設置されているが、こだわりがある人は持参もOK。まずはここで髪と体を洗う。その後、温かいお風呂で体を温めるのもいい。

丸く大きな柱が特徴的な「MAALI」には1人掛けの椅子が並ぶ
丸く大きな柱が特徴的な「MAALI」には1人掛けの椅子が並ぶ

準備ができたらいよいよサウナ室へ。女性側のサウナ室は3つ。まずは「MAALI(マーリ)」に入ってみる。中を見て驚くのは、木の椅子が並んでいることと、床が石タイルになっていること。通常のサウナ室ではあまり見ない仕様だが、スクラブや泥、ハーブなどを使った独自に開発したリトリートを行うためのサウナ室なのだそう。

リトリートを通して植物の力を体感できる
リトリートを通して植物の力を体感できる

この日はタイミングよく、ヘアトリートメントのリトリートと、スクラブのリトリートを体験することができた。ヘアトリートメントのリトリートは、配布されるトリートメント剤を自分で髪に揉み込んだあと、タオルで巻いた状態で蒸気の中で浸透させていく。終了後にシャワーでトリートメント剤を流すと髪がとぅるんとぅるんになっていて感動!

リトリートでは香りだけでなく、蒸気もコントロール
リトリートでは香りだけでなく、蒸気もコントロール

スクラブのリトリートは、最初にロウリュを行い、じんわりと汗をかいてから、ハーブと砂糖を混ぜたスクラブを少量ずつ自分で肌に塗布していく。サウナ施設では塩はよくあるが砂糖は珍しいし、この粒子の細かさにも驚く。そして、やみくもに擦るのではなく、いたわるようにやさしくマッサージをしていく。どちらのプログラムもサウナマスターの方が丁寧に教えてくれるため、ただただその通りやればいいので、サウナ初心者にとっても安心してできる体験だ。

リトリート中以外は自由にロウリュができる
リトリート中以外は自由にロウリュができる

ちなみに、リトリートが行われていないときは普通のサウナとして入ることができる。セルフロウリュができるので、香りと蒸気を椅子に座って楽しもう。

横になって入れる水風呂は頭まで冷やせる
横になって入れる水風呂は頭まで冷やせる

しっかり温まったら、水風呂へ。水風呂は2つ。「渋谷SAUNAS」にもあった横になって入る水風呂と、浴室の中央にある水風呂。横になって入る水風呂は、後頭部が水に浸かるようになっている。

浴室の中央に位置する水風呂
浴室の中央に位置する水風呂

中央の水風呂は、天井から不定期で水が落ちてくるようになっていて、そのときには頭から水を浴びてもいいそうだが、残念ながら体験中は遭遇できなかった。次回はぜひ頭から水を浴びてみたい。

横になって入る水風呂の前に休憩用の椅子があり、その奥に水飲み場がある
横になって入る水風呂の前に休憩用の椅子があり、その奥に水飲み場がある
休憩用の椅子の奥に水飲み場がある
休憩用の椅子の奥に水飲み場がある
温かいお風呂の前や「MAALI」の壁面にもベンチがある
温かいお風呂の前や「MAALI」の壁面にもベンチがある

休憩は、専用の椅子のほか、水風呂周辺や「MAALI」の壁面などにあるベンチに座って。このベンチも好きな姿勢で過ごせるように、あえて仕切りなどは設けていない。座り方は自由だが、混雑の様子を見てほかの人の迷惑にならないように気をつけよう。

ハーバルに特化したサウナ室「LEAVES」
ハーバルに特化したサウナ室「LEAVES」

次に入ったのは「LEAVES(リーブス)」。こちらはサウナストーブの上に置かれた鍋にハーブが入っていて、上から水が落ちて蒸気が上がるとハーブを通して香りが広がるようになっている。

フレッシュな植物の香りと壁面からの香りが交差する
フレッシュな植物の香りと壁面からの香りが交差する
座面の縁が丸くなっている
座面の縁が丸くなっている

さらに、壁面からエッセンシャルオイルの香りが拡散されるようになっていて、終始心地いい香りに包まれるハーバルに特化したサウナ室。サウナ室を出たあとも香りに誘われてまた戻って来たくなるような空間だ。

