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テント選び、サイズだけで決めると後悔する…“素材”で快適さが別物だった

  • 2026.1.10

テントを選ぶ際、まず目がいくのがサイズや構造・デザインだが、意外と重要なのがテントの素材。そこで今回はテント素材について、じっくり解説しよう。

1. テント素材の基本

テントの素材は、キャンプの快適性を大きく左右する重要な要素である。形状や広さだけでなく、素材の特性によって、結露のしやすさ、遮光性、重さ、扱いやすさまで変わってくる。
とくに初心者の場合、素材の違いを理解しているかどうかで、テント選びの満足度が大きく変わると言っていい。

テント選び、サイズだけで決めると後悔する…“素材”で快適さが別物だった
テント素材を知ることで快適なキャンプを

現代のテントに使われる素材は主に四種類。もっとも一般的なポリエステル(Polyester)、軽量特化のナイロン(Nylon)、近年人気の高いTC(Polycotton)、そしてクラシックなコットン(Cotton)。
これらはそれぞれ異なる性質を持ち、向いているキャンプスタイルも異なる。素材選びの基本は、この四種類を押さえるところから始まる。

2. 【素材別】特徴と向いているキャンプスタイル

それぞれの素材には得意分野がある。同じ「テント」であっても、素材によって使い心地は大きく変わる。ここでは、それぞれの素材がどんな場面に適しているのかを丁寧に整理する。

2-1. ポリエステル(Polyester)

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リサイクルポリエステルを使用したテント

ポリエステルはもっとも広く使われており、扱いやすさとバランスの良さが特徴だ。耐水性に優れ、雨に濡れても乾きやすい。紫外線への耐性も高く、長期間の使用に適している。こうした扱いやすさから、ファミリーキャンプや初めてテントを購入する人に向いている素材だ。

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テフロン撥水耐久加工を施したテント

弱点は遮光性や断熱性で、真夏の直射日光の下ではテント内が暑くなりやすい。しかし近年は遮光加工を施したモデルも多く、標準的なポリエステルより涼しさを確保できる製品が増えている。いずれにしても、総合力の高さは魅力で、迷ったらまず候補に入れたい素材である。

2-2. ナイロン(Nylon)

ナイロンは軽さに特化した素材だ。山岳テントやウルトラライト系のテントでは主流となっており、荷物を少しでも軽くしたいソロキャンパーや登山者から支持されている。収納サイズが小さいため、バックパック一つで移動したいスタイルとも相性が良い。

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軽量なナイロン素材はソロキャンプと相性がいい

ただし紫外線に弱く、長時間日差しを受けると劣化しやすい。また、水を含むと生地が伸びやすく、雨の中ではテンションが緩むことがある。火の粉にも弱く、焚き火が近くにある環境では穴が開く可能性が高い。軽量性を最優先する人には非常に魅力的な素材だが、万能ではない。

2-3. TC(Polycotton)

TC素材はポリエステルとコットンを混ぜた生地で、雰囲気の良さと機能性を両立している。結露しにくい素材として知られており、朝起きたときにテント内側が濡れにくいという快適さがある。遮光性が高く、夏でもテント内が比較的涼しく、冬は外気の寒さを軽減してくれる。

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ポリエステルとコットンの混紡がTC

焚き火との相性が良いのも特徴だ。火の粉で穴が開きにくく、焚き火キャンプが好きな人にはありがたい素材である。一方で、重量があり、雨の日は乾燥に時間がかかるなどの弱点もある。扱いやすさではポリエステルに劣るが、快適性と雰囲気を重視する人に向いている素材だ。

2-4. コットン(Cotton)

コットンは、もっとも自然な風合いと快適性を持つ素材である。湿気を吸う特性があり、結露がほとんど発生せず、テント内の空気が落ち着いている。遮光性も非常に高く、真夏でもテント内の明るさをしっかり抑えてくれる。温度調整の面でも優れており、夏は涼しく、冬は暖かいという利点がある。

ただし、とにかく重く、雨を含むとさらに重量が増す。乾燥に時間がかかるため、撤収時間が限られている状況では扱いにくさを感じることもある。オートキャンプでじっくり滞在したい人、自然な雰囲気を楽しみたい人に向いている素材だ。

3. 結露・遮光性・耐久性の比較

3-1. 結露のしにくさ

結露のしにくさは素材ごとに大きな差がある。もっとも結露が少ないのはTCとコットンで、どちらも湿気を吸う性質があるため、テント内の空気が自然に調整される。

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ナイロンは結露が発生しやすい

ポリエステルは完全に防げるわけではないものの、ある程度は結露を抑えられる素材だ。一方でナイロンは薄い生地で湿気がつきやすいため、もっとも結露が発生しやすい。

3-2. 遮光性

遮光性ではコットンが最も優れている。厚みのある生地が光をしっかり遮るため、日差しの強い夏でもテント内が落ち着いた明るさになる。TCはコットンには及ばないものの高い遮光性を持ち、暑い時期でも過ごしやすい。

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夏場のテントは遮光性の高いものを選びたい

ポリエステルは標準的な遮光性で、近年は加工によって改善されたモデルも増えている。ナイロンは薄くて光を通しやすく、遮光性はもっとも低い。

3-3. 耐久性・重量

紫外線への強さは、もっとも強いのがポリエステルだ。次にTC、続いてコットンという順で、ナイロンがもっとも弱い。ナイロンは軽量化を優先しているため、強い日差しに晒される環境では劣化が早くなる。

重量に関しては、最も軽いのがナイロンで、その次がポリエステル。TCはそこそこ重量があり、コットンは最も重い素材だ。徒歩移動や積載量の制限があるキャンプでは大きく影響するポイントになる。

4. 用途別おすすめのテント素材

素材の特徴を踏まえると、「どの素材がどのキャンプスタイルに向いているか」がはっきりしてくる。

初心者や週末キャンプが中心なら、総合バランスの良いポリエステルがもっとも扱いやすい。軽量な装備を求めるソロキャンパーや登山者にはナイロンが適している。

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季節やキャンプスタイルを考えて生地を選ぼう

夏の暑さ対策を考えるのであれば、遮光性が高く結露しにくいTCが快適だ。焚き火を楽しみたい人にもTCは心強い素材である。冬キャンプや寒暖差の大きい環境では、暖かく湿度調整に優れたコットンが快適に過ごせる素材だ。

長期滞在や雰囲気の良さを重視したいなら、コットンのクラシックな魅力が合っている。素材ごとの個性と自分のキャンプスタイルを重ねることで、選択肢は自然に絞り込まれる。

5. 【結論】迷ったらどう選べばいいか

テント素材の選択は、キャンプ体験の快適性に直結する。とはいえ、判断基準はそれほど複雑ではない。扱いやすさとバランスを求めるならポリエステル。軽さが最優先ならナイロン。夏の快適性や焚き火との相性を重視するならTC。そして快適性と雰囲気の良さを両立したいならコットンが向いている。

自分がどんなキャンプをしたいのかをイメージし、それに合う素材を選ぶこと。それだけで、テント選びの失敗は大きく減る。素材の特性を知ることは、キャンプの満足度を高めるための大切な一歩だ。

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