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義母「ごめんなさいね。お詫びにケーキ送るから」開けた瞬間ゾッ…私が食べずに捨てたワケ

  • 2026.1.13

結婚してから、義母とはどこか噛み合わないまま過ごしてきました。強く当たられることはないものの、親戚の集まりになると決まって「本家としての振る舞い」を理由に、言葉遣いや立ち回り方まで細かく指示されてきたのです。
夫は海外出張が多く、法事や親族行事は私ひとりで出ることも少なくありません。気は重いものの、「嫁だから」と割り切ってきました。

法事が迫ったある日、義母は何気ない口調で言いました。「分家の嫁とは、あまり話さないでね」

理由を聞くと、義母はため息混じりに説明しました。最近結婚した分家の息子は優秀な子ですが、嫁に選んだ相手は「釣り合わない」と。有名大学出身というわけではなく、実家も地方で親戚づきあいも控えめ。義母は、そうした点が「嫁としては物足りない」と感じているようでした。

「分家はね、嫁を親戚に紹介するたびに恥ずかしい思いをしてるのよ」そう言い切る義母の口調に、私は違和感を覚えました。

義実家だってそこまで由緒ある家柄ではありません。それなのに、学歴や家柄で嫁の価値を決めつけているのです。

釣り合わない嫁

法事当日、分家の若いお嫁さんは、明らかに孤立していました。挨拶をしても会話が続かない、話しかけても視線を逸らされる——それでも彼女は笑顔を崩さず、料理を運び、飲み物を配り、黙々と動いていました。

それでも彼女が人目を避けるように静かに涙を拭っているのを見て、私は心が痛みました。学歴や家柄だけでこんな仕打ちをされて良いわけがありません。私は分家のお嫁さんに声をかけました。

義母の言いつけに背けば、次は自分が標的になるでしょう。それでも、あの涙を見てしまった以上、何もしないままでいるほうがあとで自分を責める気がしたのです。

そんな私に気づいた義母は、あからさまに表情を硬くしました。帰り際「分家の嫁とは話すなって言ったでしょ? 逆らうなら、あなたも同じ扱いになるわよ」と言われたものの、私は覚悟を決めて「私は納得できません。間違っていると感じたことをそのままにするのは嫌なんです」と返しました。

突然の謝罪

法事の翌日、昼過ぎになって義母から電話がありました。昨日の張り詰めた空気とは打って変わって、声の調子はやけに柔らかく、慎重に言葉を選んでいるのが伝わってきます。

「昨日は、ごめんなさいね」と素直に謝る義母には正直驚きました。自分の非をはっきり認める場面を見たことがなかったからです。

頭を冷やしてよく考えると、自分たちのやり方は行き過ぎていたと義母は言います。話を聞くと、義母は分家の奥様とも改めて話し合い「もうあんなことはやめましょう」と伝えたのだそう。

一瞬、胸の奥に溜まっていた緊張がふっと緩みました。あの法事の空気を思い出し、これで少しは状況が良くなるのかもしれない、そう期待してしまったのです。

義母はさらに続けました。「お詫びに手作りのお菓子でも送ろうと思うの」

義母は昔からお菓子作りが趣味で、親戚に配る焼き菓子をよく用意する人でもあります。義母のお詫びの気持ちだと思い、ありがたく送ってもらうことにしました。

お詫びに、手作りのお菓子を…

その少しあと、宅配便で義母からの荷物が届きました。中には、丁寧に包まれたガトーショコラ。手作りらしいあたたかみがありながらも、プロのような仕上がりです。

味見をしようと思ったそのタイミングで、分家のお嫁さんからのメッセージが届きました。

「突然すみません。迷ったんですが、伝えたほうがいいと思って……」続けて送られてきたのは、昨夜、義母と分家の奥様が電話で話しているのを偶然聞いてしまった、という内容でした。

直接的な言葉ではなかったものの、「少し懲らしめたほうがいい」「これで大人しくなるはず」そんなニュアンスの会話が交わされていた、とのこと。

そんな折、ふっと鼻に届いた香りに私は手を止めました。チョコレートの甘さの奥に、わずかにアルコールのにおいが混じっています。しかし、油断していたら気が付かなかったかもしれません。

義母の企み

義母は、私が体質的にアルコールに弱く、好きではないことを知っています。それでも、あえて洋酒入りを用意したのです。これは、和解の印ではありませんでした。

しばらくして、義母から連絡がありました。「お菓子、届いたかしら?」

私は「処分しました。食べていません」と率直に答えました。「どうして、洋酒を入れたんですか?」

一瞬の沈黙のあと、義母は慌てたように言い訳を始めました。「少しだけよ。風味づけのつもりだったの」「みんなそれくらい入れるし、大丈夫だと思って……」どれも、その場を取り繕うために並べた言葉にしか聞こえませんでした。私がアルコールに弱いことを知っていて、あえて入れた事実は変わりません。

「信用できなかったので処分しました」私はそれだけ伝え、それ以上の説明はしませんでした。

すべてを夫に伝えた夜

その日の夜、私は夫に連絡を取り起きたことをすべて伝えました。「分家の嫁とは話すな」と言われたこと。学歴や家柄を理由に避けていたこと。そしてその後の謝罪と手作りケーキ……。

夫は黙って聞いたあと、短く言いました。「それ、もうアウトだね」

翌日、夫は義母に直接連絡し、事実だけを淡々と伝えました。言い訳は聞かず、「しばらく距離を置く」とだけ告げたそうです。

それ以降、義母から私に連絡が来ることはありませんでした。謝罪も釈明もありません。

分家のお嫁さんからは後日、「私たちも距離を置くことにしました」と短い報告が届きました。誰かが責められたわけでも、大騒ぎになったわけでもありません。ただ、理不尽な考え方の周りから静かに離れていっただけです。

義実家と距離を置いて困ることはありません。これからも義実家の価値観に影響されることなく、私たちは私たちの家庭を築いていこうと思います。

◇ ◇ ◇

学歴や家柄で人を判断していると、本当に大切なものを見失ってしまいがちです。人柄や思いやり、周囲への気配り——人には、それぞれ大切にすべきものがたくさんあるはず……。

違和感を覚えたとき、その気持ちを無理に飲み込む必要はありません。距離を置くことは冷たい判断ではなく、自分を守るための選択。無理をせず、心地よい距離感で付き合っていけたらいいですね。

【取材時期:2025年12月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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