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「早く来て会計して」奢られ待ちで高級店を予約した妹家族。電話で私の居場所を知り妹が絶叫!残念な末路

  • 2025.12.28

これは、私が3歳年上の夫と結婚して間もない、新婚生活を送っていたころのことです。私は夫を喜ばせたい一心で、結婚を機に退職して料理教室に通うなど、穏やかで幸せな日々を過ごしていました。しかし、そんな私のささやかな楽しみを台無しにしていたのが、近所に住む妹の家族でした。

妹は自分の夫と5歳の娘を連れて、毎週のように夕飯どきを狙ってわが家に押しかけてきました。一度や二度ならまだしも、それが毎週末となると食費も馬鹿になりません。

「少しは食費を入れてほしい」と伝えても、妹はこう言い放つだけでした。

「今月は家計がピンチなの。かわいい妹家族を助けるのがお姉ちゃんの役目でしょ?」

私たちが中学生のころに両親を亡くしていたせいか、妹はどこか「甘えて当然」という考えが抜けておらず、周囲の善意を利用することに慣れきってしまっていたのです。

執拗な「タダ飯」への執着

妹の図々しさは家の中だけにとどまりませんでした。私がSNSに「今日は友だちとランチ」と写真をアップしようものなら、すぐに場所を特定して「偶然を装って」現れるのです。そして、当然のような顔をして私たちのテーブルに混ざり、しっかりデザートまで食べて、支払いのタイミングになると「あ、子どもがぐずっちゃったから先帰るね!」と逃げ出す始末。

友人にも迷惑がかかるため、私は次第に外出の予定を伏せるようになりました。しかし、妹はそれでも諦めず、私が家を出るタイミングをうかがったり、夫の帰宅時間を探ったりと、常に私たちの動向を監視しているようでした。

そんなある週末、いつものように勝手に上がり込んできた妹が、リビングのテーブルに置いてあったあるメモを盗み見たようです。それは、私たちがずっと憧れていたイタリア料理の名店「A」の予約確認メモでした。

私たちは、この世界的な人気店の予約が取れたら、それを機に新婚旅行へ行こうと約束しており、ようやく4週間後の予約を勝ち取ったところだったのです。妹がメモを目にした瞬間、私は「旅行に行くことがバレた!?」と一瞬焦りました。お土産やブランド品をねだられるのが嫌で秘密にしていたからです。

しかし、メモには店名と予約日時くらいしか書いていなかったことと、妹はその場では何も言ってこなかったので、旅行のことはバレていないのだと思い、私はホッと胸をなでおろしました。

イタリアで受けた、妹からの電話

そして4週間後。私たちは念願の新婚旅行でイタリアの地に立っていました。本場の景色に感動している最中、私のスマホに日本にいる妹から着信がありました。

「……何の用?」

怪訝に思いながら電話に出ると、受話器の向こうから妹の焦ったような、それでいて図々しい声が響きました。

「あ、お姉ちゃん? 何時ごろ来るの? お姉ちゃんたちが遅いから、私たちもう食べ始めちゃったよ。早く来てお会計よろしくね!」

一瞬、何を言っているのか理解できませんでした。よくよく話を聞くと、妹たちは東京にあるイタリア料理店「A」の日本支店にいると言うのです。

私はあきれを通り越して、冷ややかな怒りが込み上げてくるのを感じました。

「悪いけど、私たち今、イタリアにいるの。予約したのはイタリアの本店よ。東京の店なんて行けないわ」

その瞬間、スマホの向こうから耳を突き刺すような叫び声が聞こえてきました。

「は? イタリア!? 嘘でしょ……ちょっと、お会計どうするのよ! 冗談じゃないわよ、早く来てよぉ!!」

私は冷めた声で続けました。

「自分の食べた分は自分で払いなさい。もう二度と私たちの前に現れないで。今日限りで距離を置かせてもらうから。じゃあね」

図々しい妹夫婦の自業自得な結末

あとで知ったことですが、妹は家のメモを盗み見て、まさか私たちがイタリアの本店へ行くとは思わず、検索して最初にヒットした日本支店の予約と勘違いしたようです。

当日、自分たちも東京の支店に予約を入れておけば、そこで私に会計を押し付けられると踏んでいたようです。

ところが、私たちがいたのはまさかのイタリア。予定の時間を過ぎても私が現れないので、妹は「お姉ちゃんが少し遅れているだけ。どうせ後から来るんだから、先に食べていよう」と、自分たちに都合よく解釈して注文を進めてしまいました。先に食べてしまえば、後から来た私が支払いを断れなくなると計算していたのでしょう。

贅沢ざんまいした妹夫婦は、そのまま10万円を優に超える高額な飲食代を自分たちで支払うことになったようです。その後も妹からしつこく電話やメッセージがありましたが、すべて無視しました。自分たちが勝手に注文して食べたのですから、支払うのは当然の義務です。

それから私たちは、念願だった本場の味を心ゆくまで堪能しました。

その後、夫の仕事の関係で海外転勤が決まり、私たちは日本を離れることに。今では妹一家に怯えることもなく、穏やかで満たされた日々を過ごしています。

家族だからといって、何をしても許されるわけではありません。助け合うことと依存することは違います。本当の家族であればこそ、相手の生活を尊重し、自立した関係でありたいと切に願っています。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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