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お年玉は貯金、はもう古い⁉ 〈子どものための本格投資〉のススメ 【15歳から目指せ資産1億円!子どものための最強マネー教育 短期連載】vol.2

  • 2025.12.27

元・外資系投資銀行のトレーダー/池澤摩耶氏がゲストティーチャーに。

――子どもたちには「お金と仲良くなる力」を持ってほしい。

親として令和を生きる子どもたちのマネーリテラシ―をどう形成・後方支援していくべきか。世情がものすごいスピードで変化していく中、私たちが知っていた“お金の常識”は通用しなくなっているのかも。これからの人生に必要なものは、センスと戦略。マネーセンスは将来的に子どもの武器に、そして、お金を増やす戦略は子どもの盾に。「お金を貯める」「節約」だけではない、「お金を増やす」ことに関する知識不足の親にこそ知ってほしい、子どものための本格的な投資術。

STORYチーム親子が元・外資系投資銀行のトレーダーであり親子資産形成のアドバイザーでもある、池澤摩耶さんに体当たりの質問をぶつけました。子育て観点からのリアルなマネーアドバイス…略してキッズ・マネバイスは、すぐに私たちが動き出せる起爆剤になってくれるはず!

第2回目は、お買い物大好き!中々手元にお金を残せない…本誌ライター竹永久美子と、母よりはマネーリテラシーのある中学1年生の息子の登場です。

▼第1回目はコチラ

池澤摩耶さん profile

会社経営者、投資家。実家はアメリカ。代々の文学一族に育ち、小学校を卒業後、カナダに留学。ブリティッシュコロンビア大学卒業後、ウォール街でのインターンを経て、東京の外資系投資銀行に金利トレーダーとして入社。現在はベンチャーを立ち上げ、不動産、マーケティング会社の運営をしながら、インフルエンサーとして活動中。息子(17歳)、娘(11歳)を持つ二児の母

本誌ライター竹永の場合

親のマネーレベル…3

使うことばかりの妻とそれをなんとか阻止して将来に活かせるお金にしたい夫。『もうちょっと買い物控えられない?その分を投資に回したいんだけど…』というのが夫婦の日常会話。中学入学を機に夫の提案で息子のお年玉を元手に投資スタート。ゲーム会社や通信系の株を運用している。
竹永「金食い虫から脱却し、私自身もお金に強い人にならなければ!池澤さんのように、我が家の高校生の娘も含めて、家庭内で国内外のニュースにも敏感に反応し、お金の話にも躊躇なく意見を言い合える環境作りをしたいです。まずは子どもの興味が投資に向かっている今、親としてどんなバックアップが必要か知りたいです」

竹永

Q1. 子どもが投資をするにあたり家庭内の会話など注力するべきことは何でしょう?

キッズマネバイス4 子どものひらめきで株価とニュースを追うべし!

池澤さん

第1回目でもお話ししましたが、せっかく子どもが主体的に投資を始めるのであれば、子どもの“好き”に任せることをお勧めします。現在の投資先を伺ってみても、その裏に親の安定思考が見え隠れしているように思います(笑)例えば…ですが、高校生のお嬢さんがいるのでしたら、韓国コスメのバズり具合は身をもって感じられているのではないでしょうか?当初、大人は鼻にもかけませんでしたが、K-POPアイドルの広告起用から中高生に爆発的に人気となり2023年の貿易統計学では韓国コスメの輸入額は国別1位にまでに!子どもたちの「コレいい!」は侮れないのです。だからこそ、「そんなの流行らないよ、もっとちゃんとした会社にしなさい」などと、子どもの感性を否定せず、「じゃあ、一緒に調べてみよう」と投資に繋げていくのをお勧めします。 そうして、お気に入りの株を見つけて、日々の値動きをチェックするようになったら、その株価が上がった日、下がった日には、必ず何が起こったか?を調べてみてください。任天堂株をお持ちとのことですが、switch2の発売時に何が起こったか?覚えていますか?そのあと機器が飽和状態になった後は?などと、その時のニュースや出来事と株価をみていくことが経済を肌で感じるトレーニングになります。株価の動きと世の中の出来事は実はしっかり繋がっているのです。たとえ中学生でも、自分の興味や日常に近い企業を選ぶことで株価とニュースをセットで見ることを自然とできるようになりますし、その習慣がつくと、お金の動きは世界の動きと繋がっているのだと自ずと実感できるようになります。

竹永

Q2. 子どもが投資をするにあたって、家族間のルールは必要ですか?

キッズマネバイス5 投資の損失は『研究費』。10%以上の株価下落だけは見逃さないで!

