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旅は人生を劇的に変える魔法ではないけれど。メキシコ人から学んだ「”今”ある幸せに気づく」こと

  • 2026.1.1

日本にいたときは「あの人はいいなぁ」と、つい誰かと比べてしまう日々。

旅に出ていろんな価値観に触れる中で、「今」を大切にしたいと思うようになりました。

世界一周の旅のはじまりで訪れた、メキシコで見つけた気づきをお届けします。

隣の芝生は、いつだって青い

社会人になってから、「あの人はいいなぁ」と思うことが増えた。

仕事で成果を出している人。 自由に生きているように見える人。 SNSの向こう側で、毎日が楽しそうな人。

隣の芝生は、いつだって青く見える。

でも最近、ふと気づいた。どんなに輝いて見える人でも、きっとみんな何かしらの“生きづらさ”を抱えているのだということ。

それなら、誰かに憧れ続けるよりも、「自分らしい人生をどう楽しむか」を考えたほうがいい。

そう思うようになった。

過去に1番自分らしくいられたのが、旅中だった

答えはすぐに出るものではない。だけど振り返ってみると、いちばん自分らしくいられたのは、いつも旅をしているときだった。

だから私は、世界一周に出ることを決めた。旅に出てから、不思議と周りの人のことを考えなくなった。

今日どこへ行くか、何を食べるか、どう過ごしたいか。目の前の「今」を生きることで、一日があっという間に埋まっていく。

各地のライフスタイルに触れるうちに、「先を見すぎなくてもいい」「もっと今を楽しめばいい」

そんな感覚が、少しずつ心に染み込んできた。

「明日のことは明日考える」メキシコで出会った価値観

メキシコでは、昼間からのんびり過ごしている人をよく見かける。

最初は「この人たち、いつ仕事しているんだろう?」と思っていた。

でも話を聞くと、「明日のことは、明日考える」と。メキシコ人で、焦っている人をほとんど見かけない。

決して裕福とは言えない人も多い。それでも家族や友達と食卓を囲み、笑い合いながら、今この瞬間を大切に生きている。

私はいつも「未来のために動くこと」がクセだった。けれど彼らを見ていて、“今この瞬間”にもっと目を向けたいと、素直に思えた。

当たり前のようで、じつはとても特別なことを、忙しさのなかでも忘れないようにしたい。

世界一周をしてからは、予定通りにいかないことも多かった。思ったより航空券が高くて、滞在地を変えたり、急遽予定を組み替えたり。そのたびに、自分の性格が浮き彫りになる。

何かしていないと落ち着かない。ぼーっとする時間を意図的につくるのが苦手。

でも気づいた。

カフェで作業をしている時間や、日記を書いている時間は、私にとって“ほぼ休息”なのだということ。

「あぁ、私はこういう人なんだ」少しずつ、自分を受け入れられるようになってきた。

自分の幸せを選び続ける

世界一周の時間は有限。

だからこそ、どんな一日も大切にしたいと思う。

観光しない日があってもいい。 何もしない日があってもいい。

それでも「今日は無駄だった」と思う日は、この旅に来てから一度もない。

私は仕事も人生も、やりたいことが多すぎて、効率やスピードを優先しがちだ。

それでも今は、その忙しなさも含めて、これが今の私なのだと思える。

旅を通して「幸せ」について考えるようになった。

お金があれば幸せ、というわけじゃない。もちろん、あるに越したことはないけれど。

一般的な成功や評価よりも、自分が本当に大切にしたいものを軸に生きていきたい。

今も悩みながらだけど、その時々で「自分はどうありたいか」を問い続けていく。周りに流されず、自分の人生を、自分で選ぶ。

旅をしていくなかで、少しずつ、それができるようになってきた気がする。

旅を日常へ

もし今、誰かと比べて少し息苦しくなっているなら、ほんの少しだけ、いつもと違う場所へ出てみてほしい。

知らない街を歩くこと、行ったことのないカフェに入ること、それだけでも、見える景色や考え方は少し変わる。

旅は、人生を劇的に変える魔法ではない。

でも「自分はどう生きたいか」を思い出させてくれる時間にはなる。

次の休日、あなたはどこへ旅に出ますか?

その一歩が、きっとあなた自身の人生を考えるきっかけになるはずです。

All photos by Saki Matsuo

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