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MAZZEL・SEITOが語る親友Shigekixとの“熱い電話”「しげちゃんはリスペクトできる存在」黄金世代の絆とブレイキンの未来

  • 2025.12.19

世界最高峰の1 on 1ブレイキンバトルと言えば、「Red Bull BC One」。毎年、数千人ものB-BoyとB-Girlが【Red Bull BC One World Final】を目指してバトルを展開するアツい大会です。そんなWorld Final、今年はなんと11月9日(日)に日本・東京で開催されていました。頂点を決めるべく、激しいバトルが繰り広げられたことは、まだまだ記憶に新しい……そんな人も少なくないのではないでしょうか。

さて、前回の記事では、来場者のストリートスナップを通して、大会の様子をお届けしてきましたが、今回は、World Finalのライブ配信にゲストとして出演していたMAZZEL(マーゼル)のSEITOさんを直撃。昨年のブラジルに引き続き、本戦の感想などをいろいろと語ってもらいました!

幼馴染・B-Boy Shigekixとの最近の交流も明かす

──まずは、昨年ブラジルで開催されたWorld Finalの印象を改めて伺いたいです。今回は日本での開催ですが、国による雰囲気の違いなどは感じられそうですか?

MAZZEL・SEITO(以下、SEITO) 昔(2016年)、名古屋でWorld Finalを観たことがあるんですけど、そのときの記憶と比べると、やっぱり(ブラジルは)雰囲気が違っていた気がします。ブラジルの会場は、良い意味でハッキリとしたリアクションを取っていたのが、今でもとても印象に残っています。

SEITO 開催国の文化の違いももちろん影響するとは思うんですが、そもそもブレイキンというダンスジャンル自体、最近より浸透したと感じるので、今回の日本会場でも盛り上がりのある雰囲気を感じられたら嬉しいです。ブレイキンを生で観る人も会場に多いと思いますが、新鮮な雰囲気で楽しめるんじゃないでしょうか。

──この時期になると、やっぱり昨年のこともいろいろ思い出されますか?

SEITO めちゃくちゃ思い出します。というか、1年って本当にあっという間ですね(笑)。

──昨年の中で真っ先に思い出すエピソードって何ですか?

SEITO 日本の選手だとHIRO10がめちゃくちゃかましていたのが、すごかったですね!今年もHIRO10が出場していますが、harutoと対戦するんです。日本人同士かつ同年代のバトルということで、今回もとても楽しみにしていました。

──ほかに今回注目されているダンサーはいらっしゃいますか?

SEITO やっぱりISSINに勝ち進んでほしいなって思います。昨年は、本人もすごく悔しい思いをしてきたと思うので、応援したいです。

──日本人ダンサーと言えば、SEITOさんの幼馴染でもあるShigekixさんも今回出場されます。それに対するコメントもお願いします。

SEITO しげちゃんは最年少で一つタイトルを獲っていますが、「本当に獲りたいときに(賞が)獲れない」と本人が言っている記事を読んだことがあって。おそらく今回もすごく気合いが入っていると思うので、パフォーマンスを観るのを楽しみにしています。

──Shigekixさんとの昔の練習エピソードや、最近の交流があれば教えていただきたいです。

SEITO 最近、しげちゃんからダンスイベントのお誘いの電話をもらいました!残念ながら、ほかの仕事が入っていたので、そのイベントは一緒にできなかったんですけど、久しぶりにその電話でいろいろと話しました。

SEITO しげちゃんと話していると、相変わらずいい人というか、リスペクトできる存在だなと感じます。人一倍ブレイキンに対する愛が強いんです。僕たちの世代って、ダンスの界隈では“黄金世代”みたいに言われることがあって、B-Boyも多い。いろんなダンスイベントも開催されていたんですけど、コロナ禍に伴ってどんどん減っちゃったんですよね。そこで、次世代の子たちがバトルに出られる機会を、しげちゃんは繋ごうとしているんです。「イベントを開催して、ブレイキンをいろんな人に伝えていきたいね」みたいな熱い話を電話ではしました。

Red Bull BC Oneは、やっぱり夢に見ていた舞台

──昨年に引き続き、今年はWorld Finalのライブ配信にゲストとして出演されるSEITOさん。決まったときの心境などについても伺いたいです。

SEITO Red Bull BC Oneは、僕が夢に見てきた舞台でもありますし、このような形で携わることができて心の底から嬉しいです。日本開催ということもあり、今年も絶対何かしらで関わりたいと思っていたんです。よりたくさんの人にブレイキンの魅力を広められる機会だと思うので、ゲストとして配信でいっぱい喋ります!(笑)。

──World Finalの前には、Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025(World Finalへの出場権をかけた最終関門)や、原宿でRed Bull BC One Camp Tokyo 2025(ワークショップ)も行われていました。その様子などもSNSや映像などでご覧になりましたか?

SEITO はい!Last Chance Cypherは、全部生配信で観ていました。

──Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025の様子はどうでしたか?

