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【東京都品川区】窓を通して見える都市景観をモチーフに作品を制作。岡路貴理氏の個展「かける窓」開催

  • 2025.12.22

東京都品川区にあるTokyo International Galleryは、2026年1⽉17⽇(⼟)~2月21日(土)の期間、岡路貴理氏による個展「かける窓」を開催する。

1月17日(土)には、オープニングレセプションが行われる。

岡路貴理氏の経歴や制作作品について

岡路貴理氏は、1998年生まれ。2025年東京藝術大学大学院美術研究科美術専攻日本画研究分野博士後期課程修了博士号(美術)取得。現在、東京藝術大学日本画研究室教育研究助手を務める。

今年は、「三人展『Silhouette』 上野の森美術館 別館ギャラリー(東京)」「グループ展『心ノ庭 −L'ESPOIR 日本画俊英作家展−』 銀座スルガ台画廊(東京)」「グループ展『grid next:Emerging Artists Showcase 2025』 biscuit gallery(東京)」「『日本画三人展』 銀座鈴画廊(東京)」「グループ展 OUTHOUSE(Soul/韓国)」を実施。

さらに、2022年「第40回 上野の森美術館大賞展 入選」「第9回 前田青邨記念大賞展 入選」2024年「第3回 三越伊勢丹・千住博日本画大賞 入選」、2025年「第6回 絵画の筑波賞 大賞」「Bankart 横濱ゲートタワースタートギャラリー 審査員特別賞」などの経歴を持つ。

岡路氏は、窓を通して見える都市景観をモチーフに作品を制作している。ガラス越しに見える風景は、物質の持つ性質によって反射し、解体され、やがて新しい景色として現れる。日本画の手法を用いて描かれる窓は、岩絵具による落ち着いた彩度と平面性により、自然と空間に溶け込んでく。

さらに、岡路氏は、部屋という私的な空間と絵画の親密な関係性についても思索しているという。絵画作品を「かける」という行為により、そこには新しい空間が広がる。岡路氏が作品を通じて問いかける曖昧な窓越しの世界を会場で鑑賞してみよう。

「かける窓」のExhibition Statement

「かける窓」のExhibition Statementは、「かける窓 建築の図面や模型、写真に囲まれて育った私は、幼い頃から自分の絵が他者の室内に掛けられる情景を想像しながら絵を描いてきました。美術史を振り返れば、オランダにて市民社会が豊かな文化を醸成した17世紀から今日まで、絵画は絶えず家庭という親密圏と深く結びついた存在であり続けています。

私はこれまで、生活空間という一人ひとりにとって特別な領域に置かれる絵画の在り方を、制作を通して探求してきました。私にとって絵画とは、私たちの日々の時間に静かに寄り添い、その空間の気配や営みと縺れ合いながら、やがて新しい固有な空間を編み上げるものです。

現在の主題である『窓』『ガラス』『格子』は、絵画と生活空間の関係を考察するうえで重要な装置となっています。ガラスに生じる歪みや反復は、対象の本来の外観とのズレを生み出し、空間へ溶けこむような形象へ変化させます。また、格子は遠近法的に『自然』な見え方に対する否認として提示され、同時に奥行きへの欲望を喚起させます。そのとき絵画は、窓辺から外界を覗き込むような経験を成立させ、可視と不可視の価値が転換する場となるのです。

本展『かける窓』は、これらの要素が交錯し、絵画が室内空間の一部として呼吸するための試みです。窓越しに風景を見るように、可視性と不可視性、過去と現在、他者の空間と自己の生活が緩やかに重なり合う体験を鑑賞者にもたらすことを目指します。岡路 貴理」となっている。

この機会に、岡路貴理氏による個展「かける窓」に足を運び、岡路氏の作品をじっくり鑑賞してみては。

■かける窓 期間:2026年1⽉17⽇(⼟)~2月21日(土) 時間:12:00~18:00 休廊日:日曜、月曜(火曜日は事前予約制) 会場:Tokyo International Gallery 住所:東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ 2F

■オープニングレセプション 日時:1月17日(土)17:00~20:00 会場:Tokyo International Gallery

Tokyo International Gallery 公式HP:https://tokyointernationalgallery.co.jp/ja

(ソルトピーチ)

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