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「赤ちゃんのしるし」が顔に残ってる?かわいいシマエナガをよくよく見たら!【北海道のかわいい動物たち・写真5枚】

  • 2025.12.23

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2025年12月15日〜12月19日ピックアップ分)

雪まみれに…でもへっちゃら!

Sitakke
撮影:s.studio6 さん

札幌近郊では、雪がドッと降り、一気に根雪モードになってしまいました。
そんな雪降りのなかで撮影なさったお写真なのでしょうか?

「きょうの1枚」は、カラダじゅうに雪をまとったエゾリスです。
実りの秋には、ごく近いところで暮らしていたエゾシマリスがもうすでに冬眠してしまい、冬の間、リスウォッチャーの視線を一身に集めるエゾリス。

深い雪をかき分けて、秋の間に土の中に埋めておいた木の実などのごちそうを掘り起こして、命をつなぎます。
雪まみれになってもへっちゃらな、北海道の動物たちの生命力を見せてくれる、小さいけれど、とってもたくましい存在です。

身長22センチの「森の小さな殺し屋」とは?

Sitakke
撮影:jirochan_suteki さん

キタイイズナか?エゾオコジョか?

実際に見ると、キタイイズナ:15センチほど、エゾオコジョ:22センチほどなのですぐにわかるのですが、特徴のあるシッポが写っていないお写真だと判断がつきにくいのですが、キャプションにオコジョとありました。

キタイイズナもオコジョも、「森の小さな殺し屋」と呼ばれるほど、狩りがウマく、ときには自分よりカラダが大きな動物を襲ったりすることもあります。

エゾオコジョは、夏の間は茶色と白のツートンカラーですが、冬には真っ白になり、積もった雪の中にトンネルをほり、細長いカラダを上手く利用して素早く行動して、ネズミなどを捕らえます。

高い山に暮らしていることが多いのと、白い保護色のせいで、冬の間はなかなか出会うことができません。
とっても貴重なお写真ですねー。

まるで「もぐらたたき」のよう!?

Sitakke
撮影:sachiko.tsuchiya さん

雪のトンネルから、かわいらしい顔を見せているのはエゾクロテンです。
降り積もった雪の下に、いくつもの出入り口の穴があるトンネルを掘っているので、次はどの穴からかわいい顔を見せてくれるのか?

かわいい姿の写真を撮りたくってカメラを構えていても、まるで「もぐらたたき」のように、翻弄させられることもしばしば。

きのう登場した、オコジョと同じイタチの仲間で、こちらも肉食で、「森の殺し屋」などと呼ばれることも。
アイヌ語では「カスペキラ」で、「しゃもじを持って逃げる」という意味です。

その名前には、夜に集落に現れては、モノを持ち去ったり、飼っているニワトリなどを襲ったりする、「なんとも困ったヤツ」というような意味合いがあるようです。

「モモ活」のシーズンがスタート!

Sitakke
撮影:bpyamasato さん

とってもかわいらしい表情をした、エゾモモンガですねー。
日が沈んで、あたりが真っ暗になってしまう前に、巣穴から出てきてくれて、「お立ち台」でポーズを決めてくれたのでしょうか?

だとしたらとってもラッキー!
木の葉が落ちて、モモンガのシーズンが始まりました。

私も先日、今シーズン初の「モモ活」に出かけましたが、日が落ちても巣穴からモモンガは姿を見せず、「もう暗くて写らないよー」という時刻になってやっと巣穴から、ぞろぞろと3匹のモモンガが現れたと思ったら、木を登り、高いところからピヤ〜ッと夜の森に飛んで行ってしまい、それっきり姿を見ることはできませんでした。

夜行性のエゾモモンガは、基本的には暗くないと姿を見せてくれないのですが、近くに天敵のエゾフクロウがいるとか、そのほか様々な理由で、明るいときにも姿を見せてくれることがたま〜にあるようです。

まだ「赤ちゃん顔」が残ってるのかな?

Sitakke
撮影:mofurin_photo さん

シマエナガは、春に生まれたばかりのころは、目のまわりが黒っぽい模様をしています。

しかし、冬が近づくにつれて、その黒っぽい模様はなくなり、真っ白な顔になって「雪の妖精」と呼ばれるようになるのですが、「きょうの1枚」のこの子は、顔がまだ真っ白になっていなくて、まだ赤ちゃんのときの黒っぽい模様がなんとなく残っているようです。

人間で言うと、まだ「オシリの青さが残っている」といった感じでしょうか?
それなのに「ボクの顔に何かついてますかー?」なんて言っているかような、キョトン顔…。

@mofurin_photoさんは、もう何度も、この子に会っているようで、「この子は気づいたら、とても近くにいてくれてたりして、余計に可愛いです」とのこと。

◆文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
1987年からカメラマンとして北海道の自然や野生生物の撮影を始める。アメリカのイエローストーン国立公園やカトマイ国立公園、デナリ国立公園での取材も経験。2020年から「北海道3大かわいい動物」プロジェクトを主催し、InstagramやSitakkeの記事で発信しています。

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