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「幼い子供を2人連れ、ベビーカーを押していた私。ひとり遊び回る長男に近所のおじさん・おばさんが...」(長野県・40代女性)

  • 2025.12.13

長野県在住の40代女性・Tさんが思い出すのは、現在小学校6年生の長男が、まだ2歳だったある日のこと。

Tさんは長男と、当時生後4か月の次男を連れて買い物に行ったのだが、帰り道で長男のイヤイヤ期が発動してしまって......。

買物の帰りに...(画像はphotoAC)

<Tさんからのおたより>

長男が2歳、次男が生後4か月のころの話です。

その日はポカポカと暖かい日で、お散歩がてら次男をベビーカーに乗せて3人でスーパーへ買い物に行きました。

買い物はなんなく終わったのですが、動き足りない長男は帰り道の道端に咲いてるお花を摘み始め、あちらこちらで足止めをくらってしまい......。

次男が泣き、長男も泣き出し...

そのうちに次男が泣き始めましたが、遠出でもなかったのでミルクの持ち合わせもありません。

次男は泣き続けますが、長男はお構い無し(笑)

途中で小さな公園に立ち寄り、遊び回ってる長男を見ながら次男を抱っこしてあやしたりもしました。

そして、やっと家の方向へ向かって歩き始めたと思っても、またお花を摘み始め「(次男が)お腹すいてるみたいだし、そろそろ帰ろ?」と促してもイヤイヤ期の2歳長男は頷きません。

終いには、長男も泣き始めてしまいました。

長男まで泣き出して...(画像はphotoACより)

その時、おそらく次男が泣き続けているのを気にしていてくれていたであろう近くのお宅のおじさんが長男に近付いてきて、こう声をかけてくれたのです。

「たくさんお花摘んだね。綺麗だね。早くお家に帰ってお水あげないとお花も喉乾いちゃうよ!」

そして、大きくて真っ赤なリンゴを手渡してくれました。

もともと助け合える地域柄ではありましたが、こんな風に息子に声をかけてくれた方は初めてで涙が零れました。

おじさんが声をかけてくれたあと、今度は...

おじさんに声をかけてもらった後、長男は摘んだ花とリンゴを片手に、今度はスタスタと先を行ってしまいました。

私はベビーカーを押しながら長男を追いかけるのに必死です。

すると、今度はあちらも買い物帰りだったらしい近所のおばさんに、バッタリ遭遇!

「1人で行っちゃったら危ないからおばあちゃんとお手て繋いでくれる?」

おばさんは長男にそう言って、お話しながら自宅まで連れて帰ってくれました。

おばさんは手を繋いでくれて...(photoACより)

長男を否定することなど一切なく、優しく促してくれたおじさんとおばさんにとても感謝しています。

私たちはこのあとすぐに引越してしまい、お二人に会うことは出来なくなってしまいましたが、長男はその時のことを今でも覚えていて、誰にでも優しくできる子になっています。

現在、小学6年と小学4年の元気でヤンチャな兄弟ではありますが、困っている人を見ると黙っていられない子達。

このまま優しく真っ直ぐ、たくましく成長して欲しいと思っています。

(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)

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