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【墓じまい】「いつかはここに入る」と思ってた。姪の私が直面した現実。おじの『愛ある一言』にホロリ

  • 2026.1.13

最近よく耳にする“墓じまい”。まさか自分が、身近で向き合うとは思いませんでした。おじから告げられた言葉に胸がゆれ、その奥にある思いに気づかされた、筆者の体験談です。

画像: 【墓じまい】「いつかはここに入る」と思ってた。姪の私が直面した現実。おじの『愛ある一言』にホロリ

受け継げない現実

先日、おじから「墓じまいを考えている」と言われました。祖父母も、そのまた親も眠る、大切な場所。以前、「いつかはここに入る」と話していたので、動揺しました。

私も姉も嫁ぎ、おじに子どもはいない。いずれ誰も守れなくなることは、頭では理解しています。それでも“墓じまい”に、気持ちが追いつきませんでした。

お線香の香り、祖母の声、母が手を合わせる背中──墓参りのたびに胸に浮かんだ懐かしい景色が、心の奥でゆれました。

管理の重さを知り、気づいたこと

話を聞くと、管理の負担は想像以上に大きいものでした。

お彼岸や供養の準備、霊園とのやりとり、管理費……。若い頃は「年に、二回行くだけ」と思い込んでいましたが、実際には、確実に手間も費用もかなりのもの。

おじも年齢を重ね、ひとつひとつの作業が重くのしかかっているのだと知りました。「大切に思うからこそ、中途半端にはできない」というおじの責任感の裏返しでもあったのです。

静かな本音

お墓参りの帰り際、おじが私たち姉妹に向けてポツリと言いました。
「二人に、苦労を残したくないんだ」

おじにとっては、私以上にこのお墓は大切な場所のはずです。

それでも“自分の思い”より、これから先の私たちの負担を気にかけてくれる。その優しさに触れた瞬間でした。

「形が変わっても、思い出は残るから」

その一言で、私が抱えていた“罪悪感”のようなものが、静かに溶けていきました。

墓じまいは「過去を消すこと」ではなく、「家族の思いを未来へと整えること」なのかもしれません。

子どもの頃の記憶

おじと過ごした子どもの頃の記憶が、よみがえりました。

何度も何度もトランプをしてくれたこと。デパートの屋上で遊んでくれたこと。帰り際、いつも買ってくれた小さなアイスの甘さ。

今でも、あたたかい思い出は、はっきりと覚えています。そして、大人になっても私たち姉妹を大切にしてくれるおじに、心から感謝しています。

どんな形になっても、この気持ちはきっと続いていく。墓じまいは“終わり”ではなく、家族の思いを静かに引き継ぐための「前向きな」選択なのだと、しみじみ感じたできごとでした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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