SEITO harutoの仕上がり方がすごくて。一応スタイラーっていう枠組みではあるんですけど、トリッキーの技もめちゃくちゃ入れていて、“勝てるスタイル”を見せつけてきている印象でした。先ほどHIRO10との対戦の話題に触れましたが、これはWorld Finalですごいことになるんじゃないかな、と期待が高まりました。harutoとHIRO10、それぞれスタイルが異なるからこそ、勝敗がどう動くのか、すごく楽しみです!

──Red Bull BC One Camp Tokyo 2025でいうと、個人的に一番印象に残っているのが、ブレイキンとEsportを組み合わせた「Break Fighter Finals」でした。SEITOさん的に、ブレイキンと組み合わせたら面白くなりそうだなと感じるものは何かありますか?

ブレイカーとゲーマーがペアを組み、交互に戦う2vs2バトル「Break Fighter Finals」。Esportsとブレイキンバトルを組み合わせ、両方のスキルが試されるユニークな新フォーマット。

SEITO このコンテンツを観ていて改めて、ストリートファイターとブレイキンで動きが似ている部分もあるなと思いました。だからやっぱりブレイキンとゲームは親和性がすごく高そうですよね。サッカーや野球といった題材を扱ったゲームはよく見かけるので、ブレイキンのゲームも早くできないかな(笑)。できたら面白いんじゃないかなと思っていました。

憧れのB-Boyは……

──憧れのB-Boyやスタイルについても伺いたいです。

SEITO 昨年World Finalに出場していた韓国のB-Boy・Zooty Zoot。彼は、自分が「こういうB-Boyになりたい」と思った一人です。

SEITO スタイルとパワームーブを上手に掛け合わせているところが好きで。ムーブの中で大きい一発があるんじゃなくて、3~4つくらい自分だけの技を入れている感じがいいなって思います。オリジナリティが高くて、オールマイティなパフォーマンスに惹かれます。

いつかRed Bull BC Oneで……MAZZELが紡ぐビートの可能性

──“Last Chance Cypher=世界への切符をかけた戦い”というテーマがあると思うのですが、それにかけて、いま挑戦してみたいことを教えてください。

SEITO ワールドツアーが1個の夢でもあるので、MAZZELとして海外でライブがしてみたいです。

──最近リリースされた曲「Only You」も聴きました。

SEITO ありがとうございます!最新シングル『Only You』に僕が初めて作詞・作曲した「Trap」という楽曲もあるんです。メンバーのことを考えながら曲を作る経験は、自分の自信にもめちゃくちゃ繋がりました。

──曲作りの着想についても伺ってみたいです。

SEITO 例えば、タクシーに乗ったときに見える景色だとか、そういう普通の日常の中で思いつくことが多いです。「窓から見える景色がいつもより霞んで見えるな」みたいなことを、その都度メモに書くようにしています。

SEITO 「J.O.K.E.R.」や「DANGER」というように、MAZZELの楽曲にはストリートカルチャーを大切にしているものもあるので、いつかRed Bull BC Oneでビートが使ってもらえたらいいなと思ってます!

グループの中にB-Boyがいるという強みを活かしたい

──このRed Bull BC Oneを通して、今後に活かしたいことなどあれば教えてください。

SEITO Red Bull BC Oneはブレイキンの中でも世界最高峰の大会だと思います。今はもうプレイヤーという立場ではないですが、自分なりの形でブレイキンをサポートしていけるのであれば、全力でやらせていただきたいです。また、MAZZELにおいても、自分が培ってきたブレイキンやストリートカルチャーをしっかりグループ内に落とし込んでいきたい。グループの中にB-Boyがいるという強みを、しっかり世界に届けていけたらいいなと思います。

──最後の質問になります。来年のRed Bull BC Oneや、ブレイキン自体に期待していること・楽しみにしていることがあれば伺いたいです。

SEITO 改めて、ブレイキンをやっている人だったら誰もが目指す舞台っていうのがRed Bull BC Oneだと思うので、来年以降も歴史を重ねて、より大きなバトルになるといいなと思います。前回のブラジルを観ても感じたんですけど、いい意味で最近のブレイキンって、スポーツとして捉えている層とストリートカルチャーとして捉えている層がいらっしゃる。だからこそ、どんな視点から観ても、誰が観ても、楽しめるようなダンスが広がっていくことを願っています。また、ダンスだけじゃなく、いろんなダンサーのファッションや仕草なんかも見どころの一つです。ブレイキンを通して、いろんな希望や夢、楽しさを自分も伝えていきたいです。

(了)

Profile/SEITO
2001年12月26日生まれ。兵庫県出身。BMSGが打ち出す新世代ダンス&ボーカルグループ、MAZZEL(マーゼル)のメンバー。MAZZELは、SKY-HIがCEOを務める音楽事務所「BMSG」とユニバーサル ミュージックがタッグを組んだ新レーベル「BE- U」よりデビューした男性8人組ダンスボーカルグループ。2023年5月17日に発売した Debut Single「Vivid」では、オリコン週間シングルランキング (5/29付) 1位 、そしてBillboard JAPAN週間シングルセールス・チャート “Top Singles Sales” で1位を獲得し、Streaming & Download 2023年度年間新人アーティストランキングでは1位(※TOWER RECORDS MUSIC、レコチョク)を獲得した今最も注目されているボーイズグループである。
Instagram:@mazzel_official
X(旧twitter):@mazzel_official

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