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「残り湯洗濯」は汚い? それとも賢い? 年間7000円の節約だけじゃない、冬こそ“お風呂のお湯”を使うべき「意外な理由」

  • 2025.12.24

年間「約7000円」の差! チリツモ効果は絶大

お風呂のお湯を洗濯機に移す様子
お風呂のお湯を洗濯機に移す様子

水道光熱費の値上がりが気になる昨今、「お風呂の残り湯」を洗濯に再利用している家庭も多いはず。しかし一方で、「雑菌が気になる」「服が臭くなりそう」と敬遠する声も少なくありません。

実は、残り湯洗濯は節約だけでなく、水温が下がる冬場にこそ真価を発揮するメリットがあるのをご存じですか? 正しい活用法と、絶対に守るべき衛生のルールを解説します。

まずは気になる「お金」の話から。

東京ガスの試算によると、8kgタイプの縦型全自動洗濯機を使う場合、通常の水道水だけだと1日約24.8円かかりますが、残り湯を活用すると約5.8円で済みます。

これを毎日続けると、年間で約7000円もの節約になる計算です。

7000円あれば、ちょっといいランチや家族での外食が一回楽しめますね。

ポンプで汲み上げる手間はありますが、その対価としては十分な節約効果と言えるのではないでしょうか。

「汚い」を回避する、3つの衛生ルール

とはいえ、一番の懸念は「衛生面」です。

残り湯には皮脂や雑菌が含まれているのは事実。失敗して衣類を臭くさせないために、以下の3つの鉄則を守りましょう。

(1)「洗い」のみに使い、「すすぎ」は水道水で

これが最も重要です。洗剤を入れて汚れを落とす「洗い」の工程には残り湯を使い、洗剤と汚れを流す「すすぎ(特に最後の1回)」には必ず清潔な水道水を使いましょう。これで菌や汚れの再付着をほぼ防げます。

(2)「その日のうち」に使う

お湯の中の雑菌は、時間が経つほど増殖します。一晩放置したお湯は避け、入浴直後の「温かいお湯」を使うのがベストです。

(3)お風呂のマナーを徹底する

当たり前ですが、湯船に入る前に体をしっかり洗うこと。そして、ゴミや髪の毛をすくうネットを活用することで、洗濯水としての質を保ちましょう。

冬こそおすすめ! 「お湯」だから汚れが落ちる

節約以外にも、冬場に残り湯を使う大きなメリットがあります。それは「水温」です。

冬の冷たい水道水(5℃~10℃前後)では、粉洗剤が溶け残ったり、襟汚れなどの「皮脂」が固まって落ちにくかったりします。

しかし、入浴直後の残り湯(30℃~40℃前後)を使えば、皮脂汚れが溶け出しやすく、洗剤の酵素も働きやすい最適な温度で洗うことができるのです。

つまり、正しく使えば「節約できて、しかも汚れ落ちが良い」という一石二鳥の方法なのです。

「節約」と「洗浄力」を両立できる残り湯洗濯。

まずは週末だけ、あるいは汚れがひどい作業着やマット類から試してみてはいかがでしょうか。

(LASISA編集部)

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