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床を塗れば人生が変わる? フローリングの15カラー実例

  • 2025.12.12
Adam Albright, styling by Matthew Gleason

この記事を読んでいるあなたは、おそらく多くの家主が抱える共通の悩みに直面しているはず。「この無垢材のフローリングは、塗るべきか、このままにしておくべきか?」この問いは、家主の眠りを妨げるほど切実な問題だ。もし心当たりがあるとしても、まずは安心してほしい。

無垢材のフローリングは耐久性に優れているが、子供やペットとの生活や長年の使用によって、輝きを失ってしまうことがある。しかも、フローリングの貼り直しは実に高額だ。ここでは、あなたの「よし塗るぞ!」という決断を手助けるために、自信を持っておすすめできる色をいくつか紹介しよう。明るい白や陽気なイエローや、柔らかなブルー、落ち着いたグリーンなど、どんな家のスタイルにも、あなたがどんな好みだとしても、ぴったりの色が見つかるはずだ。

コテージコアが好きなら、パターン塗装のアイデアにも挑戦してみよう。モダンなファームハウススタイルで統一したいなら、私たち一押しの白い塗料が、あなたの住まいを見違えらせる美しい背景となるだろう。あなたが目指すインテリアのスタイルに一歩でも近づき、これから何年も愛することができる色を見つけてほしい。US版「カントリーリビング」より。

Becky Luigart-Stayner / Hearst Owned

ペンキとステインの市松模様

塗装したフローリングの見た目は好きだけど、無垢材の魅力を全て覆い隠すには抵抗がある? それなら、この明るく楽しげなイギリス風のキッチンをヒントに、一般的な塗料と木目を生かす着色剤(ステイン)を組み合わせてチェック柄のパターンに挑戦してみよう。

<使用した塗料&アイテム>
フローリング/「ファロー&ボール」の“ニュー・ホワイト”
キャビネット/「ファロー&ボール」の“サドベリー・イエロー”
壁紙/「モリス&カンパニー」の“フルーツ”

David A. Land

スモーキーブルー

ブルーのキッチンは今や大流行。そのトレンドをフローリングにも広げてみない? ここでは、デザイナーのハドリー・ウィギンズが、スチールのような青のキャビネットに、シンプルながらも目を引くフローリングカラーを合わせた。これにより、改装された納屋の木の壁が際立っている。

<使用した塗料>
フローリング/「ベンジャミンムーア」の“リード・グレー”
キャビネット/「ベンジャミンムーア」の“ブルー・トワール”

Annie Schlechter

ウォームホワイト

明るい光が差し込むこのニューヨークの納屋を改装した家では、少しくすんだ温かみのある白が、あらゆる表面を包み込んでいる。暗い木の色と白のバランスを取るときは、温かみを少し含む白を選ぶのがポイント!

<使用した塗料>
フローリング(類似色)/「シャーウィン・ウィリアムズ」の“フルール・ド・セル”

Maura McEvoy

シャイニーイエロー

白い壁は好きだけれど、家全体から色がなくなってしまうのは避けたい。そんなときは、フローリングに明るいイエローを取り入れてみよう。この素朴なダイニングルームでは、太陽の光を浴びたような黄土色、「気取らずに過ごしてほしい」という温かい雰囲気を作り出している。

この色の選択には歴史的な背景もある。1800年代初頭、アメリカ全土に広がっていたシェイカー教徒のコミュニティでは、一貫した方法で色が使われており、特にフローリングの塗装には黄土色が好んで使われていた。

<使用した塗料>
フローリング/「ファロー&ボール」の“シトロン”

BOB COSCARELLI

ウォームグレー

実はとっても懐が深い色のひとつ。思い切ってグレーを選んでみよう! この様々な模様と趣のある色合いが溢れる寝室では、青みを帯びた柔らかなグレーがフローリングに使われ、部屋全体の鮮やかな色彩を優しく受け止める役割を果たしている。

<使用した塗料>
フローリング/「ヴァルスペア」の“ライト・グレー・フロア&ポーチ・ペイント”

David Tsay

ブライトホワイト

完璧な清潔感とすっきりした印象を与える白を見つけるのは簡単ではない。だから、その手間は私たちに任せて! この明るく開放的なカリフォルニアのコテージで使われている、「ファロー&ボール」の色合いを見てほしい。きっと、その名前にふさわしい色だと納得するはずだ。

<使用した塗料>
フローリング/「ファロー&ボール」の“ストロング・ホワイト”

