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子連れファミレスで「う、ウソでしょ(涙)」【単品シェア】を選んだママ友と私を襲った『大誤算』

  • 2025.12.25

これは、私が実際に体験した話です。
イベントの帰り、「せっかくだから食べて帰ろう」と軽い気持ちで私とママ友A子はファミレスに立ち寄りました。
食べ放題もあるお店にだったにもかかわらず、お互いの子どもたちが小さかった頃の感覚で「単品シェアにしようか!」と笑った私とA子が直面したのは、予想を遥かに超える成長期男子の食欲でした。

画像: 子連れファミレスで「う、ウソでしょ(涙)」【単品シェア】を選んだママ友と私を襲った『大誤算』

「単品シェアでいいよね」母たちの甘い見通し

子どもたちが楽しみにしていたイベントが終わり、夕食をどこで済ませるかという話になりました。
お相手は、習い事が一緒のママ友A子と小学校高学年の息子たち(計三人)、食欲がどんどん増してきているお年頃です。

お店は、子どもたちが大好きなファミリーレストランに決定しました。
そこは食べ放題のコースもあるのですが、つい子どもがまだ小さかった頃の感覚で「唐揚げやハンバーグ、ピザやポテトとかの単品をシェアすれば、いろいろ食べられるし安く済むよね!」とA子と顔を見合わせて笑ってしまったのです。
それは、「息子たちが小さい頃は、単品のシェアでも十分にお腹いっぱいになっていた」というイメージが強かったからかもしれません。

「せっかくの外食だし、あれこれ頼もう!」と、タッチパネルで山盛りの唐揚げ、ハンバーグ、フライドポテトなどを注文。もちろん、大人の私たちも「自分たちの分は、軽めにパスタでも」と控えめでした。このときの私たちは、これから始まる大誤算を全く予想していませんでした。

予想外の展開となった食事会

運ばれてきた料理を見た瞬間、息子たちは目を輝かせました。そして、そこからはもう「食べる」というより「目の前から消える」という表現がふさわしいような光景が繰り広げられました。

私たち大人がパスタを取り分けている間にも、唐揚げの山はみるみるうちに低くなり、ポテトは跡形もなく消え去ります。まだ一口も口にしていないA子のパスタを横目に、息子たちの口からは「足りない!」「ポテトもう一皿!」「ハンバーグは!?」と、止まることのない追加オーダーのコールが響き渡ります。

もはや、大人たちの食事は諦めムード。
タッチパネルを操作するマシーンと化した私とA子は、ひたすら追加のボタンを押し続けます。
その間にも、子どもの食欲は衰えることを知らず、まるで胃袋にブラックホールでも開いているかのように、次々と料理を飲み込んでいくのです。

A子の顔から笑顔が消え、視線はタッチパネルの隅に表示されている会計金額に釘付けです。私も恐る恐るその数字を見て、息を飲みました。

「まさか」青ざめる母たちの末路

ついに息子たちがお腹いっぱいになり、幸せそうにデザートを平らげたとき、私たちの戦いは終わりました。
しかし、本当の驚きはこれからです。提示された会計金額は、まさかの「一万円」超え! ファミレスでこんな金額になったのは初めての経験です。

A子と二人、思わず顔を見合わせて「……食べ放題にしておけば、安く済んだのにね」と、乾いた笑いを漏らしました。成長期の男の子の食欲を完全に甘く見ていた、私たち親の認識不足が招いた予想外の出費です。満腹で満足げな子どもたちとは対照的に、私たちの心は財布の中身と同様に寒々としていました。

しかし、これもまた、子どもたちの成長の証なのでしょう。次々と運ばれる料理をたくましく食べ続ける姿には、親としてどこか誇らしい気持ちがあります。ただ、一万円超えという現実を目の当たりにし、「これから節約生活をしないといけないな」と、喜びと切なさが交差する複雑な気分に包まれてしまいました。A子と「次からは絶対に食べ放題にする!」と固く誓い合ったのは言うまでもありません。あの日の出費は痛手でしたが、「成長期の胃袋」の恐ろしさを学んだ、忘れられない夜となりました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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