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食と工芸をとことん堪能する、ソウル1泊2日旅プラン。編集後記「ひとりでも、韓国・ソウルへ」

  • 2025.12.23
本誌でも紹介している、仁寺洞(インサドン)にある『工藝長生壺(ゴンイェジャンセンホ)』の前の路地にて。韓屋とレンガ造りの教会が同居する韓国らしい風景。

コロナが明ける前は年に1〜2回、明けてからは年に4〜5回のペースでソウルに通いはじめて、取材を含めると渡航歴はゆうに40回超え。なぜ、そんなに惹かれるのか、と言われると、一番の理由はやっぱりおいしいごはん。ガイドブックには掲載されていないような路地に佇む店をハシゴしながら巡る楽しさは、旅の醍醐味です。これまで四季折々に渡韓してきましたが、今回の取材で行った11月初旬は銀杏並木と紅葉がとても美しく、まさに観光にぴったりのシーズン。個人的に一番、おすすめの時期かもしれません。

さて、「&Premium」旅特集の定番企画といえば、1泊2日の旅プラン。誌面では、7人のソウル好きの方々に紹介してもらっているのですが、私からは"食と工芸"をテーマに、初心者の方におすすめのガイドブックでは見つからない店も交えたプランを紹介してみようと思います。

『チャニャンチッ(찬양집)』のカルグクス。アサリとムール貝の出汁と麺のモチモチ感がちょうどいい塩梅。
『無垢屋(ムグオク)』の北朝鮮式サムゲタン。鶏のホロホロ感だけでなく、手前に見切れているスープが濃厚でとにかく絶品。
大好きなモクテ(干し鱈のつまみ)。バーに入ると、必ず注文。サクっ、カリっな食感が好み。
踏十里(タプシムニ)古美術街。本誌でもここにできた新しい店を紹介しています。
My Trip Plan食と工芸をとことん堪能、1泊2日韓国旅プラン

1日目
11:30
仁川国際空港到着後、リムジンバスで仁寺洞(インサドン)近辺のホテルへ移動

13:00
ホテルに荷物を預ける

13:30
鐘路三街(チョンノサムガ)駅近くの『チャニャンチッ(찬양집)』で海鮮カルグクスとマンドゥを食べる
貝の旨みが滋味深く、癖になるスープ。一人でも入りやすい店。

15:00
景福宮(キョムボックン)内にある、「国立民俗博物館」へ。
韓国の暮らしを知れる、貴重な博物館。韓国人が生まれてから死ぬまでどんな行事があるか、
時代ごとの韓国の暮らしの道具なども展示されていて、韓国ドラマ好きにとっては興味深い展示がいっぱい。
ゆっくり堪能するなら2時間必要。
時間があれば、すぐ近くにある韓国のレザー小物ブランド「TOUT Y EST」、
香りのブランド「NONFICTION」にちらりと立ち寄る。

17:00
安国(アングク)駅そばの『ソウル工芸博物館』へ。
伝統&現代の工芸を展示。刺繍やポジャギの展示がかわいい。

18:00
安国(アングク)駅そばの『ソウル同行商会(ドンヘンサンフェ)』へ。
各地の特産品や、オーガニック食材の海苔やごま油、わかめ、ビビンバの素などがあり、おみやげを購入。

19:00
乙支路1街(ウルチロイルガ)駅近くの『ソウルコギチプ(서울고기집)』へ。
肉厚のオギョプサル(豚の五枚肉 )とキムチチゲがおすすめ。

21:30
2軒目は、海鮮系居酒屋がひしめく忠武路(チュンムロ)駅近くの路地へ。
『アンドンジプ(안동집)』で貝料理をつまみに飲む。
検索すると別の店が出やすいので、google MAPで忠武路駅近くで検索してみてください。

24:00
鐘路3街(チョンノサムガ)駅近辺の深夜まで空いているバーで、ビールとモクテ(干し鱈のつまみ)で〆る。

2日目
9:00
ホテル出発。
近くのコーヒーショップでコーヒーをテイクアウトして、
徒歩で『無垢屋』(ムグオク/무구옥)に向かい、整理券をもらう。
開店までは景福宮近辺を散歩。

11:00
『無垢屋』(ムグオク/무구옥)でブランチ。

12:30
踏十里(タプシムニ)駅に行き、踏十里(タプシムニ)古美術街へ。
小盤(ソバン)やスッカラなどを購入。

14:30
中部市場でごま油やモクテ(干し鱈)を購入。

15:00
南大門(ナンデムン)市場で真鍮の食器、鍮器(ユギ)を探す。
途中に『Olive Young』を見かけたら、パンプキンティーを購入。

17:30
『ハンガラム 本店(한가람 본점)』で薬膳韓定食を。
プルコギ、カンジャンケジャン、鮑と牛肉の醤油漬けなどのメイン料理と体にやさしい惣菜(バンチャン)を。
ボリューミーなので、お腹を空かせて行くのがおすすめ。

19:30
リムジンバスで仁川国際空港へ。

おすすめコースは、宿泊エリアや目的によって変わってくるので、また、機会があれば、ご紹介できればと思います。日帰り経験もあるので、そのプランもぜひ。

さて、話は本題に戻りますが、今回の特集では、移り変わりの早い都市でもあるソウルで、長年愛されてきた店や、この先10年も続いていくような店の数々を取材しました。新しい店はどんどんできるけれども、次に行ったときはもうないこともある街だからこそ、おもにソウルに住んでいる方を案内人に迎え、確かな視点でスポットを紹介してもらいました。その数は、延べ204軒。ローカルの人に聞いたからこそ、いわゆるガイドブックには掲載されていないような場所をたくさん掲載しています。初心者の方はもちろん、リピーターの方にもきっと満足していただけるまだまだ奥深いソウルの旅へとご案内。私も行ったことがないところばかりなので、早くも次の渡韓スケジュールを組んで計画中。ぜひ保存版として手元に置いておいてください。必ず役に立つはずです!

(担当編集/川端寿子)

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