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【漫画】「ありがとう」と言ってほしかっただけなのに… 晩ご飯を用意しても「はいはい」だけの同居祖父にモヤッとした夜

  • 2025.12.15

ナンシー関ヶ原さんの漫画「ありがとうと言ってくれ」がインスタグラムで2300以上の「いいね」を集めて話題となっています。

夜、夫と出かける予定があったため、同居中の祖父に夕飯を用意しておいた妻。そのことを祖父に伝えると「はいはい」という返事で感謝の言葉はなく、モヤッとした気持ちになった妻でしたが…という内容で、読者からは「どんなときも感謝の言葉は大切ですよね」「その後のおじいちゃんが気になる」などの声が上がっています。

「祖父を変えるのは難しい」夫の言葉にハッとした

漫画「ありがとうと言ってくれ」のカット(ナンシー関ヶ原さん提供)
漫画「ありがとうと言ってくれ」のカット(ナンシー関ヶ原さん提供)

ナンシー関ヶ原さんは、インスタグラムで作品を発表しています。ナンシー関ヶ原さんに作品について話を聞きました。

Q.今回、漫画「ありがとうと言ってくれ」を描いたきっかけを教えてください。

ナンシー関ヶ原さん「夫の仕事の都合でブラジルに住んでいたのですが、急きょ帰国することになり、現在は82歳の祖父の家に夫婦でお世話になっています。祖父の生活をサポートしながら暮らす中で、戸惑いやモヤモヤする気持ちがたまってしまい、その気持ちを整理したくて漫画に描きました」

Q.おじいさまから「ありがとう」と言われたとき、どのように感じましたか。

ナンシー関ヶ原さん「昨年、祖母が亡くなったこともあり、『祖母もきっと同じ気持ちだったのかな』と考えることが増えました。家事は誰かに感謝されるためにするものではありませんが、たった5文字の『ありがとう』で心が救われる瞬間があるのだと改めて感じました」

Q.その後も、おじいさまは「ありがとう」と伝えてくれるようになりましたか。

ナンシー関ヶ原さん「正直、いまだに『ありがとう』はほとんどありません(笑)。ただ、漫画を読んだ夫から『82歳の祖父を変えることは難しい。だから自分が変わるしかないよ』と言われ、その言葉にハッとさせられました。そこからは、祖父に期待しすぎないようにして、自分が嫌な気持ちにならない範囲で、心のネジを少し外して生活するようにしています。そうしたら、気持ちが軽くなる場面も増えました」

Q.旦那さまは普段「ありがとう」と伝えてくれますか。

ナンシー関ヶ原さん「夫はよく『ありがとう』と言ってくれます。結婚して初めての同居が、地球の反対側のブラジルだったこともあり、2人で助け合わなければ生活できない環境でした。その経験のおかげで、自然と『ありがとう』を伝え合う習慣ができたのだと思います。ブラジルでは家事を分担する文化が根づいていて、夫も料理や洗濯をよく手伝ってくれました。そのおかげで『家事の大変さを理解してくれているなあ』と感じることが多く、ブラジルで過ごした時間は私たち夫婦にとって大切な経験になりました」

Q.お互いが「感謝の気持ちを伝えること」について、どのように考えていますか。

ナンシー関ヶ原さん「家族や夫婦のように距離が近い関係だからこそ、思いやりが一番大切だと思います。祖父は『ありがとう』と言葉にはしませんが、住む場所を提供してくれました。その事実には感謝していますし、私自身も不満をためこむのではなく、できる限り『ありがとう』の気持ちで接したいと思っています」

Q.漫画「ありがとうと言ってくれ」には、どのようなコメントが寄せられていますか。

ナンシー関ヶ原さん「『分かる』『同じ気持ちになった』など、共感の声がとても多くて驚きました。高齢者と同居している方々は、似たような思いを抱えていることが多いのだと知り、私自身も励まされました。読んでくださった皆さんからのコメントが、大きな力になっていますね」

オトナンサー編集部

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