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モデル鈴木えみさんおすすめ本で子どもと一緒に親世代も令和の性教育にアップデート【第3回】

  • 2025.12.11

クールな眼差しと圧倒的なオーラを放つ美しさは以前のまま、「えみちぃがアラフォー!」と話題に。STORY世代なら、ありし日、彼女が表紙を飾る雑誌を何度も手に取ったことがあるはず。そんなカリスマモデルでクリエイターとしても活躍する鈴木えみさん。11歳の女の子のママでもある彼女が、自身の子育て経験から、1つの大きなプロジェクト「いのちの授業『FamilyHeartTalks』」を始動。その活動内容や、活動に対するパッション、これから描く未来などを伺いました。(第3回/全3回)

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お子さんとの性教育、まず何から始める? 今から読んでおきたいおすすめ本を教えていただきました。 親世代も、令和の性教育にアップデートが必要!

鈴木えみさん

――いのちの授業「FamilyHeartTalks」では、今後どのように活動されるのでしょうか?

「今までのように、性教育や性の現場でお仕事をされている専門家をたてて、対談、トークショーなどのイベントはこれからも続けていこうと思っています。基本的には専門家の医師や助産師さんの登壇が多いので、ゲストの先生や専門家の数だけさまざまなお考えがあって、性教育に関して違う角度から知ることができるので、私自身毎回とても興味深いです。初回のイベントの時は、実は、娘の担任の先生もご招待しましたよ。

他には、SNSを使って、性教育に関心を持った方にさらにもっと知ってもらえるような知識、Q&A形式などでの発信を企画しています。イベントは盛況で、この活動を立ち上げてから度々開催してきましたが、参加人数にに限りはあるし、そうではないところまで興味関心を持ってくれる人を広げるにはどうしたらいいんだろう、というのが私たちの今後の課題ですね。

あとは、何か教材やグッズを作って展開したいですね。性教育関連アイテムが定期購入で届いたら、教え方がわからない保護者や教育機関の大人も、導入しやすいのかな、と色々考えて膨らむばかりです。

小学校とかに、子どもたちに性教育を教える中高生のお兄さん、お姉さんチームなども、作れたら楽しいですね。年齢が近い方が子どもたちに話が届きやすいので、加速度的に『いのちの授業「FamilyHeartTalks」』の活動を拡大させていきたいです。

鈴木えみさん

—将来的な目標、最終ゴールはどんなことでしょうか?

「性教育」っていう言葉がなくなればいいですね。それが当たり前になるくらい、特別枠でなく、本当は義務教育内で詳しくやってくれたらと思ってるんですけど、まだまだちょっと時間がかかる気がします。例えば50年後の子どもが、昔ってわざわざ「性教育」なんて言葉を使ってたの、と笑われるくらい、フツーの常識になっていて欲しいです。

1番最初にこのチームが発動した時、被害者って言ってるけど、被害者をなくすには加害者をなくさないといけなくて、加害者をなくすためには、本当に広~く多くの方に知識が行き渡るようにしないと意味がないと考えていました。

何か被害があった後のことばかりみんなは考えるけど、病気などと一緒で、どうやって防ぐかっていうところのほうがむしろ大事なのではないでしょうか。

—確かに、そうですね。拝見したイベントの雰囲気が柔らかく入っていきやすかったです。

加害者・被害者前提では、何か良くないことが起きちゃった後だけれど、その前に悲しいことは起こさない、そのために1人でも多くの人が知っておこう、ということですね。そして、誰もが、加害者・被害者にいつなるかもわからない…。
知識があれば、加害からも被害からも危険回避できるし。小さなお子さんでも、プライベートゾーンのことを教えておけば、悪気がなくてうっかり被害を与えてしまう側になることもあるけれど、絶対にこれはダメっていうのは教えておくべきでしょう。それは保護者に責任があることだと思います。

鈴木えみさん

親子で性教育を学べる、おすすめ本とサイト

世界で学ばれている性教育


世界基準の「ユネスコ国際セクシュアリティ教育ガイダンス」という性教育の目的や内容を示すガイドラインをもとに、世界各国で「包括的セクシュアリティ教育」が行われている、ということがまだまだ認知度が低いのも事実。まず、その世界基準の性教育がどんなものなのか、親子で詳しく知るのにおすすめの1冊です。

みんなのいろいろ


友人でクリエイターの清水文太くんが書いた、Nikeと一緒に作った絵本で、私も大好きな1冊です。Webからも閲覧できるので、誰もが自分らしく、自分の色で輝ける未来を目指したいという思いを感じ取れる、とてもカラフルで生き生きとした絵本。性の知識にも触れながら、お子さんと一緒に自分だけの色を探して。

性の絵本


著者のたきれいさんの絵本も全部参考になるものばかりで、イベントでもよく話題にのぼり、小さいお子さんにまずはこれからどうぞ、とおすすめしています。イベントでご一緒した産婦人科医・坂本愛子先生も、ご自身のお子さんにも読んでいるとおすすめされてました。小さなお子さんでもわかりやすい言葉と絵でかいてあるので、手に取ってみては?

命育


性の悩みやギモンにこたえる専門家監修記事が豊富。年齢や性別で、どんな話題をすべきかの記事や方法論など、まず親がじっくり読んで学べます。オンラインショップもあり、性教育に役立つ絵本やグッズなど厳選。家庭で性教育を始めようと思ったらまず読んでみたいWebサイト。お子さんにこんなサイトがあることを伝えることから始めても。

鈴木えみさんProfile

モデル/クリエイター/デザイナー
1985年生まれ。1999年に雑誌「SEVENTEEN」の専属モデルとしてデビュー後、数多くのメディアで活躍し、同世代のアイコンとして人気を博す。デザインプロジェクト「LautashiDesign」のディレクター、クリエイターとしての活動も多岐に渡る。
プライベートでは一児の母。子育ての経験から幼少期における教育の大切さを実感し、「いのちの授業『FamilyHeartTalks』」を発足させ、性教育の重要性を発信。
最新の情報や、保護者からの質問に答えたお役立ちQ&Aなども必見!
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撮影/杉本大希 ヘア&メイク/kyoko スタイリスト/鈴木美智恵 取材・文/羽生田由香

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