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大阪・生野区の愛され町中華 超ド級のボリュームに仰天!? デカ盛り“から揚げ定食”! 親子三代で切り盛りする厨房に潜入!

  • 2025.12.14
©ABCテレビ

街のおいしい店に潜入し、店主の人柄からにじみ出る人気の秘密を発見するシリーズ「実録!人情食堂」。今回は、これでもかと盛られた“デカ盛り”のから揚げが名物のお店を取材しました。

大阪市生野区、黄色い看板が目印の「笑福亭」は創業1972年の中華料理店。初めて見た人は誰もが驚く、ボリューム満点の「から揚げ定食」が一番人気です。

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手のひらほどの大きさの鶏のから揚げが5個も山盛りに!これにご飯と味噌汁、目玉焼きまでついて1000円という驚きの安さです。注文が入ってから「二度揚げ」で仕上げるから揚げはサクサクでジューシー。大人も子どもも笑顔で頬張ります。

お店を切り盛りするのは、創業者の楠本敏男さん(81)と貞子さん(71)夫婦。そして、敏男から店を受け継いで店長を務める長男の浩一(48)さん、その長男で孫の龍之介さん(22)の4人。親子三代が厨房で忙しく働いています。

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そんな「笑福亭」の一日に密着してみました。午前6時半、店内では、敏男さんと貞子さんがもう料理の準備を始めていました。敏男さんが作るのは、すべての料理のベースとなるスープ。大量の豚骨に鶏ガラを合わせ、大鍋の中へ。創業から53年間、半世紀以上も継ぎ足しながら作り続けています。

午前8時、浩一さんも準備に加わります。名物の巨大なから揚げに使う鶏のモモ肉は「16kg」ほども仕込むとか。それでもお昼だけでなくなってしまう日もあるそうで、すさまじい人気ぶりです。

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から揚げのサイズは、作っているうちに大きくなっていったそうで「親父のときの、もしかしたら倍ぐらいになってるかも」と浩一さん。お客さんにとってはうれしい限りなんですが…。

実はこの日、浩一さんは業者から鶏肉の値上がりを告げられたばかり。次の納品から、一気に3割ほど仕入れの値段が上がりますが、「いけるとこまでいかなしゃあない」としばらくは値上げなしでがんばるそうです。

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午前11時半、オープン時間になると、店内はあっという間に満席に。初来店という男性がオーダーしたのは、もちろんから揚げ定食。「この量はちょっと予想外」とボリュームに驚きながらも、「鶏がめちゃくちゃ柔らかい。衣もサクサクしてます」とそのおいしさに夢中です。

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「笑福亭」がある場所は、もともと敏男さんの実家が氷の卸売業を営んでいたところ。冷蔵庫の普及で売上が落ち、中華料理店に商売替えをすることになりましたが、それまで一度も料理をしたことがなかった敏男さん。半年間の職人修業に出た先で出会った貞子さんと1972年4月に結婚し、その翌月に「笑福亭」を開店しました。

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【動画】店名の由来は、敏男さんの中学校の先輩の落語家・笑福亭仁鶴さんから。しかし敏男さんによると「顔を合わせたことはありません」とのこと!?

昼の営業は午後2時で終了。夜の営業が始まる午後5時までの間に、食材の買い出しに向かう浩一さんの車に同乗させてもらい、「笑福亭」への思いを聞きました。

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中学生のころから家業を継ぐ意志はすでにあり、17歳からお店で働き始めた浩一さん。14年前に店長を継いだ後は、妻の晴世さんもお店を手伝いながら、親子二代で営業を続けていました。

ところが3年前の秋、晴世さんが事故でケガをし、お店に立つことが難しくなりました。今は息子の龍之介さんが手伝っていますが、店を継ぐつもりはないよう。父から受け継いだ店を今後どうするのか? ひとりで続けていく覚悟はありながらも、浩一さんの悩みは尽きません。

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午後5時、夜の営業が始まると、若いカップルや来日8年のベトナム人青年などでお店は盛況。デカ盛りのから揚げから人情がにじむ「笑福亭」は、地元で愛されるとっても素敵なお店でした。

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「実録!人情食堂」は、12月8日(月)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

『newsおかえり』YouTubeチャンネルで配信中

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