見たことのない形のガッシングシャワー
見たことのない形のガッシングシャワー

サウナ後のクールダウンとしても「高輪SUANAS」でぜひ体験してほしいのがガッシングシャワー。これまで“桶シャワー”を紹介したことはあったが、こちらは見たことのない形のガッシングシャワー。チェーンを引くと、とにかくびっくりする量の水が落ちてくる。もちろん、自分の加減次第なので、まずはゆっくり引いてみよう。いきなり力いっぱい引っ張ると、大変なことになるかも。

外が見えるようになっている「PANORAMA」
外が見えるようになっている「PANORAMA」
見晴らしがよくても特殊加工で外部からは見えないので安心して入れる
見晴らしがよくても特殊加工で外部からは見えないので安心して入れる
足をブラブラさせて浮遊感を楽しむ新感覚
足をブラブラさせて浮遊感を楽しむ新感覚

3つ目のサウナ室は“都市型サウナ”というのを実感する「PANORAMA」。窓から外が見え、高輪周辺の様子を見ながらサウナが楽しめる。まさにパノラマの景色だが、外からは見えないようになっているので、裸でも安心して外を眺めることができる。また、ベンチに座ると足が着かないようになっていて、独特の浮遊感を楽しめるというのがポイント。

ハーバルリトリートで植物の香りに包まれてリラックス
ハーバルリトリートで植物の香りに包まれてリラックス

このサウナ室で行われるのがハーバルリトリートで、植物やハーブを取り入れたプログラム。ロウリュも香りもすべてが心地よく、白樺などの枝葉を束ねたウィスク(ヴィヒタ)と呼ばれるものを使って香りと蒸気で心身をリラックスへ導いてくれるので、ここでもただただ五感をゆだねていればいい。

マイスターに身も心もゆだねてサウナを楽しむ
マイスターに身も心もゆだねてサウナを楽しむ

3つのサウナを体験し、もう、とろける一歩手前。リトリートプログラムはもちろん、リトリートを行わないときのサウナもすべて新しい体験で、ここが山手線の駅前だとか、商業施設の中だとか、すっかり忘れてしまっていた。最後に温かいお風呂に入ってサウナタイムは終了。温かいお風呂好きとしては、このひと工程があるだけでもかなりうれしい。

「渋谷SAUNAS」と同じくOSAJIのアメニティが設置されている
「渋谷SAUNAS」と同じくOSAJIのアメニティが設置されている
歯ブラシや二つ折りタイプのブラシ、綿棒などはフリー
歯ブラシや二つ折りタイプのブラシ、綿棒などはフリー

タオルできっちり体を拭いて脱衣所へ。ドレッサー面は3カ所あるので空いているところへ。ドライヤー、OSAJIの化粧水、乳液、ヘアブラシ、歯ブラシ、綿棒がそろっている。これだけそろっていれば、本当に手ぶらで利用できるのでフラッと立ち寄っても安心だ。

形もサイズも特徴もすべて異なる個性的な5つの男性サウナ室

今回は特別に男性側のサウナ室も体験
今回は特別に男性側のサウナ室も体験
男性側の脱衣所は女性側よりかなり広い
男性側の脱衣所は女性側よりかなり広い
男性側浴室のフロアマップ
男性側浴室のフロアマップ

事前体験会では水着着用で男性側サウナ室を体験することができたので、簡単に男性側も紹介したい。こちらには特徴の異なるサウナ室が5つある。ただ、サイズや温度設定が違うということではなく、それぞれの個性が際立っているので全部体験したい。

「SOUND」は座面の高さがいろいろ
「SOUND」は座面の高さがいろいろ

一番大きなサウナ室が「SOUND」。高性能なサウンドシステムを搭載している。収容人数は40名と広々とした空間で、複雑に入り組んだ、異なる高さの座面が特徴。座る場所や高さによって体感が変わる。

円錐状の反射板は独特で「SOUND」の象徴でもある
円錐状の反射板は独特で「SOUND」の象徴でもある

このサウナ室のストーブの上にある反射板は円錐状で、ロウリュで水をかけたときの音など、音を心地よく響かせ、余韻として残してくれる。この響きはほかでは体験したことのない感覚。

