1. トップ
  2. トレンド
  3. 「怖い」群馬県内で初確認…1匹でも繁殖可能な“外来種の害虫”に「初めて聞いた」「知らなかった」

「怖い」群馬県内で初確認…1匹でも繁殖可能な“外来種の害虫”に「初めて聞いた」「知らなかった」

  • 2026.8.27
undefined
出典元:PIXTA(画像はイメージです)

古い文書や書籍など、長い年月をかけて大切に残されてきた紙の資料。そんな貴重な資料を、思わぬ小さな虫が脅かすことがあります。

群馬県は、県庁の文書庫で、紙を食害する外来種の害虫「ニュウハクシミ」が県内で初めて確認されたと発表しました。

体は小さくても、古文書や文化財などの紙資料を傷める可能性があるニュウハクシミ。繁殖力も強いとされ、早期発見・早期対応が重要だといいます。群馬県の発表を受け、SNSでも驚きの声が広がっています。

群馬県庁の文書庫で「ニュウハクシミ」を初確認

群馬県は2026年8月6日、県庁舎の文書庫で「ニュウハクシミ」が確認されたと発表しました。県内で確認されたのは今回が初めてです。

発表によると、7月15日に職員がニュウハクシミとみられる個体を発見。その後、8月4日に国立文化財機構東京文化財研究所から、ニュウハクシミと同定されたとの連絡を受けました。

現在は侵入して間もない段階とみられており、文書庫内の文書の移動も限られていることから、県庁舎の外へ拡散する可能性は極めて低いとされています。

県は今後、防除用キットによる駆除や清掃の徹底に加え、文書庫専用の履物への履き替え、梱包材を持ち込まないなど、利用方法の周知を進めるとしています。

繁殖力の高い“紙を食害する虫”

ニュウハクシミは、乳白色で細長い体をしたシミの仲間で、古文書などの紙を食害する外来種の害虫です。

日本で初めて報告されたのは2022年で、その時点では5都道県で確認されていました。しかし、2025年9月末時点では19都道府県にまで確認地域が拡大。博物館の資料や梱包資材などに付着し、資料の移動に伴って分布を広げていると考えられています。

特に気になるのが、その繁殖力です。ニュウハクシミは単為生殖を行うため、1匹だけでも繁殖が可能とされています。いったん施設内に定着すると完全な駆除が難しくなるため、早期の発見と対応が重要です。

また、段ボールはニュウハクシミにとって住みやすく、繁殖しやすい環境とされています。東京文化財研究所は、段ボールでの保管をできるだけ減らし、資料をスチール製やプラスチック製のケースに入れるなどの対策が有効と説明しています。

これまで文化財への直接的な被害は報告されていませんが、紙の表面を食べる性質から、屏風や襖、掛け軸などの紙資料を傷める可能性が高いということです。

「名前はかわいいのに…」SNSから驚きの声

今回のニュースを受け、SNSではニュウハクシミの存在を初めて知ったという反応が目立っています。

「初めて聞いた虫の名前」「こんな虫がいることを知らなかった」「名前だけ見るとかわいいイメージなのに」といった驚きの声のほか、「古文書を食べるのは怖い」「貴重な資料は何とか守ってほしい」など、文化財への影響を心配する声も見られます。

このほか、「段ボールが繁殖しやすいなら、一般の家でも被害はあるのかな」「資料の移動で広がるというのが意外」と、虫そのものだけでなく、どのように分布を広げているのかに関心を寄せる反応もありました。

小さな虫から、文化財をどう守る?

一見すると身近な「シミ」の仲間にも見えるニュウハクシミですが、紙資料を食害する可能性があり、国内で確認される地域も増えています。

今回、群馬県では早い段階で発見されており、県庁舎外へ拡散する可能性は極めて低いとされています。

小さな害虫とはいえ繁殖力の強いニュウハクシミ。貴重な文書や文化財を守るための対策が注目されています。


参考:
県庁舎文書庫におけるニュウハクシミの確認について(群馬県総務事務管理課)
ニュウハクシミ(東京文化財研究所)

の記事をもっとみる

注目コンテンツ