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欠品バイクパーツを金属加工でワンオフから制作【リプロダクトブランド:Corherz】

  • 2025.12.16

PHOTO/mutech35 TEXT/S.KAWAMURA

問/ミューテック35 TEL042-586-0411 https://myutech35.base.shop/

欠品パーツに苦しむ旧車オーナーの救世主となるかもしれない、バイクパーツのリプロダクトブランドが誕生した。そのブランド名は「Corherz」、コエルズと読む。

Corherzの母体となるのは、東京・日野にある金属精密板金・機械加工を得意とする会社「ミューテック35」。アルミ、ステンレスなどの板金加工を得意とし、超短納期の実現を基本理念に、試作や一点もの製作をしている。

欠品バイクパーツを金属加工でワンオフから制作【リプロダクトブランド:Corherz】
ファイバーレーザー複合機、CO2レーザー複合機、NC ベンダー、NC複合旋盤、ワイヤー加工機、ロボドリル、TIG溶接、YAGレーザー、FIBERレーザーなど、最新の金属加工設備が揃っている

超ジュラルミンをNC複合旋盤で加工中のバルブ。手前の二つには3MAと記載されている

Corherz誕生のきっかけは、バイクショップからの「販売中止パーツを作れないか?」という相談だった。その言葉は試作屋魂に火をつけた。金属加工設備、熟練のNC旋盤技師、そしてバイク好きのスタッフ。条件はそろっていた。

注文があったのは、ヤマハ2ストロークエンジンの排気デバイスのパーツだった。純正部品がアルミ鋳造なのに対し、CorherzではA2017(ジュラルミン)から削り出し、ホルダは硬質アルマイト後にBC軸受を圧入して製作。形状は純正部品と同寸なので無加工で装着でき、排気タイミングもノーマルと変わりない。

【YAMAHATZR250(3MA)用】7万2600円
【YAMAHATZR250(3MA)用】7万2600円
【YAMAHATZR250R/RS(3XV)用】9万860円
【YAMAHATZR250R/RS(3XV)用】9万860円
  • Corherz Re:YPVSラインナップ

現在のラインナップは排気デバイスを中心に展開しているが、ワンオフでの製作依頼も可能。バックステップやキャリパーサポート、トップブリッジ、スプロケットなどにも対応してくれる。さらにメッキ、アルマイト、粉体塗装などの表面処理の相談もOKとのことだ。

大切な愛車は長く乗りたいもの。パーツが入手できなくなって困ったら、ミューテック35に相談してみよう。

ワンオフパーツの作例。SDRの車体にセロー225のエンジンを積むためのエンジンハンガー(左)、倒立フォークのアンダーブラケットにキャリパーを装着するためのサポート(右)
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バイク好きな社員と熟練の加工技術によって作られた2ストロークV型4気筒のミニチュアエンジンは、なんと実働する。イベントなどで展示されており、ミューテック35の出展ブースで現物が見れる
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バイクパーツ以外の作品例が、職人によるハンドメイドのコスチュームジュエリー「THEBLOSSO」。花びらはステンレス製で、高度な薄板板金技術により生花のような曲線が再現されている
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