「サウンドリトリート」で使用するシンギングボウル
「サウンドリトリート」で使用するシンギングボウル

この「SOUND」で行われる「サウンドリトリート」はシンギングボウルを使ったもの。金属製の器と叩いたり、擦ったりして豊かな音を発する。神聖でちょっと厳かな気持ちにもなる音。これによって深い瞑想状態へと導かれ、リラックスできる。

「渋谷SAUNAS」と「高輪SAUNAS」のアウフグースマスター・スター諸星さん
「渋谷SAUNAS」と「高輪SAUNAS」のアウフグースマスター・スター諸星さん

また、「SOUND」では扇を使ってあおぐ「扇のリトリート」やアウフグースプログラムが行われることも。すべてのプログラムの実施時間などは公式サイトで確認できる。

「HAMON」の天井に広がる波紋はずっと見ていられる
「HAMON」の天井に広がる波紋はずっと見ていられる

次は「HAMON(ハモン)」。名古屋を中心に展開するサウナ施設ウェルビーの代表・米田行孝さん発案のインスタレーションサウナ室で、ネイティブ・アメリカンの儀式で用いるスウェットロッジをモチーフにしている。サウナ室の中央に不思議な透明の塊があり、そこに水滴が落ちる。天井には美しい波紋が広がり、サウナ室なの暗さと相まって神秘的な雰囲気をかもし出す。

「VALO」内にはストーブが見あたらない
「VALO」内にはストーブが見あたらない
座面の奥にストーブが見える
座面の奥にストーブが見える

サウナ室の中にストーブが見えない「VALO(バロ)」は、背面部分にストーブが隠れている、いわゆるボナサウナと呼ばれるもの。女性側の「LEAVES」同様、壁面から定期的にエッセンシャルオイルの香りが拡散される。

座面がらせん階段状になっている「ARC」
座面がらせん階段状になっている「ARC」

「ARC(アーク)」は6段の座面がらせん階段のように続く。段ごとに温度が異なるので、その日の気分や好みで座る場所を選んだり、途中で場所を替えたりしながら楽しめる。低めの場所でゆっくり、じっくり温まるのもいいし、上のほうに座ってグッと熱を感じるのもいい。

座る場所によって変わる温度を楽しもう
座る場所によって変わる温度を楽しもう

座面の奥行が広く、あぐらをかいたり、体育座りをしたりと体勢も好きなようにしやすい。また、混雑していないときは足を伸ばしたり、横になったりしてくつろいでもいいそうだ。

高輪ゲートウェイ駅周辺の風景が望める「PANORAMA」
高輪ゲートウェイ駅周辺の風景が望める「PANORAMA」

「PANORAMA(パノラマ)」は座面と窓の高さが少し違うが、女性側と同じ。セルフロウリュができ、外を眺めながらサウナが楽しめる。

個性が活きる明確な目的を持つ8つのサウナ室の意味

少しずつ認知されてきたウィスキングをここでは専用の完全個室で受けることができる
少しずつ認知されてきたウィスキングをここでは専用の完全個室で受けることができる

ひと通りサウナ室を紹介したが、「高輪SAUNAS」のキーワードとなっている「リトリート」とは何なのか?タナカカツキ先生に伺った。

「渋谷SAUNAS」とは異なり、男女の入れ替えはなく固定
「渋谷SAUNAS」とは異なり、男女の入れ替えはなく固定

――「渋谷SAUNAS」(同じくタナカカツキ先生がプロデュースしたサウナ特化型施設)は西側の「WOODS」と東側の「LÄMPI」が、奇数日・偶数日で男女入れ替わるようになっていましたが、「高輪SAUNAS」は男性側、女性側と固定になっています。

【タナカ】今回、完全に分けた一番の理由は、サウナ室ごとに提供する「リトリート(施術)」の内容が異なるからです。各サウナ室の構造はそこで行われるオペレーションやプログラムに特化して設計されているため、ほかで代用することができません。また、男性と女性では求めるリトリートの内容も大きく異なると考えています。そのため、それぞれのニーズに合わせた専用のサウナ室となっているというわけです。

扇のリトリートやスクラブのリトリートなどさまざまなメニューを展開していく
扇のリトリートやスクラブのリトリートなどさまざまなメニューを展開していく

――今、お話にも出ましたが、「高輪SAUNAS」のキーワード「リトリート」とは、そもそもどういうことなのでしょうか?

