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【更年期のリアル】さめざめと泣いていた夜を越えて。ひとりの時間に救われた|堀井美香さんの場合

  • 2026.1.4

程度の差はあれど、女性なら誰もが経験する更年期。先輩女性である堀井美香さんの乗り越え方から、更年期のメカニズム、タイプ別の症状を知ることで、この時期を快適に乗り越えましょう。


リアルボイスで知る、40代の更年期【堀井美香さんの場合】

多忙な日々に心がすり減り負のスパイラルに陥っていた

堀井美香さん。1972年生まれ、秋田県出身。2022年に27年勤務したTBSを退社し、現在はポッドキャスト「ジェーン・スーと堀井美香の“OVER THE SUN”」をはじめ、数々のメディアで活躍。

47 、48 、49歳が更年期のピークでした。悲しくて、仕事を終えて家に帰ってひとりで泣くこともありましたね。そこに息子が帰ってきて、母親が泣いているから『どうした?』と聞くと、昔の悲しかったことから今日あった悲しいことを切々と語り出す。今となっては笑い話ですが、『1時間くらい話聞いたこと、何回かあったよ』と息子に言われます(笑)」
そう話す堀井さんは現在53 歳。更年期による気分の落ち込みから脱し、安定を取り戻しました。
「当時は会社で管理職に就き、コロナ禍でもあり、とにかく忙しかったんですね。仕事でうまくいかなかった自分を責めて、そこに過去のつらいことを重ねてさらに悲しくなって… …。自分の心の弱さに愕然として、状況に対応できない自分に失望して、まわりに対してもネガティブにしか思えなくて、完全に負のスパイラルに陥っていました。50歳で会社を退職して、環境が変わったり、自分で自由に使える時間が増えたりして、徐々に落ち着いていきました」
そして先輩から「それは更年期だよ」と言われ、婦人科を受診。
「その時に婦人科クリニックで初めて更年期ドックというものを受けました。数値自体はさほど悪いものではなかったのですが、更年期障害だと診断されたことで、『あ、これは更年期なんだ』と認識できて、『じゃあ、どうしよう』と頭が切り替わったんですね。経皮ジェルを処方してもらい、漢方薬とサプリメントも始めました。心の状態を『◎』『〇』『△』『×』でつけるようにして、誰にも会いたくない日がしばらく続くんだけど、1週間後には『◎』がつくようになり、2ヶ月くらいすると、自分の周期みたいなものが見えてくるようになったんです」

環境を整え、ほうっておいてくれた家族のサポートに感謝

「本当にしんどいときに何よりも救いになったのは、家族がほうっておいてくれたこと」と堀井さん。今では笑顔で当時のことを話せるようになりました。

堀井さんにとって最も助けになったのは、家族のサポート。
私が本当に大変だった時、夫はまず私を〝避難〞させたんです。ホテルをとってくれて、『一度、今の環境から離れてみ?』と、別の時間と空間を与えてくれたんです。でも、ホテルでバスローブを着て髪を乾かしていると、『私はこんなホテルにいていい身分じゃない』『みんなががんばっているのに、何をやっているんだろう』と、また悲しくなって… …。そこでカプセルホテルに居を移して、3週間くらい暮らしたんです。その時の私にはその狭い空間がちょうどよかったんですね」
何よりも救いになったのは、家族がほうっておいてくれたことだと堀井さんは続けます。
「『お母さん、大丈夫なの?』なんて心配する感じでもなかった。人によるのでしょうが、私の場合は、とにかく誰にも会いたくなかったので、ほうっておいてくれたのがすごくありがたかった。そして、家を掃除して、洗濯もして、誰も何も言わずに環境を整えておいてくれたんです」 そんな堀井さんも、これからポスト更年期が待ち受けています。
「楽しみですね〜。どんな症状が待ち受けているんだろうって。もうくじ引きみたいなものですから!(笑)


撮影=イマキイレカオリ(加藤さん)、古家佑実(堀井さん) ヘア&メイク=藤原リカ<THREE PEACE>(堀井さん) 取材・文=北村祐子 イラスト=green K ※GLOW2025年11月号より

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