1. トップ
  2. 意外に簡単!初心者向け[洋ラン6種]の栽培ポイントと冬のケア方法【ガーデニング】

意外に簡単!初心者向け[洋ラン6種]の栽培ポイントと冬のケア方法【ガーデニング】

  • 2025.12.24

意外に簡単!初心者向け[洋ラン6種]の栽培ポイントと冬のケア方法【ガーデニング】

洋ランは高価で栽培が難しいと思われがちですが、近年はお手ごろ価格のミディサイズなどが登場。冬の室内で長く咲き続け、年末年始に華やかな雰囲気が楽しめます。栽培のコツをつかめば翌年もまた咲いてくれる、洋ランにトライしてみませんか。

意外に寒さに強い洋ランの置き場所

フウランやシュンランなど、日本をはじめとするアジア原産の「東洋ラン」に対して、コチョウランやカトレアなど、西洋で品種改良が進んで日本に渡来したランを「洋ラン」といいます。

多くは熱帯や亜熱帯原産で樹木に着生して育つため、「家庭で育てるのは難しそう」と思うかもしれませんが、意外なほど寒さに強く室内の明るさで育てられます。最低気温が0℃以上あれば戸外で育つものもあるんです。

なので、夜間は暖房を切るリビングや日中も暖房を入れない廊下や縁側でも、洋ランは咲かせられます。しかも、茎の一部が膨らんだバルブという部位に水分や栄養を蓄える種類が多いため、留守をして乾燥状態が続いても大丈夫なものも。

育て方のポイントは後半で紹介します。

はじめてさんでも育てやすい洋ラン6選

大きな花が新郎の胸元を飾る【カトレア】

開花期:春、初夏、秋、冬咲き(12~3月)タイプがある
草丈:20~50cm

鮮やかな花色で香りのよいものが多く、大きな花はブーケやコサージュでも人気です。中南米原産で高い木の上で育つため、素焼き鉢に水ごけで水はけよく栽培。水やりのあとで根が早く乾くように、風通しよく育てるのがコツです。栽培適温は25℃で、最低でも7℃以上の日なたで育てます。

光のシャワーのように飾りたい【オンシジウム】

開花期:4~6月、9~10月、12~1月(不定期)
草丈:20~40cm

熱帯・亜熱帯アメリカ原産で、黄色の小花がたくさん咲くタイプが切り花でも多く出回ります。ラン展などでは高い位置にディスプレイされて、まるで光のシャワーが降り注ぐようです。香りもよい花を吊り鉢で飾るのがおすすめ。冬はレースのカーテン越しの日ざしで、最低5℃以上に保ちます。

暖地では屋外で冬越しできる【デンドロビウム・キンギアナム系】

開花期:2~5月
草丈:20~50cm

日本原産のセッコクをふくむデンドロビウム属には、多くの種類があります。なかでオーストラリア原産のD.キングアナムの交配種。太いバルブ(茎)をもつノビル系と異なり、香りのよい小輪花を動きのある穂状に咲かせます。生育適温は15~20℃ですが、0℃以上あれば暖地の屋外で冬越し可能。

ユニークな花形で視線を集める【パフィオペディルム】

開花期:12~6月
草丈:20~50cm

まるで食虫植物のような個性的な花姿。さぞや栽培は難しいだろうと思われますが、比較的寒さに強く、暗さにも耐えるので、育てやすいです。生育には10℃以上必要ですが、冬越しは5℃以上で大丈夫。しかし、高温多湿を好むためバークと軽石か水ごけで植えつけ、鉢内に湿り気を保ちます。

ふっくらした花をいくつも連ねる【シンビジウム】

開花期:12~4月
草丈:30~80㎝

日本にも自生するシュンランの仲間で、関東南部以西の暖地なら屋外で冬越しできることも。玄関先に無造作に置かれた鉢植えが、開花期には存在感を発揮します。水を溜めるバルブをもちますが、春~秋は乾燥させないように水やり。生育適温は15~20℃、冬は3℃以上必要です。

ミディタイプ登場で人気急上昇【コチョウラン(ファレノプシス)】

開花期:おもに5~6月(流通は年中)
草丈:30~100㎝

東南アジア原産の着生ランで、多肉質の大きな葉に水分や養分を蓄えるので、葉の数が減らないようにするのがポイント。蝶に見立てられた優雅な花が次々に開き、長く楽しめます。素焼き鉢なら水ごけで、プラ鉢なら乾きやすいバークで植えつけ。寒さには弱くて最低15℃、適温が25℃です。

温かすぎる場所を避けて、春~秋は屋外で

洋ランは熱帯・亜熱帯が原産とはいえ、意外に寒さに強いものが多いです。冬も暖房が効きすぎた室内やエアコンの温風が当たる場所は避けて、日当たりに置きましょう。ただし、冬の窓辺は夜間に冷え込むので要注意。夜だけ部屋の中ほどに移動するのがおすすめです。

太いバルブや大きな葉に水分を蓄える種類は乾燥気味に育て、根が湿ったままにならないよう鉢皿の水は溜めないよう気をつけます。透明なプラポットに植えておくと、根の乾き具合がわかりやすいです。木の上などで育つものも多いので、肥料はごく控えめでOK!

大きな花を咲かせるコチョウランやパフィオペディルムなどには支柱を添えます。支柱と花茎を固定できる小さなピンチ(写真の指先の位置)が扱いやすいです。植え込み材は3~4年で傷むので春~初夏に植え替えると、長く栽培できます。

元記事で読む
の記事をもっとみる