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自衛隊機へのレーダー照射問題は、習近平の暴走? 大量粛清された中国軍部の闇…/正義のミカタYouTube

  • 2025.12.30
©ABCテレビ

ニュースの正しいミカタを徹底解説する情報バラエティ番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(ABCテレビ)。東留伽アナがMCを務める番組公式YouTubeチャンネル「正義のミカタチャンネル」で、中国専門家・福島香織氏と第5代統合幕僚長・河野克俊氏が、中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射問題について語った!

12月6日、沖縄本島南東の公海上で、中国海軍空母「遼寧」から中国戦闘機J-15が発艦。それを受けて沖縄本島から自衛隊機F-15がスクランブル発進し、対領空侵犯措置をとった際、中国戦闘機J-15から2度にわたりレーダーを照射された事案だ。

そもそも、レーダー照射とは何を意味するのか?

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河野氏によると、この中国戦闘機J-15に搭載されているレーダーは「捜索レーダー」と「火器管制レーダー」(射撃管制レーダーともいう)、この2つの機能を持っている。捜索レーダーは何がいるかを探すもので、漁船が海域から魚を探すようなイメージだ。一方、射撃管制レーダーは「相手を要するに撃墜するというフェーズに入りますから、ターゲットに関するデータを集中的に取らないかんモード」だと河野氏。

30分間レーダーを照射した今回は「捜索レーダーだと30分集中的にやる必要はないわけですよね。やっぱり、狙ってるということですよね」と解説する。さらに、「僕はおそらく戦闘機の方は警報が鳴って射撃管制レーダーが照射されたという、そういう証拠もつかみ判断もしたと思います」と語った。

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2018年の韓国軍艦からレーダー照射があった際には「海上自衛隊のP-1哨戒機に対して照射されたんですよね。この時は、P-1哨戒機は照射された段階で回避したんですよ。射撃管制レーダーから逃れる行動をとった」と河野氏。「日本というのは射撃管制レーダーを照射されただけで反撃できる国ではないので、自衛隊としてはもう逃げざるを得なかった」という。

だが「今回はどうもF15戦闘機2機は逃げなかったらしいんですよね」。逃げなかった理由を河野氏は「私の見解ですけども」と前置きした上でこう語る。「今回は要するに対領空侵犯措置というミッション、J15戦闘機を領空に入れないというミッションを帯びて上がってますから、照射されたからといって逃げるとミッション放棄。使命を放棄することになるので、そこは頑張ったと思う、彼らは」。

ここで、東アナがギモンを口にする。

中国が遼寧を連れて来て訓練をするにあたり、「本来は国際的に事前に『やりますよ』という手続きを踏まなきゃいけないのに、それをしてなかったということですか?」

すると河野氏は、日本の近海、EEZ(排他的経済水域)ではあっても公海上で訓練をやること自体は規制されていないと説明。

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「ただ今回、小泉大臣が問題にしているのはそこで飛行機を上げるでしょうと。あの地域を通る民間航空機もいるわけだから、普通はノータムという航空情報を出して周知しなくちゃいけないんじゃないですか?と。そうなんです実際。普通の国は全部やってるんですよね」と河野氏。

それを受けて中国側は事前に通告したと主張して音声も公開したが、それについても「あの現場にいる海上自衛隊船に対して『今からあげるぞ』と言ったんであって、国と国のレベルじゃないんですよ。現場での非公式のやりとりであって」。

「それに、『今から上げます』というのが事前の通告になるのかと。民間航空機どうやって対応するのかって話ですよね。だから二重の意味で、はちゃめちゃ」と指摘した。

中国側のこうした主張について、福島香織氏は「軍がやることって、外交部に事前に相談したりとかしませんから。解放軍って非常に強い組織なんですよ」と語り始めた。

「共産党と解放軍どっちが強いかっていうような問題は実はずっとあったんですね。江沢民政権とか胡錦涛政権っていうのは、その軍を懐柔するためにいろいろなメリット、特権なんかも与えて、協力関係」にあったという。

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その後「習近平政権になって13年に及んで、軍制改革っていうものをやって、軍を掌握するための、いろんなことをやったわけですね。ところが、軍制改革について今答え合わせをすれば、ほとんど失敗なわけですよ。人事も、軍制改革、組織改革も」。そういう状況にある今、習近平は軍を掌握はしているものの、それは「軍内で自身に対して意見する人たちを全部排除した結果なんですよね」と福島氏。

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続けて「粛清を行って今どういう状況かっていうと、軍の中で習近平にものを言える人がいない」と話す福島氏。習近平氏の意向が末端の人事にも及び、「お気に入りのパイロットみたいな感じで人事に口を出すっていうふうな話も…」と驚きの発言!

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さらに「いま軍の暴走に見えるのは、習近平の暴走ってことなんですよ」と福島氏。「習近平さん自体がもうめちゃくちゃなわけですよ。やったこと全部失敗してて。で、責任問われるじゃないですか。でもそうすると、責任の所在をうやむやにするというか、挽回する形でまた無茶なことをやる」と、今回のような行動は実際に戦闘経験者がある中国人にとっても「あり得ない。むちゃくちゃ」なもののようだ。

さらに、中国軍部の闇がさらにトークで明らかに。定員が人のはずの中央軍事委員会には、いま習近平を含めて4人しかおらず、欠員の補充もされていない…!?

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トーク終盤には“人質外交”という恐ろしいワードも飛び出す26分半のトークは、「正義のミカタ」YouTubeチャンネルで!

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