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「お願いやめて」「なんで…?」“悲痛の声”が相次ぐ【NHKの至高作】…「とんでもない神ドラマ」圧倒的支持を得る“完成度”

  • 2026.1.27

派手な宣伝や視聴率競争とは一線を画しながらも、放送されるたびに視聴者の間で高い評価を集めてきたNHKドラマ。丁寧な人物描写や緻密な脚本、そして実力派俳優たちの静かな熱演によって生み出される物語は、放送終了後も長く語り継がれ、再放送や配信をきっかけに、あらためて評価が高まることも少なくありません。今回は、放送当時から現在に至るまで「傑作」「何度でも観たい」と称賛の声が相次ぐNHKドラマを取り上げ、その魅力を改めて振り返ります。

本記事ではその第3弾として、プレミアムドラマ『仮想儀礼』(NHK BSプレミアム4K)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

プレミアムドラマ『仮想儀礼』 あらすじ

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映画「アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲」のトークショーに出席した女優の美波(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):プレミアムドラマ仮想儀礼』(NHK BSプレミアム4K
  • 放送期間:2023年12月3日~2024年2月11日

鈴木正彦(青柳翔)は都庁に勤めるエリート公務員。ゲーム作家になる夢を抱いていましたが、矢口誠(大東駿介)に唆されて職を失ってしまいます。その誠にも逃げられ、完全に全てを失うことに。失意の中、ホームレスになった誠を見つけた正彦は彼を責め立てますが、誠は突然「宗教団体をでっち上げてお金を稼ごう」と提案します。2人は“聖泉真法会”という適当な教団名を付け、正彦を教祖に据えてホームページを立ち上げます。正彦が誠実な態度で人々の悩み相談に乗るうち、家庭の不満を抱える女性・山本広江(石野真子)をはじめ、徐々に信者が集まり始めます。その後、スーパーの経営者・森田源一郎(尾美としのり)からの広大な礼拝施設の提供や、怪しげな経営コンサルタント・石坂一光(石橋蓮司)のプロデュースにより、教団は急速に拡大していきます。金儲けのために始めたはずの教団でしたが、信者の増加とともにトラブルが続発し、2人は翻弄されていきます。

やがて信者達が独自の解釈で“教義”を発展させ、教団は思いもよらない災難に巻き込まれていくのですが――。本作は「宗教」について真面目に考える、面白くも哀しき物語です。

見どころ※ネタバレ注意

本作は“無宗教”を自称しながらもクリスマスを祝ったり、神社にお参りしたり、験を担いだりする現代の日本社会に、改めて“宗教”とは何かを問いかけます。金儲け目的で始まった教団が、人々の心の隙間や悩みを埋めていくにつれて、現実味を帯びていく過程が緻密なストーリー構成で描かれています。

新興宗教が社会問題となる中で、“仮想儀礼”は信仰の危うさや、信者の心理など、狭間で葛藤する人々の姿や、その社会的影響をリアルに描写しています。最初は純粋な悩み相談から始まったものが、次第に教団の暴走へと繋がり、最終的には膨大にカルト化していく過程は、非常に考えさせられるポイントです。金儲けのためにインチキな教団をでっち上げたはずの2人が、真理と営利の間で揺れ動きながら、人間の性(さが)と向き合っていく姿は、可笑しくもあり、恐ろしくもあり、そして深い感動を呼びます。

また、如月秋瞑を演じる美波さんについてSNSでは「演技に引き込まれる」「不思議な魅力に惹きつけられました」など、ただ愚直にひたむきに追求した演技力の高さを絶賛する声が上がっています。

圧倒的な支持を得るゆえに…ファンの切実な声

仮想儀礼は「とんでもない神ドラマ」と称されるほどの完成度を誇る名作。そんな本作のオンデマンド配信が終了するにあたり、SNSでは「お願いやめて」「なんで…?」「配信終了前になるべくたくさんの人に観て欲しい」「勿体無さすぎます」「配信終了するならぜひ地上波で…」「円盤化して」など悲痛の声や切実な訴えが続出しています。

NHKオンデマンド配信の購入期限は2026年11月27日となっています。他にも動画配信サービスなどで視聴の機会を得られた場合はぜひご覧いただきたい作品です。


※執筆時点の情報です