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修学旅行後「よかった! 他の部屋は大変だったんだって」娘に感謝された『親の知恵』

  • 2025.12.22

友人Aの話です。
子どもが初めて親元を離れて修学旅行へ。
出発前、ちょっとした『親のアドバイス』を伝えたところ、帰宅後の子どもの言葉に思わず笑ってしまいました。
聞いていないようでも、ちゃんと届いていた。そう感じた出来事です。

画像: 修学旅行後「よかった! 他の部屋は大変だったんだって」娘に感謝された『親の知恵』

修学旅行前の準備と親の心配

子どもが修学旅行に行くと決まったとき、Aは成長をうれしく思う一方で「ちゃんとやれるかな」という心配もありました。
荷物を一緒に準備しながらも、どこか落ち着かない。
必要なものをそろえていると、ふと宿泊先でのことが気になり、ユニットバスでの注意事項を思い出しました。
「言っておかなきゃ」と思い、声をかけたのです。

「ユニットバスのカーテンは、ちゃんと浴槽の中に入れてね。入れ忘れると床がびしょびしょになるのよ」と伝えると、子どもは「ユニットバス?」と何のことだかわからない様子でした。

親の「余計なお世話」かもしれない不安

丁寧に説明をしてみましたが、わかっているのか、わかっていないのか──その様子に不安を覚えつつ、Aは娘を見送りました。
初めての宿泊行事では、何が起きるかわかりません。
昔、自分も知らずに失敗した経験があるからこそ、つい伝えておきたかったのです。

寝る前の準備も、朝の支度も、親がいない状況で子どもがどこまで自分でできるのか。
「ちゃんとやれるかな」と、胸の奥で小さな心配が消えませんでした。

帰宅後に聞いた「意外な報告」

数日後、修学旅行から帰ってきた子どもは、おみやげ袋を抱えて笑顔で帰宅。
そして開口一番、こう言いました。
「教えてもらっててよかったよ。ほかの部屋、水浸しだったんだって!」
カーテンを浴槽に入れずに使った部屋があったらしく、翌日の話題になったそうでした。
「えっ、ほんとに!?」と驚きながらも、心の中ではほっとしていたのです。

届いていた「親の知恵」

まさかあの一言が、実際に役立つとは。
「聞き流していたようだったけれど、ちゃんと聞いていたんだな」と思うと、自然に笑みがこぼれました。
心配しすぎかなと思った言葉が、わが子の体験を支える「親の知恵」になっていたのです。
これからも、必要な一言は惜しまず伝えていこうと思ったのでした。

【体験者:50代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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