JOHN ELLIS, styling by Heather Bullard

ヒントは壁紙に

デザイナーのアリソン・カンドラーの手により、この魅力的なカリフォルニアのバスルームはカラフルに生まれ変わった。まず壁紙が部屋のトーンを決め、それに合わせて相性の良い青と緑の2色がチェック柄としてフローリングに選ばれている。

<使用した塗料&アイテム>
壁紙/「ガルブレイス&ポール」の“バーズ”
フローリング(類似色)/「ベンジャミンムーア」の“フィール・ザ・エナジー”、“ウォーターフォール”

Adam Albright, styling by Matthew Gleason

ビタミンカラー

ヴィンテージ感のある空間では、素朴な印象を和らげるために、明るく清潔感のあるフレッシュなカラーを選ぶのがポイント。このミズーリ州のレイクハウスでは、明るいグリーンのフローリングが、アンティークの椅子や編み込みのピクニックバスケットと見事に調和している。

トーマス・ジェファーソンもこのスタイルを気に入っていた一人で、彼の有名な自宅モンティチェロの玄関ホールは、これと似た芝生のようなグリーンで塗られていた。

<使用した塗料>
フローリング/「ベア」の“サイプレス・ヴァイン”

DANE TASHIMA

コンビネーションカラー

使う色を一色に絞れない?一色に限定する必要はない! このケープコッドのコテージでは、オーナーのスティーブ・バレリーニとコリン・ボーラーが、2階のスイートルームのフローリングをあえて濃淡の異なる2色のブルーで塗り分けている。

<使用した塗料>
バスルームのフローリング/「ファロー&ボール」の“スティッフキー・ブルー”
寝室のフローリング/「ファロー&ボール」の“ハーグ・ブルー”

David Tsay

ニュアンスカラー

白いペイントを愛用するブロガー、リズ・マリー・ガルバンは、お気に入りの“繊細なニュアンスの薄い色”をチョイスするにあたり、明るい白い壁とキャビネットを引き立てるため、フローリングにこの心地よい温かみのあるニュアンスカラーを選んだ。

<使用した塗料>
フローリング/「ベンジャミンムーア」の“タペストリー・ベージュ”
壁/「シャーウィン・ウィリアムズ」の“ピュア・ホワイト”

Simon Brown

定番のチェックパターン

イギリスのデザインチーム、サルヴェセン&グラハムの一員であるデザイナーのメアリー・グラハムは、自身のカントリーコテージのリビングルームで、白い壁と柄物のソファに合わせ、フローリングには大胆な緑と白のチェック柄を選んだ。

<使用した塗料>
フローリング/「リトル・グリーン」の“オリーブ・カラー”、「グリッデン」の“ピュア・ホワイト”

Stephen Karlisch, styling by Jimmie Henslee

カームグレー

ミレニアル世代のみなさん、注目!この色はきっとあなたの新しいお気に入りになるだろう。木の色合いや、控えめな柄のテキスタイルと組み合わせると、クリーミーなグレーが、心を落ち着かせるクラシックな雰囲気を帯びる。

<使用した塗料>
フローリング/「シャーウィン・ウィリアムズ」の“アグリーアブル・グレー”

Annie Schlechter

ネイチャーカラー

塗装は、テラスやベランダなどの半屋外スペースを手軽に、見違えるほどリフレッシュできる方法。この網戸付きのポーチでは、フローリングとドアに柔らかい自然なグリーンを採用。これは近くの木々をイメージしたもので、美しい石造りの壁とのコントラストを生み出している。

<使用した塗料>
フローリング、ドア(類似色)/「ベンジャミンムーア」の“シー・グリーン”

David Hillegas

スタンダードカラー

このクリーミーなニュートラルカラーは、デザイナーのヘザー・チャダック・ヒレガスが裏口にもキッチンにも使うお気に入りの定番色。彼女はここで、塗装したフローリングあえて古く見せ、使い込まれたような質感を出している。DIY好きなら、目の細かいサンドペーパーとちょっとした工夫で、同じような風合いを出すことができる。

<使用した塗料>
フローリング/「ベア」の“スイス・コーヒー”

Rikki Snyder

ディープカラー

濃い色の塗料は、経年による傷や汚れを隠したい無垢材のフローリングにうってつけ。この白いファームハウス風の寝室では、深みのある黒みがかった青が空間に安定感を与え、他のヴィンテージ感のある素朴な家具のおかげで、驚くほど洗練された雰囲気に見える。

<使用した塗料>
フローリング(類似色)/「シャーウィン・ウィリアムズ」の“アフター・ザ・ストーム”

original text : Anna Logan

>>US版『Country Living』のオリジナル記事はこちら

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