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1日3回飲むだけ【緑茶コーヒーダイエット】つらい食事制限は不要! 医師・工藤孝文さん考案

  • 2025.12.25

1日3回飲むだけ【緑茶コーヒーダイエット】つらい食事制限は不要! 医師・工藤孝文さん考案

つらい食事制限をしなくても、1日3回、緑茶とコーヒーを混ぜた「緑茶コーヒー」を飲むだけでやせられるというダイエット法「緑茶コーヒーダイエット」。自身も25キロ減に成功したという医師・工藤孝文さんに、なぜ緑茶コーヒーで脂肪が落ちるのか?そのメカニズムを伺いました。

緑茶とコーヒーを混ぜて飲むだけ!

緑茶とコーヒーを1対1で割ったものを1日3回飲むだけ。このダイエットを考案した工藤孝文さんのクリニックでは、100人以上の患者さんが実践し、平均して1カ月で6.2キロの減量に成功したといいます。

「緑茶とコーヒーに共通して含まれる成分・カフェインには、空腹時に摂取すると基礎代謝を上げ、脂肪燃焼を促進する効果があります。加えて、緑茶のカテキン、コーヒーのクロロゲン酸には脂質代謝を活発にする働きが。これらを掛け合わせることで脂肪燃焼効果が高まるのです」

さらに、同時にとると、一方のデメリットを補うことができ、相乗効果を期待できるのだそう。

「カフェインには覚醒作用があり、とりすぎると不眠やストレス食いを招くことがあります。緑茶のカフェイン含有量はコーヒーの3分の1。緑茶コーヒーなら、コーヒー単独で飲むよりカフェイン摂取量を抑えられます。また、緑茶に含まれるテアニンにはリラックス効果があるため、カフェインの覚醒作用を和らげてくれるのです。

なお、血糖値のコントロールも健康のために重要ですが、コーヒーと緑茶を同時にとれば、カテキン中のエピガロカテキンガレートという成分の働きで、食後血糖値の急激な上昇を抑えることができます」

基本は食前に1杯。ティータイムに飲んでもOKですが、1日3〜4杯が適量。苦みが少なく飲みやすいので、気軽に試してみましょう!

基本の「緑茶コーヒーの飲み方」

⚫︎緑茶とコーヒーの割合は「1:1」
⚫︎1回の量は「マグカップ1杯分」(約250〜300ml)
⚫︎「1日3〜4杯」、食事の直前に飲む

おすすめのお茶は?

茶カテキンとテアニンがバランスよく含まれる煎茶=緑茶が最適。
煎茶は80度以上の高温でいれると茶カテキンが多く抽出され、ダイエット効果が高まります。
茶カテキンやテアニンが含まれていれば、ペットボトルのお茶でもOK。
茶カテキン量は少ないものの、紅茶やほうじ茶、ウーロン茶、プーアール茶などでもかまいません。

おすすめのコーヒーは?

自分でいれる場合、コーヒー豆は深煎りより浅煎りのほうがダイエットには適しています。
クロロゲン酸は焙煎すると減少します。ただ、それ以外にも多くの栄養素があるので深煎りが好みならそれでもOK。
また、インスタントコーヒーでも有効成分の量はほとんど変わりありません。
アイスよりホットのほうが栄養素を効率的に吸収できます。

緑茶コーヒーダイエット Q&A

Q 高血圧など持病があっても飲んでOK?

A
コーヒーを飲むと心臓がドキドキして血圧が上がるのでは?と心配される方がいますが、コーヒーを1日3〜5杯、2週間摂取しても血圧に変化はない、という研究データがあります。むしろコーヒーは動脈硬化の抑制に働く可能性もあります。

また、茶カテキンには血圧を抑える働きがあります。このように研究データ上は問題ないといえますが、個々人の状態によるので、心配な方はかかりつけ医に相談してください。

Q コーヒーを飲むと眠れなくなるけど、どうしたらいい?

A
眠れないのは、覚醒作用のあるカフェインの影響と考えられます。カフェインの効果が発揮されるのは摂取してから1〜2時間後。血中のカフェインが半分になるのに約4時間かかります。夕食をとる時間が遅い人は、床に就く頃にはまだカフェインの残っている可能性が。ですので、緑茶コーヒーは朝と昼のみにして、夕食前は緑茶を飲むのが一案です。

緑茶はカフェインの量が少なく、テアニンのリラックス効果で安眠へと導いてくれます。

Q 運動の効果を アップさせる 飲み方はある?

A
運動と緑茶コーヒーを組み合わせることで、脂肪燃焼効果をより高めることができます。それには運動する1時間ぐらい前に飲むのがおすすめ。脂肪燃焼を促進するカフェインやクロロゲン酸などは、飲んで1〜2時間後に血中濃度がピークになるので、ちょうど運動しているときにその効果が発揮されます。

なお、運動前にカフェインを摂取すると運動能力がアップするという研究報告もあり、その意味でも緑茶コーヒーは有効です。

Q コーヒーが苦手。 ミルクを足して OK?

A
ダイエット目的なら、ミルクは控えたほうが効果的です。なぜなら、コーヒーに含まれるクロロゲン酸はタンパク質と結合しやすいため、ミルクを入れると、牛乳のタンパク質・カゼインと結合して吸収率が落ちてしまうのです。

脂質の代謝を活発にするクロロゲン酸のパワーをしっかり引き出すには、やはりブラックが一番。緑茶を加えるとコーヒーの苦みがマイルドになり、ブラックコーヒーが苦手な人でも飲みやすいと評判です。

撮影/園田昭彦

※この記事は「ゆうゆう」2019年2月号(主婦の友社刊)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

※この記事は2025年12月25日に文章構成を変更しました。

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