【タナカ】以前、「渋谷SAUNAS」では、サウナ室内で行う施術サービスのことを「サウナプログラム」と呼んでいました。しかし、スパ文化の本場である欧州では、こうした心身の回復体験を「リトリート」や「リチュアル」と呼ぶのが標準的です。日本でもサウナへの理解が深まった今、そろそろこの「リトリート」という言葉を積極的に用いて、その豊かな体験をより広く浸透させていきたいと考えています。

「渋谷SAUNAS」同様のアウフグースは、男性側サウナ室で受けられる
「渋谷SAUNAS」同様のアウフグースは、男性側サウナ室で受けられる

――「高輪SAUNAS」のリトリートは、ウィスキング、アウフグース、ハーバルリトリート、サウンドリトリート、スクラブのリトリートといったものがあるようですが。

【タナカ】そうですね。「渋谷SAUNAS」でもサウナプログラムという名称でさまざまなメニューを展開していますが、こちらではリトリートと呼んで、さらに没入感というか、より深く体験していただこうと思っています。一般的にはサウナ施設というと、サウナ室の大きさや水風呂の温度といった設備に注目しがちですが、私はサウナ室や水風呂は「単なるハードウェア」と考えています。そこで何が行われるかで体験の価値はガラリと変わる。「高輪SAUNAS」では、人(サウナマスターやリトリートマイスター)が提供する施術があってサウナ室ができています。

高音質なサウンドシステムを搭載した男性側の「SOUND」
高音質なサウンドシステムを搭載した男性側の「SOUND」
「SOUND」ではロウリュの音の響きにも注目だ
「SOUND」ではロウリュの音の響きにも注目だ

――リトリートありきで、そのためのサウナ室を作ったといのはすごいですね。リトリートには音楽も大切な要素だということで、「渋谷SAUNAS」でも「SOUND」というサウナがありましたが、「高輪SAUNAS」にも男性側に、WHITELIGHT監修によるハイレゾ対応の高音質なサウンドシステムを搭載した「SOUND(サウンド)」がありますね。

【タナカ】身体に対して「音」の効果は絶大です。サウナ室の設計と同じぐらい音環境は重要なんですね。具体的には、その空間のためだけの専用スピーカーを作り、木を通して皮膚に伝わる振動をデザインしています。サウナ室で流すための音楽を作っています。

ロビーにはアロマラボがあり、中にはたくさんの植物が置かれている
ロビーにはアロマラボがあり、中にはたくさんの植物が置かれている

――香りという点では、植物もリトリートには欠かせませんが、ここには「LAB」があるんですよね。こんなサウナ施設見たことがないです。

【タナカ】ここではサウナ室で使うエッセンシャルオイルの抽出を行っています。「ニュウマン高輪」の上(28、29階の「LUFTBAUM」)の植物を剪定されたものなども使っているんですよ。

まさに実験室のような装置が並ぶ「LAB」内
まさに実験室のような装置が並ぶ「LAB」内

――サウナ施設で香りまで作ってしまうなんてすごい。これまでのサウナでは自分のペースでサウナや水風呂、休憩を行っていましたが、リトリートでのポイントはありますか。

【タナカ】リトリートはそもそもの入り方が違うんです。これまでのサウナはサウナに入る時間、水風呂、休憩といわば自己コントロール型だったのですが、リトリートはマスターにゆだねるんですよ。だから、ポイントとしては自己コントロールをしない、マスターに任せるということです。とはいっても、(サウナ室で)熱くなったら出るとかは自分判断なのですが。とにかく、ゆだねるが基本!

サウナ大好き芸人で、数々のサウナ関連の資格をもつマグ万平さんはウィスキングマイスターでもある
サウナ大好き芸人で、数々のサウナ関連の資格をもつマグ万平さんはウィスキングマイスターでもある

――自己コントールするサウナからゆだねるサウナへということですね。先程、男性には男性の、女性には女性のリトリートがあるということでしたが、男女ともに受けられるリトリート、ウィスキングは「渋谷SAUNAS」でも行っていました。

【タナカ】マグ万平さんをはじめとするマイスターが提供するウィスキング。「渋谷SAUNAS]では浴室エリアでの実施でしたが、「高輪SAUNAS」ではほかから完全に遮断された専用のプライベートサウナで行います。これにより、本場のバルト三国の伝統に近い、極めて純度の高いウィスキング体験が可能になりました。ウィスキングを含め、いろいろなメニューがあるので、たくさんの人にリトリートを知ってほしいですね。

話を聞くだけで、何度でもいろいろなリトリートを体験したくなった。タナカカツキ先生はリトリートが特別なものではなく、日常になってほしいとも話していたが、欧州では一般的というリトリートが日本ならではの発展や浸透をしていくのではと期待せずにはいられない。

貸切利用もできるウィスキング対応サウナ室「HUONE」

ウィスキング対応サウナ室「HUONE」
ウィスキング対応サウナ室「HUONE」

さて、タナカカツキ先生の話にも登場した、男性サウナ室でも女性サウナ室でもない、もうひとつのサウナ室「HUONE」についても紹介したい。ここはサウナ室、水風呂、シャワー、休憩スペースがひとつになった部屋。マグ万平さん初監修のウィスキングのためのプライベートサウナだ。

横になってウィスキングを受けるのに十分すぎるサウナ室
横になってウィスキングを受けるのに十分すぎるサウナ室
個室内に専用の水風呂がある
個室内に専用の水風呂がある

ウィスキングはウィスクで体を叩いたり、体に押し当てたりして心身をリラックスさせる施術で、バルト三国の伝統的なリトリート。植物の専門的知識を持つウィスキングマイスターがサウナ室の温度や湿度も調整しながら、施術を行っていく。

シャワーにはボディソープやシャンプーなどがそろっている
シャワーにはボディソープやシャンプーなどがそろっている

マグ万平さん以外にもウィスキングを行うスキルを持ったウィスキングマイスターは数名在籍しているので、ウィスキングマイスターによって細かい内容は変わるが、施術前には丁寧なカウンセリングがあるので、コミュニケーションをしっかり取ることで安心して身も心もゆだねられる。

サウナ室の天井は丸くなっていて蒸気や香りが回りやすい
サウナ室の天井は丸くなっていて蒸気や香りが回りやすい

「HUONE」を監修したマグ万平さんによれば、「一対一で行うので、最初にコンサルテーションをしっかり行います。普段どんなサウナが好きか、どんな入り方をしているか、植物のことや香りの好み、アレルギーなんかもヒアリングします。何なら、今日の気分は?とかも聞いて、型にはめた施術ではなく、その人に合った施術ができるようにしていきます」とのこと。

ウィスキングに使うウィスクの香りでもリラックスできる
ウィスキングに使うウィスクの香りでもリラックスできる

さらに「これだけリッチな空間でリトリートプログラムを受けられる施設はなかなかないですね。当面、一対一での施術ですが、友だち同士やカップルで受けたいという場合に対応するような内容も今後検討していきたい」とのこと。ウィスキングの予約がないときは「HUONE」はプライベートサウナとして貸切利用などにも対応するそうだ。

サ飯を食べるまでがサウナです!

食事やドリンクが楽しめるレストランエリア
食事やドリンクが楽しめるレストランエリア
サウナ後のサ飯までがサウナだ
サウナ後のサ飯までがサウナだ
テーブルのQRコードでオーダーし、モニターに表示されるシステム
テーブルのQRコードでオーダーし、モニターに表示されるシステム

最後に気になるサ飯とサウナ以外の施設も紹介。たっぷりサウナを満喫したあとは、やっぱりサ飯といきたい。「高輪SAUNAS」には、「渋谷SAUNAS」と同様、世界的に権威あるグルメガイドで星を獲得する「精進料理 醍醐」の野村祐介さんが監修したプラントベースメニューを提供するレストランがある。

「ブッダボウル」(1080円・手前左)や「サウナス冷やし中華」(1080円・手前右)などプラントベースフードが食べられる
「ブッダボウル」(1080円・手前左)や「サウナス冷やし中華」(1080円・手前右)などプラントベースフードが食べられる

野村さんは「プラントベースフードもおいしくなければ意味がない」と話していて、普段プラントベースフードに興味のない人や食べ慣れていない人でも納得のいく、味も食べ応えも満足感があるものを心掛けて提供している。

満足感があるがサラッと食べられる「果実とスパイス香るカレー」(1280円)
満足感があるがサラッと食べられる「果実とスパイス香るカレー」(1280円)

一番人気のカレーは男性からの支持も高く、プラントベースフードだと思わずにただおいしくて食べていたという人もいるそう。メニューは「渋谷SAUNAS」と同じもののほか、「高輪SAUNAS」限定のホットサンドや冷やし中華なども仲間入りし、かなり豊富なラインナップになっている。

白トリュフの香りが食欲をそそる「白トリュフ香るオーツミルクと茸のカレー」(1480円)
白トリュフの香りが食欲をそそる「白トリュフ香るオーツミルクと茸のカレー」(1480円)

「白トリュフ香るオーツミルクと茸のカレー」(1480円)は、トリュフの芳醇な香りがカレーに負けず鼻を抜けて、飲みたくなるようなやさしいカレー。ご飯と絡めてサラサラと食べ進められる。プラントベースフードだからか、おなかいっぱい食べてももたれる感じがないのがうれしい。

いつもの味とは違うオリジナルの「サウナスオロポ」(680円)
いつもの味とは違うオリジナルの「サウナスオロポ」(680円)
「渋谷SAUNAS」では夏季限定で提供していた「サウナス冷やし中華」(1080円)
「渋谷SAUNAS」では夏季限定で提供していた「サウナス冷やし中華」(1080円)

タナカカツキ先生もおすすめの「サウナス冷やし中華」(1080円)もいただいたが、こちらはサウナの余熱を保っている体にはさっぱり食べられて、おすすめな理由がわかる。トッピングはトマト、人参、白髪ネギ、キュウリ、アルファルファとヘルシーだが、食感があって麺と絡めて食べると満足感がある。夏だけでなく1年中食べられるのもポイント。

サウナを利用しなくても併設のカフェで一部メニューが食べられる
サウナを利用しなくても併設のカフェで一部メニューが食べられる
「精進料理 醍醐」の野村さんがおすすめのパフェも要チェック
「精進料理 醍醐」の野村さんがおすすめのパフェも要チェック

ちなみに、メニュー数は少し減ってしまうが、カレーなどは併設している「高輪SAUNAS」の外にあるカフェ「=CAFE(イコールカフェ)」でも食べることができる。ここでハマってしまったらこのカフェで食べるだけというのもアリ。野村さんのおすすめの「ヴィーガンパフェ」(1180円)は「高輪SAUNAS」の中でも外のカフェでも提供しているので、次回、ぜひ食べてみたい!

エントランス近くにコワーキングスペースがある
エントランス近くにコワーキングスペースがある
椅子に座って集中できるコワーキングスペース
椅子に座って集中できるコワーキングスペース
半個室になっているスペースもある
半個室になっているスペースもある
仮眠という意味の「NAP」と名付けられた休憩スペース
仮眠という意味の「NAP」と名付けられた休憩スペース

「高輪SAUNAS」には、休憩スペースの「NAP」やコワーキングスペースもある。ただし、利用時間にカウントされるので、時間を気にせず滞在したいときは、通常入場料にフリー延長料金をプラスして心置きなく楽しむのもいい。

「NAP」の横には会議室もある
「NAP」の横には会議室もある
タオルやサウナハット、Tシャツなどオリジナルも見逃せない
タオルやサウナハット、Tシャツなどオリジナルも見逃せない
かわいいイラストのTシャツなど、さまざまなクリエイターとのコラボグッズも販売
かわいいイラストのTシャツなど、さまざまなクリエイターとのコラボグッズも販売

とにかく、どこもかしこも見たことのない設備と新しい体験のオンパレード。タナカカツキ先生は「これまでのサウナは自分のタイミングでサウナ→水風呂→外気浴(休憩)とやってきましたが、リトリートはマスターにゆだねるという入り方。もちろん、サウナ室で熱くなったら自分のタイミングで出るんですが、リトリートの間は基本的に任せてしまっていい。リトリートはまだまだ珍しいので、ちょっと特別感があるかもしれないが、どんどん広まって定着して、日常になっていったらいいと思っています」と話す。

アツアツのサウナ×キンキンの水風呂というサウナもいいが、リトリートのもと、マスターにゆだねるサウナは新しい体験。穏やかで、マスターがいてくれることで初心者にも親しみやすいかもしれない。まずはこんなサウナがあるということを一度体験してみよう。

取材・文=岡部礼子

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