池澤さん

息子さんは、お年玉を元手に投資がスタートしているようですが、毎月のお小遣いを与えているならば、そのお金も好きに使うものか?投資に使うものか?子どもと一緒に考えても良いかもしれません。お小遣いがなくなるかもしれないし、増えるかもしれない。身近なお金を投資に回すことで、真剣味が増します。そして、大人はどうしても手数料のこと、マイナスになった場合のことを考えがちですが、それは親が口出しをしない『研究費』とするのが良いですね。親の庇護にある今だからこそ、リスクを恐れずに投資に挑戦できる、その時間を大切にしてあげてほしいです。私も高校2年生の息子には『研究費』としてある一定額の投資資金を与えています。彼は留学中の身であり、それこそアルバイトはできない状況なので、お金を得て増やすツールは投資のみなのです。息子と約束していることは、月に一回の報告…これは資料作成ではなくて携帯のスクリーンショットでOK!そして、損切りの設定、いつの間にかお金が消えてしまったということはやめてほしいので毎日目を離さないことと、株価が10%以上下がった時は即座に報告すること、しないと私が勝手に売り飛ばすよと伝えています。10%以上その日に下がるということは前述のとおりで何かトラブルが起こった…例えば車であればリコールがかかって、内容次第ですぐに再リコールがかかりそうな場合には損切りをしなくてはいけない可能性もあります。損切りとは、投資で損失が出ている商品を、それ以上の損失拡大を防ぐために売却することですが、私たちみたいなトレーダーは、必ず、ある一定の損切りレベルを設定しています。家族間でも、ここまでの損失まで、という損切りレベルの設定は必要で、コレだけは心を無にして行ってください。 失敗を恐れずに挑戦させることも必要ですが、同時に、リスクヘッジとは何か?を見せることも大切です。

竹永

Q3. 今年のお年玉をゲットする息子にオススメの投資情報を教えてください!

キッズマネバイス6 英語を駆使してSNSから新たな情報ゲット!親へのプレゼン力も磨け!

池澤さん

我が家の息子を一例にあげますね!以前、息子が持ってきたのは、アメリカのとあるエナジードリンクの会社。モンスターというエナジー系ドリンクありますよね?同じようなジャンルだけれど、次に来る!と思う未上場の会社があって、上場するのと同時に株を購入したいという相談だったんです。その会社は、ある男性が一人で立ち上げ、近所で売り歩いたエナジードリンクが人気を博しアメリカ中に拡大しているのだそう。私自身、まだ聞いたことのない内容で、どこでそれを知ったのか聞いたら、YouTubeだと息子は言っていました。そう!それでいい。見つけ方としては、そのように純粋に応援したいとか、流行る前に青田買いするだとかで十分です。やはり、値動きの面白さや企業の元気さでいうなら、国内よりアメリカ株の方が断然面白いんですよね。あとは難しさもあるんですけれど、外国株を買うことは為替の勉強にもなります。今の段階から、世界を相手に視野を広げていくことは、間違いなく子どもの財産になるはずです。ただ、そのように情報を得るには、英語スキルを上げることが必須になります。英語で情報収集ができるようになると、得られる情報量が格段に増え、チャンスが広がりますからね!それと、今回息子は私にエナジードリンクの会社の株をどれだけ買えるか?の相談をしてきたわけですが、まだその時ではないと話し合ったんです。資金提供を受けたり、株を購入するためには高度なプレゼン能力も必要になります。このお正月、英語を学びながら、ぜひ、新たな注目株の情報をゲットしてみてください。

竹永親子の感想は?

息子の投資のきっかけになったアイテム

竹永「池澤さんのお話にワクワクしました。お金=使ってなくなるものから、お金=お金を増やすツールという意識に変化しましたね。」

息子「株を買い始めて、値動きに一喜一憂していました。今回の池澤さんのお話を聞いて、ある程度の期間置いておく株は、少しの値動きには動じない気持ちを持つことも必要だと思いましたし、一部の資金を投入し、自分が発掘して冒険する株にも挑戦してみたいと思いました。(父には無謀だと言われています・笑)」

竹永「家族間で投資の話ができるのはとても面白いです。来年18歳になる娘はNISAデビューができる年になります。女性は出産子育てなど、ライフイベント時にどうしても動けなくなる時もあります。女の子にとって、物理的に働けなくなる状況下でも安心を担保するお金は間違いなくあった方がいいですよね。池澤さんにも女の子にこそぜひ!と伺ったので、少額からでも娘と一緒に投資デビューしたいです。夫&息子に対抗できるよう頑張りたいですね!」

 

もっと詳しく知りたい方はぜひ本を!子どもも楽しく読める本です。

『元外資系投資銀行トレーダーママが伝授 子どもを人生ゲームの勝者にする最強マネー教育』著:池澤 摩耶/光文社

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撮影/吉澤健太 取材/竹永久美子

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