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奇跡の80歳!元ミス日本代表・谷 玉惠さんが誤嚥予防を叶える健康ルーティン

  • 2025.12.20

奇跡の80歳!元ミス日本代表・谷 玉惠さんが誤嚥予防を叶える健康ルーティン

「お尻アップ体操」を考案・指導する谷玉惠さんは、80歳。ミス・インターナショナル日本代表に選ばれた19歳のときからほぼ変わらない体型をキープしています。年齢をまったく感じさせない若さと美しさを保っているわけは? その理由を知りたくて谷さんのルーティンを教えていただきます。今回は「シャンソンとフランス語」。好評につきリバイバル配信です。

PROFILE
谷 玉惠さん
(たに・たまえ)1945年東京都生まれ。19歳のとき、ミス・インターナショナル日本代表に選ばれる。1985年東京・青山にTAMAE・ヘルス&ビューティ研究所を開業。骨盤のゆがみを改善する整体・鍼・ダイエット体操等の指導を行う。2016年、古希を機に教室を閉じ、現在は、フリーランスの鍼灸治療家、健康運動指導士として執筆、講演、訪問治療等に、幅広く活躍。

シャンソンを続けて20年。コンサートも3回開催

「シャンソンを始めてからもう20年くらいになりますね」

今、シャンソンはマチュア世代の先輩方の間で静かな人気を呼んでいますが、谷さんは57歳からレッスンを始めて、現在でも続けているベテランです。
「自分の声、好きじゃないけれど、シャンソンには向いているみたいですね」

フランス語で歌ってくださったシャンソンの一節は、プロ顔負け! よく通る低音の声はちょっとハスキーで、昭和の頃に一世を風靡したシャンソン歌手の越路吹雪さんを彷彿とさせます。

シャンソンに惹かれた理由の一つは、30代の頃、1年間フランスのニース大学に留学していたことがあり、フランス語に親しんでいたからだとか。

「フランス語は日常会話はできるのですが、使っていないとサビついてくるので、フランス語でシャンソンを歌えたらいいなあ、と思っていたんです。以前、司会業をしていた関係で、アナウンスアカデミーを卒業し、発声練習はしていたのですが、1つのジャンルに絞った歌を本格的に習ったことはなかったんです」

そんな矢先、50代でシャンソンの先生との出会いがありました。
「テニス仲間の関係者に、男性のシャンソンの先生がいらしたんです。ロイヤルナイツというグループの元メンバーだったその方のシャンソンを初めて聴いたとき、その声がとっても素敵で、魅せられてしまったの。早速紹介していただいたらすでに生徒さんがいっぱいだったんですが、なんとかレッスン生として入れていただきました」

谷さんが今まで歌ってきた中で、だれもが知っている曲名を挙げていただくと――。
「エディット・ピアフの『愛の讃歌』や『パリの空の下(Sous Le Ciel De Paris)』など、日本でも越路吹雪さんなどが歌ってヒットしたおなじみの曲もいろいろあります」

しっとりとしたシャンソンのほか、声を張り上げて歌うのも好きな谷さんは、カンツォーネもレパートリーに加えているそうです。

「週1回、先生がしっかり教えてくださったので、習い始めて3年目の60歳のときに自ら“還暦祝いコンサート”を開いちゃったんです」

谷さんは「図々しいわね」と笑いますが、そのすばらしい行動力!
その後も65歳、70歳と5年ごとにコンサートを開き、70歳で一区切りにしたそうです。

思い立ったら吉日! 瞬発力と行動力で、声もサビつかない

長年指導してくださっていた先生が、故郷に帰ることになり、谷さんはシャンソンのレッスンをやめるかどうか思案したそうです。
「フランス語は使いたいなと思ってインターネットで調べていたら、フランス人の先生がシャンソンを教えてくださるクラスが見つかったのです。レッスンは月1回。昨年の11月から通い始め、3月で4回目になりますね」

思い立ったら即行動。お仕事のほかに、筋トレやウォーキングなどのルーティンもこなしつつ、シャンソンの新しい先生をインターネットで探して、即連絡、速攻でレッスン受講を決めるとは。その瞬発力と行動力こそ、若々しさに比例しています。

フランス人の先生のレッスンで、フランス語もレベルアップ

現在、フランス人の先生のレッスンは月1回、1時間半ほど。

「たとえば、『枯葉』をアレンジした曲など、フランス語でも歌いやすいやさしい曲を選曲して教えてくださるので、3、4回歌っているうちに歌詞も覚えられます。だいたい1回のレッスンで1曲近く仕上がりますね。2回目に皆の前で生徒が一人ひとり歌って披露し、先生がフランス語の発音などをチェックするわけ。曲も覚えられ、フランス語もレベルアップできます。発声も鍛えられてのどの訓練にもなり、声にもハリが出てきました。誤嚥性肺炎の予防にもなるそうですし、一石二丁どころか一石数丁ですね」

週1回は自宅で声を張り上げて自主練

自宅では週1回の練習がルーティンになっています。
「ピアノの伴奏や、一緒に歌ってくれる女性の声などを録音しておき、自宅で自主練しています」

どこで歌っているのですか? ご近所の音対策は?と聞いてみるとーー。
「お風呂場なんですよ。以前の住まいにはバイオリンを弾く主人の防音室があったので、大声で歌えたんです。住み替えるときも防音室がほしい、と思っていましたが、大工さんに、この浴室は鉄筋コンクリートだから大声出しても聞こえないよ、と言われて、練習室に使うことにしました」

「シャンソンの曲は意外と拍をとるのが難しいの。皆で歌っているときはあまり間違えないんですが、一人で練習していると、1拍休みで2拍目から歌い出すときなど、焦ってフライングしてしまうことがあります。よく『1拍早いよ』などと注意されます」

谷さんは、これからもシャンソンを続けて、チャンスがあれば、ミニコンサートやライブハウスで歌う夢も持ち続けたい、と意欲的です。

フランス語はYouTubeで勉強中

フランスに留学経験のある谷さんは、忘れないようにとフランス語も習っていました。コロナ禍でも、リモートで授業を受けていらっしゃったとか。
「東京外国語大学の公開講座のオープンアカデミーで、中級のリモート授業を続けていました。この授業は、長文読解と文法などが主体なんです。25人の生徒さんと一緒に受けていましたが、順番に読んで訳さなければならないので、もう必死です。2年ぐらい続けたのですが、やはり、会話が主体のほうが性が合っている、と、去年の夏に卒業?しました」

現在では、YouTubeのフランス語会話レッスンを、リビングの大型テレビで観ながら、一緒に声を出しているそうです。
「フランス語は、他の人がいる場所で、主人とコミュニケーションをとるときにも便利なんです。人目を気にせず、フランス語で意志疎通がはかれるから」

海外旅行もままならなかったコロナ禍でも、シャンソンとフランス語は、谷さんののどや声を丈夫にして、ストレス解消に効いていたのかも。インターネットで自分に合ったコンテンツを探して、どんどん挑戦していく姿が印象的です。

※2023年3月6日に配信した記事を再編集しています。

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