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電車内に響く子供の騒ぎ声。「ねぇ、お嬢ちゃんたち」女性の『見事な対応』に「私もあんな大人になりたい」

  • 2026.1.17

筆者が電車に乗っていたときのことです。手遊び歌に夢中になり、大声で騒ぐ女の子たち。母親は注意せず、周囲はイライラ……そんな中、ある女性が見せた驚きの大人の対応とは?

画像: 電車内に響く子供の騒ぎ声。「ねぇ、お嬢ちゃんたち」女性の『見事な対応』に「私もあんな大人になりたい」

電車の中で手遊び歌

電車に乗っていると、小学生くらいの女の子二人とお母さんの三人組が乗ってきました。
女の子たちは向かい合い、楽しそうに手遊び歌を始めます。
最初は「かわいいな」と思い、微笑ましく見ていました。
ところが、しばらくするとテンションはどんどん上がり、歌声は大きくなっていきます。失敗するたびに「ギャハハーーー!!」と高い笑い声が車内に響き渡ります。

募るもどかしさ

(そのうち終わるよね……)
そう思っていたのですが、なかなか収まる気配はありません。
降りる様子もなく、歌と笑い声の音量はどんどん大きくなります。
お母さんは楽しそうな子供たちの様子に目を細めているのか、特に注意する様子もありません。

次第に私は居心地の悪さを感じ始め、「少しは注意してほしい」と心の中でつぶやいていました。
周りを見渡すと、視線を伏せたり、ため息をついたり、呆れ顔。
おそらく、同じ気持ちの人が多かったと思います。

空気を変えた、たった一言

そのとき、近くに立っていた50代くらいの女性が、にこやかに女の子たちへ声をかけました。
「ねぇ、お嬢ちゃんたち」
(注意するのかな)と思った私。
━━しかし続いた言葉は意外なものでした。

「楽しそうだね。その歌、懐かしいわぁ。どうやるんだっけ?」
女の子たちは一気に表情を輝かせ、「これね、こうして、こうして」と夢中で説明し始めます。
すると女性は、少し声を落として言いました。
「ほら、寝てる人もいるみたいだし、コソコソ話にしない?」
「そっか」
女の子たちは顔を見合わせ、「じゃあ……コソコソ」と小さな声に切り替えました。

叱らずに伝えるという選択

さっきまでざわついていた車内には、穏やかな静けさが戻りました。
女の子のお母さんは、ハッとしたように何度もその女性に頭を下げてお礼を伝えていました。
私も心の中で、思わず「ありがとうございます」とつぶやきました。

頭ごなしに叱るのではなく、まず相手に寄り添い、仲良くなり、自然に周囲へ目を向けさせる。
「ステキな女性だなぁ。私もいつか、あんなふうに空気をやさしく変えられる大人でありたい」
そう思わせてくれた、忘れられない出来事でした。

【体験者:50代・筆者 回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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