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我が家のサンタ事件簿~子どもにプレゼントが見つかった!私がやってしまった大失敗

  • 2025.12.13

今年も残りわずかとなり、子どもがいる家庭では、1年の締めくくりとも言える大仕事が近づいてきました。みなさま、サンタ業務は順調に進んでいますか?

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小4&小1の兄弟がいる我が家では、なんとか子どもたちが希望するプレゼントを準備し終えて、あとは当日を待つばかりになりました。ただ、ここで気を抜くと予期せぬハプニングが起きることもあります。当日というのは無事にやってくるとは限らない。――そう、ここから先は「念には念を入れてプレゼントを隠し通す」という重大ミッション!まさに長男が5歳の時、その大失敗をしてしまった私の話を聞いてください。

サンタ事件は突然やってきた

長男が5歳の年中児だった12月のある朝、事件は起きました。下の子の面倒を見ながら、あわただしく朝の支度をしていたとき、隣の部屋から「おかあさん!」という長男の弾んだ声。何事かと思って振り返ると、リビングの扉を開けた長男の手に、ここにあってはいけないものが――。クリスマスプレゼントです。その瞬間、私はフリーズしました。なんで? どうして? どういうこと? 普段なら長男が絶対に触らないような場所に隠してあったんです。親が見てほしくないものほど見つけてしまう、子どもの嗅覚と行動力は恐ろしい。混乱の最中にいる私に、長男は得意満面に言いました。「あっちのダンボールの中にあった!」ラッピングする前のプレゼントです。そりゃあ、長男がサンタに希望していたプレゼントが家の中にあったのだから、自分のものだと思うでしょう。「なんでもうプレゼントがあるの?」至極もっともな長男の問いを前にして、私はこの窮地を脱するために、咄嗟にある言葉を口走ってしまったのです。「えっとね、サンタさんが間違えて早く届けちゃったみたいなの! だから1回返しておくね」完全に悪手でした。

なんとか言い訳するしかない!

後から考えてみれば、「長男がサンタさんにプレゼントを頼む前に、実はおかあさんが買っちゃっていたの」と告げてそのまま長男にプレゼントを渡し、サンタ用には別のプレゼントを用意してもよかったですし、「1回返す」なんてややこしいことを言わずに、そのまま受け取ったことにしてもよかったんです。パニックになっていた私の脳裏によぎったのは、「もう1度長男に希望のプレゼントを聞いて用意するのは大変だ」――ということでした。実はこの年のプレゼント選びは、長男の物欲が少ないこともあって、かなり難航した末に決定していたのです。とにかく言ってしまったからには仕方ない。努めて冷静なふりをして、私は説明しました。「実はサンタさんって、あかちゃんが産まれた時に病院で契約するの。契約せずに、クリスマスはおとうさんやおかあさんがプレゼントをあげてもいいんだよ。でも、おかあさんはサンタさんに来てほしかったから、お願いしますって契約したんだ。今回、サンタさんが間違えて早く持ってきちゃったから、一度返してもらえるように病院にお願いしておくね」当時、SNSで見かけたサンタ話を参考に、アレンジしたものでした。即興の言い訳です。徒歩圏内にあった産院は長男もよく知っていたので、具体的に返す方法がイメージできて、納得したようでした。それでもせっかく手に入れたプレゼントです。手放すのを渋る長男への、トドメの一言。「ほら、ちゃんと返さないと、こびとたちに“よい子調査”でバツをつけられちゃうかも」これは親子で大好きなクリスマス絵本「サンタクロースと小人たち」(偕成社)の内容から。「わかった!」と頷いた長男からプレゼントを受け取り、長男が幼稚園に行っている間に、今度こそ長男の手が届かない場所にプレゼントを隠し、どうにかこうにか一件落着した――はずでした。思いがけない落とし穴は、翌年以降に待っていたのです。

悔やんでも後の祭り

今でも思います。なぜあの時、シンプルに親が買ったことにして、そのまま渡してしまわなかったのか。なんでややこしい説明をしてしまったのか。翌年以降、クリスマスが近づくたびに、長男が思いだしたように言うのです。「そういえば、前にサンタさんが早くプレゼントを持ってきてくれたことがあったよね」って。なんと小4になった今でも、「そういえば幼稚園の頃に……」って言いだすんですよ。忘れてくれていいのに!その言葉を聞くたびに、「そんなこともあったねー」って軽く返事をしながら、内心で冷や汗が流れています。細かい設定を突っ込まれたらどうしよう。5歳ならなんとかなっても、さすがに10歳は誤魔化しきれない!もちろん、無理してサンタを継続しなくても、小4ならサンタ卒業を考え始めてもいい頃です。でも我が家はまだ次男もいますし、「親の失敗による卒業」はできれば回避したいところ。今でも言わなくていい言い訳をしてしまった過去の自分を恨んでいます(笑)。

ぜひ、念には念を入れた万全の備えを!

「ここに隠しておけば大丈夫」と思っても、時として子どもは思いがけない行動を起こすものです。ぜひ我が家の失敗を参考に、隠し場所は念には念を入れて、当日に備えてください。そしてできれば、「もし見つかってしまった時のシミュレーション」まで考えておくのがオススメです。どうか私の屍を越えていってください。

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いろいろ大変なことはありますが、私はクリスマスが好きです。かつて私自身が子どもだった頃、サンタの正体を知ったのは小学校高学年のときでした。「世界の不思議に触れるような、あのとびきりワクワクした朝はもう二度とこないのだ」と、号泣した記憶があります。それが今、子どもたちが我が家に来てくれたおかげで、もう一度あの「不思議でワクワクする朝」を追体験させてもらっています。よかったらぜひ、みなさんの「我が家のサンタ事件簿」も教えてください。

【Profile】みみずく

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小4長男、小1次男、夫の4人家族。昆虫、爬虫類、古生物、深海生物などの生物のほか、読書、工作、ロボコンなど幅広く興味関心がある兄弟に振り回されながらも、発見に満ち溢れた日々を送る。学校での勉強以上に、世界中に「楽しいことがたくさんある」と感じられる目を養うことが目標。ワークショップや観察イベント、ミュージアムなどの体験情報や、日常の中でも手軽に楽しめる体験の仕方について発信している。

Blog:たのしいをつくる~小4&小1わくわく兄弟

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