1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【熟年離婚の誤算】夫を待っていたのは「自由」ではなく「生き地獄」だった…。逃れられない“2つの罠”とは?

【熟年離婚の誤算】夫を待っていたのは「自由」ではなく「生き地獄」だった…。逃れられない“2つの罠”とは?

  • 2026.1.22

「熟年離婚」降りかかる具体的なリスク

「熟年離婚」降りかかる具体的なリスク
「熟年離婚」降りかかる具体的なリスク

長年連れ添った妻との別れ。「これで口うるさいパートナーから解放され、自由な老後が送れる」――。そう楽観視していた男性たちが、離婚直後に「二つの地獄」に直面し、呆然と立ち尽くすケースが増えています。

熟年離婚において、男性を最も苦しめるのが「家」の問題です。不動産の情報提供メディア「イエコン」を運営している「クランピーリアルエステート」が実施した「離婚した後の持ち家」に関する調査(2024年11月26日~12月10日、364人の回答)によると、離婚時の家の処分でトラブルになった最大の原因は「オーバーローン(売却額よりローン残債が多い状態)」でした。特にバブル期やその後の低金利時代に、身の丈以上のローンを組んだ世代にとって、この問題は深刻です。

よくあるのが、「妻が出て行き、夫が家に残る」というパターンです。一見、愛着のある城を守ったように見えますが、そこに待っているのは経済的な困窮です。「広すぎる家に一人きり」という虚しさに加え、ペアローンや連帯保証の問題が解決していなければ、出て行った元妻の分までローンを肩代わりさせられるケースも少なくありません。調査では、離婚後も相手と連絡を取り合わなければならない理由として「名義変更ができない」「売るに売れない」といった声が上がっています。老後の虎の子である退職金をローンの完済に充ててしまえば、その後の生活資金は枯渇してしまいます。「家さえあればなんとかなる」という昭和の価値観は、熟年離婚においては「家があるから身動きが取れない」という致命傷になりかねないのです。

さらに同調査で「離婚したときに住宅ローンが残っていたか」を聞いたところ、「残っていた」が67.9%を占め、完済できていたのはわずか3割強(32.1%)でした。半数以上の家庭がローンを残したまま離婚に踏み切っている現状が浮き彫りになっています。 また、「離婚後にどちらかが持ち家に住む場合、誰がローンを払うか」については、「夫が払う」が75.4%と圧倒的でした。男女平等が叫ばれて久しいですが、現実には「大黒柱は男」という旧来の価値観と経済構造が、熟年離婚の局面で男性に重くのしかかっていることが分かります。

金銭的な問題をなんとかクリアしたとしても、次に襲ってくるのが「予期せぬ精神的ダメージ」です。一般的に「離婚後の女性は孤独でかわいそう」というイメージがありますが、実態は逆かもしれません。離婚問題の情報提供メディア「ツナグ離婚弁護士」を運営する「Clamppy」が実施した「熟年離婚(20年以上の婚姻期間を経ての離婚)」に関する調査(2024年11月25日~12月9日、1335人の回答)を深読みすると、興味深い傾向が見えてきます。

熟年離婚後に孤独を感じている人の割合を見ると、女性がわずか5%だったのに対し、男性はその5倍以上となる28%に達しました。 男性のコメントでは、「皆んなでの食事や色々な話をできなくなったのは孤独感を感じました」(40代男性)、「孤独は確かに感じます。20年も毎日居た相手が居ないと言うのは、何か…色々辛くなる時もありますね」(30代男性)など、喪失感を訴える声が寄せられています。 一方、女性のコメントでは対照的な本音が並びます。「自分の時間を持てる様になり、子供が自立したのを機に離婚したので異性との交友関係も問題なく、気兼ねなく人生を楽しく過ごせる様になった」(50代女性)、「何かにつけ遊びに来る義姉一家の世話をしなくてよくなったため、休日をのんびり過ごせる」(50代女性)、「気分的に楽になりました。もう一緒に住まなくてもいい開放感」(50代女性)。そこにあるのは孤独ではなく、役割からの「解放」でした。

妻にとって離婚は「新しい人生のスタート」ですが、準備不足の夫にとっては「生活の崩壊」を意味しているのかもしれません。「ローンの残債確認」と「会社以外のコミュニティ作り」。この2つの命綱を持たずに離婚届に判を押すことは、荒海に救命胴衣なしで飛び込むのと同義と言えるでしょう。「俺は大丈夫」という過信こそが、最大の敵なのかもしれません。

(LASISA編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる