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略奪した親友「私だけ幸せになってごめんね」私「本当にそうかな?」真実を教えてあげた結果、親友が顔面蒼白になったワケ

  • 2026.1.13

約束していた入籍日を目前に、婚約者の態度がおかしくなり始めたことに気づいた私。マリッジブルーかとも思いましたが、彼は明らかに冷たくなっていて、このまま結婚していいのか悩んでいた矢先のこと――。
中高時代からの親友に相談を持ちかけると、彼女の口から出た言葉は、私の想像をはるかに超えるものでした。

その日の昼下がり、私はスマートフォンの画面を眺めたまま、指先が少し震えるのを感じていました。


「最近、婚約者の様子がおかしいの」


カフェのテーブルを挟んで、私は親友にそう打ち明けました。入籍を今月に控えているというのに、彼は目に見えて冷たくなり、会話もぎこちなくなっていたのです。

マリッジブルーだろうか、それとも私がいけなかったのか――自分を責めるような気持ちで、藁をも縋る思いで親友に相談しました。

ところが、返ってきたのは耳を疑う言葉でした。

「良かった~! 彼がおかしいってようやく気づいてくれたんだね!」


親友は弾んだ声でそう言いました。私が呆然としていると、彼女はさらに信じられない言葉を続けたのです……。

婚約者と親友の裏切り

「実はね、彼……あんたのこと、もう好きじゃないんだって。私たち、付き合ってるんだよね」

その瞬間、心臓の鼓動が耳元でうるさく鳴り響きます。

「付き合っている」という言葉が、すぐには理解できませんでした。話を聞けば、3カ月前に私を含めた3人で食事をした際、2人は「運命」を感じてしまったのだといいます。


「奪ったつもりはないんだよ? 自然な流れで付き合っただけだし」と悪びれる様子もなく笑う親友。

私は、彼女のことを親友だと思っていました。しかし、彼女にとっては私は「ただの同級生」だったようでした。信頼していた彼女から裏切られるとは思わず、私は怒りを通り越し、胃のあたりが重く沈んでいくのを感じました。

この女に、ずっと馬鹿にされていたんだ――。

婚約者も、彼女も、私のことを陰で笑っていたのでしょう。もはや言い返す言葉すら見つかりませんでした。

「……慰謝料はもらうから」


ようやく絞り出した私の声に、彼女は「ひどーい! お金取るの?」と驚いたふりをしました。しかし、すぐに「まあ、彼は社長の息子だし、払ってもらおーっと」と、未来の社長夫人気取りで勝ち誇ったような笑みを浮かべたのです。

その日の夜、自宅のリビングで1人、私は婚約者からの連絡を待っていました。案の定、彼から届いたメッセージは、保身と無責任さに満ちたものでした。


「彼女とのことは、仕方なかったんだって! お前も結婚悩んでたんだろ? 彼女から聞いて正直安心したわ」


スマホを握る手に力がこもります。私が悩んでいたのは、彼の態度が冷たくなったからなのに……。

彼はヘラヘラとした態度で、慰謝料についても「父さんに頼んで払ってもらう」と言い放ちました。


さらに、彼は浮気を正当化するかのように、私への不満を並べ立てました。「お前には女らしさを感じない」「仕事のアドバイスが上司みたいで偉そうだった」と。

彼が相談をしてくるから、仕事の知識を活かして必死に力になろうとしていた私。しかし、その努力すらも彼にとっては「かわいげのない振る舞い」でしかなかったようです。


「彼女とは仕事の話、一切しないし。会えばずーっとイチャイチャできんの! これってあいつの女子力が高いからだろ?」


目の前が真っ暗になるような、深い落胆を覚えました。この男のために尽くそうとしていた時間は何だったのか。深く息を吐き出すと、自分の中で何かが完全に切れる音を聞きました。


「わかった。もう二度と私に関わらないで。慰謝料さえ払ってくれれば、それでいいから」


私はそれ以上の言葉を飲み込み、彼との対話を切り上げました。悲しみよりも、こんな男を選んでしまった自分への情けなさでいっぱいでした。

予期せぬ再会

それから1年半が経過しました。私は仕事に打ち込み、公私ともに充実した日々を取り戻していました。

そんなある日、街角で偶然、親友と再会したのです。


「ちょっと! なんで逃げるのよぉ」


相変わらずの調子で話しかめてくる彼女。私の元婚約者と無事に結婚したようで、自慢げに左手の薬指を見せつけてきました。

「私だけ幸せになってごめんね♡」

「次期社長の婚約者奪われて、つらいよね」

「本当にそうかな?不幸の入口かも……」

「は?」

憐れむような目を向けてきた彼女に、私は冷めた気持ちで問いかけました。彼女は虚を突かれたのか、一瞬きょとんとした顔をしましたが、「何言ってんの? ひがんでんの?」とまた私を嘲笑いました。

そこで、私は元婚約者の父親が経営する会社の経営状況について切り出したのです。

実は、私は経営コンサルタント。彼と婚約していた当時から、彼自身の口から漏れる愚痴や家庭の様子に、経営の危うさを感じていたのです。専門職としての直感もありましたが、何より彼自身の金銭感覚が現状に追いついていないのは明白でした。


「私が婚約してたときは、今年中には倒産するかもってレベルでヤバいって感じてたけど……」


私の言葉に、親友の顔からみるみる血の気が引いていくのがわかりました。彼女は「そんな話聞いてない!」「嘘よ!」と叫びましたが、現実は残酷です。元婚約者は経営の実態を何も把握しておらず、ただ父親に甘やかされて、浪費を続けていただけなのです。

私の口から淡々と語られる現状に、彼女はもはや顔色をなくしていました。「なんとかしてよ……コンサルなんでしょ……」と彼女が絞り出した言葉に、私は相変わらず冷めた口調で返しました。


「恋は盲目だもんね。でも、もう手遅れよ。私が何か手伝える段階はとっくに過ぎているわ」

数日後、今度は元婚約者から連絡が入りました。彼もようやく、実家の会社が破綻寸前であることを悟ったようです。


「助けてくれよ! 俺とお前の仲だろ? 俺、あいつと別れるからさ……もう一度やり直そう」


あまりの身勝手さに、眩暈がしました。仕事がうまくいかなくなり、親友が何の役にも立たないとわかった途端、私に縋りついてきたのです。「お前のほうが優れていることに気がついた」などという言葉、今さら誰が信じるのでしょうか。


「私、もう恋人いるから。仕事も昇進したし、毎日すごく楽しいの」


私がそう告げると、彼は激しく動揺しました。「俺以外の奴と付き合ったのか!」と憤慨する姿は、滑稽ですらありました。


「当たり前でしょ。婚約破棄したのはあなたよ。二度と連絡してこないで」と彼を拒絶し、連絡を断ちました。

かつて愛した人の無様な姿を見るのは、スカッとするというより、ただただ「関わらなくて良かった」という安堵感しかありませんでした。

私を裏切って手に入れた幸せが、砂の城のように崩れていく。その光景を、私はただただ冷静に見つめていました。

崩壊する略奪愛の末路

さらに1週間後――。

今度は親友から半狂乱の電話がかかってきました。彼に離婚を突きつけられたといいます。


「お義父さんから、もう援助できないって言われて……。私が働いて家にお金を入れろって。会社も倒産するし、マンションも出て行かなきゃいけないの!」「うちの親も、友だちも誰も助けてくれないし……あんたがみんなに言いふらしたんでしょ!」

どこまでも私のせいにしようとする彼女の言葉を、私は遮りました。

「自業自得よ。人のものを奪うから、こうなるの」「ごめんね、私はこれから彼氏とヨーロッパ旅行だから。この先2週間は連絡取れないからね」


「ヨーロッパ!? 私だって行ったことないのに……!」という彼女の絶叫を聞きながら、私は電話を切りました。誠実に、真っ直ぐに生きてきた私に、ようやく本当の幸せが訪れたのだと確信しながら。

その後――。

地元の知人から聞いた話では、私が旅行に出発した後、親友と元婚約者は私のマンションの前で鉢合わせ、泥沼の罵り合いを繰り広げたそうです。

離婚したい彼と、借金を背負わせてでも養わせようとする彼女。共依存のような、地獄のような関係のまま、2人の縁は切れていないといいます。

自分を信じて支えてくれたはずの親友と婚約者に裏切られた日々は、私の心に消えない傷を残しました。一時は人間不信に陥り、自分の価値さえも見失いそうになりましたが、それでも腐らずに仕事に打ち込み、自分を磨き続けたことが最大の転機となりました。


裏切られたあの日は、世界が終わったかのような絶望を感じましたが、今ならわかります。あのとき、あの2人と縁が切れたことこそが、私の人生最大の幸運だったのだと。


失った時間を嘆くよりも、今ある幸せを大切にしたい。隣で微笑む誠実な彼の手を握りながら、私は前だけを向いて歩いています。

【取材時期:2025年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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