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【大人気】令和にまさかの「そろばんブーム」到来、雑居ビルの教室は満席 背景に受験対策?

  • 2025.12.20
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子供たちが「習いたい」と言い出した

「そろばん習いたい~!!」

小学校低学年の我が子2人が、ほぼ同時にそう言い出したのは数カ月前のこと。

正直、驚きました。私が子供の頃は、そろばんといえば「ちょっとレトロな習い事」というイメージ。まさか令和の今、子供たちから自発的に「そろばん」というワードが出てくるとは…。

想像以上の驚きの光景

そして実際に入会したのは、雑居ビルの一室にある教室。

そこには、想像以上に驚きの光景が広がっていました。

小さな机に、ぎっしり座る子供たち。騒いだり動き回ったりする子はほとんどおらず、全員が静かに集中して、目の前のそろばんをパチパチとはじいていました。

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「クラスの○○ちゃんも通い始めたんだって」

「△△くんも最近入ったらしいよ」

子供たちの話に耳をそばだてると、学校の友達にも、この数カ月でそろばんを始めた子が増えている模様。これは一体、何が起きているのでしょうか…。

データが示す「そろばん復権」

学研教育総合研究所の「小学生白書」(2024年)によると、習い事ランキングでそろばんは堂々の6位。トップは水泳、2位が学習塾、3位が英会話教室という顔ぶれですが、注目すべきは「そろばん」がサッカー(8位)や野球(13位)を上回っていること。

全国珠算教育連盟によれば、近年、全国的に入塾者が増加傾向にあるといいます。

大阪のある教室では、2024年7月までの入塾者が15人と、前年同期比で倍増したとか。

狙いは「中学受験」?

人気の背景として指摘されるのが、中学受験の激化です。

入試科目の中でも算数は点数配分が高い学校が多く、最近は問題の難易度も上昇しているのだとか。

全国珠算教育連盟の2024年のアンケートでは、子供にそろばんを習わせている親の半数以上が「中学受験の意向がある」と回答しています。

実際、保護者からは「計算が早くなった」「集中力が身についた」という声が多数寄せられたといいます。デジタル全盛の時代だからこそ、指や頭を使うアナログのそろばんがもたらす学習効果に、改めて注目が集まっているようです。

そろばんも進化している!!

ちなみに、びっくりしたのは今どきのそろばんの性能です!

私たちの世代とは違います。かつてはそろばんで計算を終えたら、左から右へ手をスライドさせてリセットして「0」に戻していましたが、今の「ワンタッチそろばん」は左上のボタンを押すだけで、一瞬でリセット完了。効率的です。

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電卓の登場で一時は生徒数が減少したそろばんですが、「計算力」と「集中力」を同時に鍛えられるツールとして、令和の時代に再評価されているようです。

教室で黙々とそろばんをはじく子供たちの姿は、もはや「レトロ」ではなく、むしろ「最先端の学習法」なのかもしれません。

ライターコメント

こうして「そろばん教室」に通い始めたうちの子供たち、「ゲームみたいで面白い!!」と言って今も楽しく通っています。パチパチと玉をはじいて、答えが出た瞬間が楽しいんだとか。初めて教室に行ったときは小さな子供たちが集中している姿に本当にびっくりしましたが、〝ゲームみたい〟と聞いて、みんなが集中していた理由もわかった気がします。

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