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三宅唱監督作『旅と日々』が興収1億円突破のロングラン、韓国でもアートハウス映画1位を記録

  • 2025.12.18
三宅唱監督作『旅と日々』が興収1億円突破のロングラン、韓国でもアートハウス映画1位を記録
(C)2025『旅と日々』製作委員会

つげ義春原作のロードムービーが世界の観客の心を掴む

シム・ウンギョンを主演に、堤真一、河合優実、髙田万作を共演に迎えた三宅唱監督最新作『旅と日々』が、リピーター続出で興行収入1億円を突破。さらに、韓国ではインディペンデント/アートハウス映画として興行収入1位を記録した。

本作は、『ケイコ 目を澄ませて』(22年)や『夜明けのすべて』(24年)など、作品を発表するたびに国内映画賞を席巻してきた三宅唱監督による珠玉のロードムービーだ。原作は、つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」。主演には、韓国出身ながら日本映画界に欠かせない存在となったシム・ウンギョンを迎え、べん造役を堤真一、渚役を河合優実、夏男役を髙田万作が演じている。

国内では、12月13日に興行収入1億円を突破するなどロングランヒットを記録。公開後は、11月9日に主演のシム・ウンギョン、11月15日に斉藤陽一郎、11月27日に映画評論家の蓮實重彦、11月30日に編集の大川景子、12月9日に佐野史郎が登壇し、三宅唱監督と語り合ったほか、12月3日には斉藤陽一郎と松浦慎一郎が撮影現場を振り返るなど、「大ヒット御礼トークイベント」が大きな反響を呼んだ。

12月初旬には、第47回ヨコハマ映画祭でベストテン第2位に選出されたほか、撮影賞(月永雄太)、助演女優賞(河合優実)、最優秀新人賞(髙田万作)と4部門を受賞し、作品への注目は一層高まっている。公開後も話題は尽きず、今後さらなる盛り上がりが期待される。

海外では、第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にて、最高賞である金豹賞とヤング審査員賞特別賞をW受賞する快挙を達成。さらに、第73回サン・セバスチャン国際映画祭サバルテギ・タバカレラ部門への正式出品をはじめ、アジア最大級の映画祭である第30回釜山国際映画祭コンペティション部門にも正式出品された。

現地11月29日から開催されたインドネシアの第20回ジョグジャカルタ・アジア映画祭では、会場が観客で埋め尽くされ、上映中の反応や笑いも大きく、現地の観客から高い支持を得た。現地12月4日から13日にかけてサウジアラビアで行われたRed Sea映画祭では、インターナショナル・コンペティション部門に選出され、現地で参加したプロデューサー陣のもとに「とても美しくて素晴らしい映画だった!」と多くの観客が駆け寄った。

さらに、現地12月3日から17日までギリシャで開催された第14回アテネ・アヴァンギャルド映画祭ではオープニング作品に選出され、満席の会場で監督からのメッセージが上映された。

現地12月10日からは韓国での劇場公開もスタート。インディペンデント/アートハウス映画として興行収入1位を記録し、同週公開作品の中で最高の館アベレージを達成。公開5日間で観客動員数2万人を突破し、三宅唱監督作品として過去最高のスタートを切っている。ソウルで行われたシム・ウンギョンと三宅監督による舞台挨拶付き上映はチケットが完売し、『パチンコ – Pachinko』で知られるキム・ミンハが来場した。

また、『君の声を聴かせて』(24年)やNetflix映画『グッドニュース』(25年)などへの出演が続く若手俳優ホン・ギョンも、「(『旅と日々』は)一度では足りないので二度見た」と三宅監督との対談で語るなど、大きな盛り上がりを見せている。

現在までに28か国の海外映画祭で上映され、アメリカ、カナダ、メキシコ、フランス、韓国、中国、台湾、香港、インドネシア、ポルトガル、ギリシャでの配給も決定。世界各国から熱い注目を集めている。

こうした国際的評価を背景に海外映画ファンからの要望も高まり、東京・シネスイッチ銀座にて英語字幕版が12月19日より上映されることも決定した。

『旅と日々』は現在公開中。

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