1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「今回、何位だった?」と毎回テストの順位でマウントをとる同級生。だが、部活の休み期間に本気を出した結果、立場が逆転!

「今回、何位だった?」と毎回テストの順位でマウントをとる同級生。だが、部活の休み期間に本気を出した結果、立場が逆転!

  • 2025.12.24
「今回、何位だった?」と毎回テストの順位でマウントをとる同級生。だが、部活の休み期間に本気を出した結果、立場が逆転!

学生時代というのは、どうしても「勉強ができる人間」がカーストの上位に君臨しがちです。
私が過ごした教室にも、ひとり、勉強に関しては絶対的な自信を持つクラスメイトがいました。

彼は確かに優秀でした。
定期テストでも模試でも、常に学年の上位をキープ。
一方の私はというと、毎日部活動に明け暮れる日々。
朝練から放課後の練習までスポーツ漬けで、家に帰れば泥のように眠る生活です。
当然、机に向かう時間は限られており、成績は中の上といったところでした。

彼と私は、決して仲が良いわけではありません。
しかし、テストが返ってくるたびに、彼はわざわざ私の席までやってくるのです。

「今回、何位だった?」

私が順位を答えると、彼は鼻で笑いながら、自分のはるかに高い順位を告げてきます。
そして、決まってこう言うのです。

「まあ、お前は部活で忙しいもんな。勉強する時間ないよな(笑)」

言葉こそ労っているようですが、その目には明らかな蔑みの色が浮かんでいました。
「お前とは地頭が違うんだよ」と言わんばかりの態度。
私はいつも悔しさを飲み込み、「次は絶対に見返してやる」と思いながらも、部活の忙しさを理由にその差を埋められずにいました。

訪れた千載一遇のチャンス

そんなある日、転機が訪れます。
次の模試まであと1週間というタイミングで、部活動の予定がぽっかりと空いたのです。
「ここしかない」

私は直感しました。
今までは「時間がない」を言い訳にしてきたけれど、この1週間だけは彼と同じ土俵に立てる。
私はその日から、憑りつかれたように机にかじりつきました。
今まで部活に注いでいた情熱と体力のすべてを、参考書と問題集にぶつけたのです。

「あいつの余裕たっぷりの顔を、一回だけでいいから歪ませてやりたい」

その一心でした。
食事と風呂と睡眠以外のすべての時間を勉強に費やしました。
頭から湯気が出るほどの集中力で、範囲内の知識をすべて頭に叩き込みました。

運命の結果発表

そして迎えた、模試の結果が返却される日。
教室の空気がざわつく中、またしても彼が近づいてきました。いつもの、余裕綽々の笑みです。

「おい、今回の模試どうだったよ?」

彼は自信満々に聞いてきました。私は努めて冷静を装い、逆に問い返しました。

「そっちはどうだったの?」

彼は待ってましたと言わんばかりに、少し声を張って答えました。

「俺? まあまあかな。学年5位だったわ」

学年5位。
確かに素晴らしい成績です。彼は周囲の「すげー!」という反応を期待して、誇らしげに胸を張っていました。
その様子を見届けたあと、私は手元の成績表に目を落とし、静かに告げました。

「そっか、すごいな。……俺は、学年4位だったよ」

「……は?」

彼の一瞬止まった表情は、今でも忘れられません。
鳩が豆鉄砲を食らったような顔で、私の成績表を覗き込み、そして絶句していました。

「部活がない俺は、こんなもんだよ」

そう言えた時のスカッとした気分と言ったら! 今まで積み重なっていた悔しさが、一瞬で吹き飛んだ瞬間でした。
勉強でも部活でも、「本気になれば負けない」という自信を手に入れた、私にとって最高の逆転劇です。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる